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gooブログ「曇りのち晴れ」

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たべもの歳時記

2020-11-08 17:59:00 | たべもの歳時記
俳句たべものダイアリー二0一九年二月

二月 一日(金)晴 煮凝りに夕べの名残り火のかける(煮凝り)
二月 二日(土)晴 晴れて尚喉の渇きに根深汁(根深汁)
二月 三日(日)晴(節分) 恵方巻どこを向いたらよいのやら(恵方巻)
二月 四日(月)晴(立春) 豆撒きの声を潜める宵あかり(豆撒き)
二月 五日(火)曇/晴 中華まん三口で食べて春ピール(春ビール)
二月 六日(水)曇/雨 大皿の春菜の青さ箸に取る(春菜)
二月 七日(木)晴 サラダ菜をほぐす水仕に朝始まる(サラダ菜)
二月 八日(金)曇 伊予蜜柑いつからか裏返し剥く(伊予蜜柑)
二月 九日(土)曇 白魚の寄れば崩れず椀の中(白魚)
二月 十日(日)晴 おこと汁最後に小豆啜る椀(おこと汁)
二月一一日(月)晴(建国記念日) ミネストローネ弱火に溶けて春野菜(春野菜)
二月一二日(火)晴 菜の花を笊に冷まして朝が来る(菜の花)
二月一三日(水)曇 焼き海苔のほんのり青く朝ひかる(焼き海苔)
二月一四日(木)曇 海苔粗朶に夕陽の落ちて浪ひかる(海苔粗朶)
二月一五日(金)曇/晴 白魚の真っ新な目の何語る(白魚)
二月一六日(土)曇/晴 薇の産毛に光る朝の水(薇)
二月一七日(日)曇 湯気に身の骨より白く蒸鰈(蒸鰈)
二月十八日(月)晴 草餅のあんこぶつぶつ午後のお茶(草餅)
二月十九日(火)曇/雨 菜の花の甘酸っぱさも味噌で和え(菜の花)
二月二十日(水)曇/晴 タラの芽の衣ほぐれて醤油色(タラ)
二月二一日(木)曇/晴 ひとえ草豆腐にさやぎ朝が来る(ひとえ草=青海苔)
二月二二日(金)晴 貝柱取れずに啜る浅利汁(貝柱)
二月二三日(土)晴 鹿尾菜揚げの甘さと合間って(鹿尾菜)
二月二四日(日)晴 海苔粗朶の記憶を辿る東京湾(海苔)
二月二五日(月)晴 キッチンに若布の泳ぐ朝はじめ(若布)
二月二六日(火)晴 何枚も重ねて巻いて海苔ご飯(海苔)
二月二七日(水)曇 魂の叫ぶ朝餉の茗荷竹(茗荷竹)
二月二八日(木)曇/雨 報連相炒める音に火の温み(報連相)


たべもの歳時記

2020-11-08 17:56:00 | たべもの歳時記
俳句たべものダイアリー二0二0年一月

一月 一日(水)晴(元日) 何からか食積みひろげ箸に取る(屠蘇)
一月 二日(木)晴/曇 屠蘇散の胃の腑へ沁みる盃三つ(屠蘇散)
一月 三日(金)晴 お雑煮の四角い餅の伸びの良く(お雑煮)
一月 四日(土)晴 お雑煮のお代り嬉しねずみ年(お雑煮)
一月 五日(日)晴 伊達巻の最後を取れば巻きほぐれ(伊達巻)
一月 六日(月)晴 涙までお節に込めて年女(お節)
一月 七日(火)曇(七種) 七種の板に並べて七種類(七種)
一月 八日(水)曇/雨 数の子の歯応え上手く酒の友(数の子)
一月 九日(木)晴 冬林檎ジャムでたっぷりヨーグルト(冬林檎)
一月 十日(金)晴 今川焼姿かたちは変れども(今川焼)
一月一一日(土)晴 今朝は晴れ鏡開の餅納め(鏡開き)
一月一二日(日)晴 寒苺酸味歯に染みヨーグルト(寒苺)
一月一三日(月)晴(成人の日) 熱燗で日本酒を飲む夫婦坂(熱燗)
一月一四日(火)晴 ホット珈琲モーニング後のひととき(ホット珈琲)
一月一五日(水)晴(小正月) 小豆粥微かに甘く紅染める(小豆粥)
一月一六日(木)雲 刺し身には鮪があれば舌鼓(鮪)
一月一七日(金)晴/曇 十年ひと昔鱈鍋が煮える(鱈鍋)
一月十八日(土)雨 青翠の冬菜束成す宵の町(冬菜)
一月十九日(日)晴 かき鍋の煮詰まる前を鍋奉行(かき鍋)
一月二十日(月)晴 日常をホットコーヒーが連れて来る(ホットコーヒー)
一月二一日(火)晴 寒鰤の焼けて潮浮く海はるか(寒鰤)
一月二二日(水)曇 今生の極みと銀の鱈煮える(銀鱈)
一月二三日(木)雨/曇 優しさの陰で蜜柑の酸っぱくて(蜜柑)
一月二四日(金)晴 寒鰤の下味しょうゆ濃口に(寒鰤)
一月二五日(土)曇 湯豆腐の角のほぐれて夫婦酒(湯豆腐)
一月二六日(日)曇 寒鮭の長く尖った骨みどる(寒鮭)
一月二七日(月)曇/雨 ふぐ料理旗出す老舗の駅前店(ふぐ)
一月二八日(火)雨 寒卵粥にたらして雨しのぐ(寒卵)
一月二九日(水)晴 乾杯は何時でも決まり冬ビール(冬ビール)
一月三十日(木)晴 久方の香りにつられ燗つける(燗)
一月三一日(金)曇 炒めてもまだ芯固く寒キャベツ(寒キャベツ)






たべもの歳時記

2020-01-10 11:45:00 | たべもの歳時記
たべものダイアリー二0一九年十二月

十二月 一日(日)晴 鱈鍋のタレの好みは夫婦別つ(鱈)
十二月 二日(月)曇 いつの間に蜜柑が居間に座ってる(蜜柑)
十二月 三日(火)晴 キッチンは妻の居場所と大根おろす(大根)
十二月 四日(水)晴 滑子汁盛られた椀に両手あて(滑子汁)
十二月 五日(木)晴 牡蠣鍋の最後の最後焦げ啜る(牡蠣鍋)
十二月 六日(金)晴 鍋の蓋小気味良く鳴り大根煮る(大根)
十二月 七日(土)雨 冬林檎皮ごと噛みしめ半世紀(冬林檎)
十二月 八日(日)晴 晴れた朝フルール籠にみかん増え(みかん)
十二月 九日(月)曇 ずわい蟹割れば足の身酢に白く(ずわい蟹)
十二月 十日(火)晴 湯豆腐に膝を合わせて宵の酒(湯豆腐)
十二月一一日(水)曇 葱蕎麦の七味の辛く昼すぎる(葱)
十二月一二日(木)晴 人混みを抜けて駅前肉饅頭(肉饅頭)
十二月一三日(金)晴 古暖簾潜り蕎麦湯で蕎麦焼酎(蕎麦湯)
十二月一四日(土)晴 昼過ぎてハタハタいぶすほの明かり(ハタハタ)
十二月一五日(日)晴 柔らかく白菜煮えて宴盛ん(白菜)
十二月一六日(月)晴 キッチンの硝子くもらせおでん煮る(おでん)
十二月一七日(火)雨/曇 寄せ鍋の野菜の甘さ噛みしめる(寄せ鍋)
十二月一八日(水)晴 鍋の夜の雑炊までの赤ワイン(雑炊)
十二月一九日(木)雨/曇 千枚漬け京の香りを箸に取る(千枚漬け)
十二月二十日(金)晴 綺羅星の祈りが届くシュトーレン(シュトーレン)
十二月二一日(土)曇 湯豆腐に具を入れ令和の豆腐鍋(豆腐鍋)
十二月二二日(日)曇 一杯の燗酒こころ和ませて(燗酒)
十二月二三日(月)曇 冬至粥冷めないうちに啜り込む(冬至粥)
十二月二四日(火)晴(聖夜) 豚骨の出汁で寄せ鍋うどんじめ(寄せ鍋)
十二月二五日(水)曇(聖誕祭)クリスマスプティング濃厚な甘さ(クリスマスプティング)
十二月二六日(木)曇 大根を漬けて決め手は鷹の爪(大根)
十二月二七日(金)晴 婦人像ホットでフルーツティーの午後(婦人像)
十二月二八日(土)晴 鮭鍋に夫の好きな具をたして(鮭)
十二月二九日(日)晴 鰤かまを塩だけで焼く宵早し(鰤かま)
十二月三十日(月)曇 塩鮭の身の引締まり紅衣(塩鮭)
十二月三一日(火)晴(大晦日) あの山を夕陽が染めて蕪洗う(蕪)


たべもの歳時記

2019-12-10 17:02:00 | たべもの歳時記
たべものダイアリー二0一九年十一月

十一月 一日(金)晴 皮剥けば香るキッチン林檎の実(林檎)
十一月 二日(土)曇 空の壁打ち破られて石榴の実(石榴の実)
十一月 三日(日)雨(文化の日) 雨落ちて雨に棘指す檸檬の実(檸檬の実)
十一月 四日(月)晴 サイコロに刻んでお芋のスープ煮る(芋)
十一月 五日(火)晴 柿を剥くキッチンの朝今日は晴れ(柿)
十一月 六日(水)晴 とうもろこし粒一つづつ煮てスープ(とうもろこし)
十一月 七日(木)晴 柚子の実の蜂蜜漬けに部屋香る(柚子の実)
十一月 八日(金)晴 遠巻きに一言残し大根漬け(大根)
十一月 九日(土)晴 傘持たず根深ろ濡れる宵の雨(根深)
十一月 十日(日)晴 ふうふうと待ってましたの肉饅頭(肉饅頭)
十一月一一日(月)曇 陽の当たるあたりで昼の釜揚うどん(釜揚うどん)
十一月一二日(火)晴 ブロッコリー選んで今日のメニュー決め(ブロッコリー)
十一月一三日(水)曇 はたはたの白身の焦げて宵に酔い(はたはた)
十一月一四日(木)曇 人参を茹でて何もなかった青空(人参)
十一月一五日(金)晴 彩に花形人参お吸い物(人参)
十一月一六日(土)晴 このままで良いの悪いの蜜柑剥く(蜜柑)
十一月一七日(日)晴 太陽が沈んで熟柿闇にあり(熟柿)
十一月一八日(月)晴 太陽を背に受けホットティー二杯(ホットティー)
十一月一九日(火)晴 大根のすれば辛みのます朝餉(大根)
十一月二十日(水)晴 滑子汁最後の最後まで啜る(滑子汁)
十一月二一日(木)晴 かりんの実手に取る芙美子記念館(かりんの実)
十一月二二日(金)雨 冬の柿熟すを待って空守る(冬の柿)
十一月二三日(土)雨(勤労感謝の日) 人参を細く刻んでサラダ用(人参)
十一月二四日(日)曇 ししゃも焼く香りにまずは晩酌を(ししゃも)
十一月二五日(月)雨 雨垂れを数え夕ぐれ鰯焼く(鰯)
十一月二六日(火)晴 銀だらの白身に染みる煮出し汁(銀だら)
十一月二七日(水)曇 熱燗の湯宿見下ろす星の空(熱燗)
十一月二八日(木)晴 マルメロの木とつな香の懐かしく(マルメロ)
十一月二九日(金)晴 温め酒話は句会宵迫る(温め酒)
十一月三十日(土)晴 ホットコーヒー両手で抱えウイークエンド(ホットコーヒー)


たべもの歳時記

2019-12-02 18:23:00 | たべもの歳時記
たべものダイアリー二0一九年十月

十月 一日(火)晴 栗ご飯セットで買って炊飯器(栗ご飯)
十月 二日(水)晴 遠のいて里芋つるりと田舎味(里芋)
十月 三日(木)晴 無花果の葉陰に香る実の熟れる(無花果)
十月 四日(金)雨 風強く厨戸の鳴る芋の箱(芋)
十月 五日(土)晴 地球は丸く林檎の実は甘く(林檎)
十月 六日(日)晴 地の恵み雨の恵みを茸汁(茸汁)
十月 七日(月)曇 葡萄からワイン生まれて酔いしれる(葡萄)
十月 八日(火)曇 店先に林檎が積まれ駅の前(林檎)
十月 九日(水)晴 待った無し鍋噴く寸前南瓜煮え(南瓜)
十月 十日(木)晴 焼き林檎皮ごと芯をくりぬいて(焼き林檎)
十月一一日(金)曇 柿剥けば渋みが沁みて風が鳴く(柿)
十月一二日(土)雨 暗雲の動き大きく雨の冷え(桔梗)
十月一三日(日)晴 柿を切るヘタの座布団藍に染め(柿)
十月一四日(月)曇 夕ぐれて小豆煮ている母に似て(小豆)
十月一五日(火)晴 とりとめのない話して落花生(落花生)
十月一六日(水)曇 柿剥けばニュース飛び込み手を止める(柿)
十月一七日(木)曇 水弾く葡萄郷より地の叫び(葡萄)
十月一八日(金)曇/雨 栗ご飯炊けて夕風うねり出す(栗ご飯)
十月一九日(土)曇 エリンギの歯応え山に谺して(エリンギ)
十月二十日(日)曇 べったら漬け噛む音父に似る夫(べったら漬け)
十月二一日(月)曇 何度でも何度での積みモンブラン(モンブラン)
十月二二日(火)雨/曇 茸汁後悔は二度とするまい(茸汁)
十月二三日(水)晴 モンブラン山の一画く匙で掘る(モンブラン)
十月二四日(木)曇 雨幾度越えて朝陽に山葡萄(山葡萄)
十月二五日(金)雨 雨垂れを数え夕ぐれ鰯焼く(鰯)
十月二六日(土)晴 まず序章読み更ける夜の檸檬ティー(檸檬)
十月二七日(日)曇 無花果のデザート嬉し女旅(無花果)
十月二八日(月)晴 エプロンに香るは柚子の実の香り(柚子)
十月二九日(火)曇 雨恐く林檎噛むたび歯を気にし(林檎)
十月三十日(水)晴 とろろ汁啜る夫の朝始まる(とろろ汁)
十月三一日(木)晴 べったら漬け音たて齧る晴れた朝(べったら漬け)