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曇りのち晴れ

俳句ダイアリー二0二0年十月

十月 一日(木)曇 十五夜の月待つ宵のひとつ星
十月 二日(金)晴 お月見の風に満ち欠け省みる
十月 三日(土)晴 十六夜の墓前に身罷(みまか)ること告げる
十月 四日(日)晴 黒草履揃え秋空喪に服す
十月 五日(月)晴 秋晴れの朝が始まる世田谷線
十月 六日(火)晴 空晴れて金木犀の角曲がる
十月 七日(水)雨 秋の雨大通り除け路地に傘
十月 八日(木)曇 ひとひらの蘭の供花に語り掛け
十月 九日(金)雨 秋黴雨とき折風の音まじり
十月 十日(土)雨 台風の進路がそれて雲の渦
十月一一日(日)曇 雨を連れ進路変更霧の朝
十月一二日(月)晴 野分あと小さく傾くトレリス
十月一三日(火)晴 朝の霧人生短くも長くも
十月一四日(水)曇 オレンジの四葩こぼれる金木犀
十月一五日(木)曇/晴 木々の葉の枯れそめレース模様編む
十月一六日(金)曇/晴 コロナ禍の朝陽に動く町に秋
十月一七日(土)晴 サンダルの風に気付けば草の露
十月一八日(日)曇 朝風に雲がちぎれて秋深む
十月一九日(月)曇/晴 雨ほろろ町はいつしか秋灯る
十月二十日(火)晴 秋晴れに空より高く宙ひらけ
十月二一日(水)晴 天高くまるで天地を透かすよに
十月二二日(木)晴 幾層の空に風吹く秋の雲
十月二三日(金)曇/雨 傘の雨落ちて路地裏草紅葉
十月二四日(土)晴 きららかに夕陽黄昏小鳥来る
十月二五日(日)晴 秋高しビルを縁取る反射光
十月二六日(月)晴 空晴れて列島走る秋の声
十月二七日(火)晴 一本の道は海へと秋名残り
十月二八日(水)晴 朝晴れてコロナマスクに芭蕉の葉
十月二九日(木)晴 陽に開く南天の実の店の裏
十月三十日(金)晴/曇 改札を出ればマスクの秋哀れ

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