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曇りのち晴れ

俳句ダイアリー二0二0年十一月

十一月 一日(日)曇 朝顔の種を残して枯れ朽ちる
十一月 二日(月)晴 駅までの通り縁取る初黄葉
十一月 三日(火)晴 陽の当たる植木に水を秋うらら
十一月 四日(水)晴 朝が来る霧晴れ木々の色を成す
十一月 五日(木)晴 秋晴れてそらの彼方を風探す
十一月 六日(金)晴 海越えてパンデミックの冬隣り
十一月 七日(土)晴 立冬の朝色も無く整然と
十一月 八日(日)晴 朝そよぐ風は乾いて冬はじめ
十一月 九日(月)晴 小春日の余すページを開く手帳
十一月 十日(火)晴 木枯しの駈け抜け空は高く青く
十一月一一日(水)晴 冬めきて変わらないもの変わるもの
十一月一二日(木)晴/曇 北風が町を吹き抜け時過ぎる
十一月一三日(金)晴 町の朝小さな日溜まりに小春
十一月一四日(土)晴 湯を沸かす朝のキッチン神の留守
十一月一五日(日)晴 朝の陽の部屋まで伸びて冬うらら
十一月一六日(月)晴 北風の悪戯に晴れ町乾く
十一月一七日(火)晴 まつぼっくり落ちて冬空を仰ぐ
十一月一八日(水)晴 冬の町赤黄緑のスクランブル
十一月一九日(木)晴 朝の陽を透かして散るは柿紅葉
十一月二十日(金)曇 商店街ポインセチアに縁取られ
十一月二一日(土)晴/曇 山茶花の垣根飛び出す親烏
十一月二二日(日)晴 落葉踏む音を蹴散らし風過ぎる
十一月二三日(月)曇(勤労感謝の日)枯れ色に火群たつ町今朝は晴れ
十一月二四日(火)曇 手袋を片方はずし鍵探す
十一月二五日(水)晴 朝時雨狭い日本はどうなるの
十一月二六日(木)晴 霜月の粥の優しく時過る
十一月二七日(金)曇 子等の声のせ枯落葉空へ跳ぶ
十一月二八日(土)晴 山茶花を横眼の角にからっ風
十一月二九日(日)晴 朝風に銀杏黄葉の空を指す
十一月三十日(月)晴 遠くから冬将軍がお目見えか

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