goo blog サービス終了のお知らせ 

gooブログ「曇りのち晴れ」

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

曇りのち晴れ

2018-06-11 16:57:00 | 全集
俳句ダイアリー二0一八年五月

五月 一日(火)晴 レインボーブリッジ霞海へとひとっ飛び
五月 二日(水)晴 早乙女の姿にも似て藤むらさき
五月 三日(木)雨/晴 朝風に町が泣いてる春埃
五月 四日(金)晴(みどりの日) 木々の声角出せ葉を出せ聖五月
五月 五日(土)晴(子供の日・立夏) 山々の空まで届く夏はじめ
五月 六日(日)晴 陽が昇り空から夏がやって来る
五月 七日(月)曇/雨 雨曇の引き連れて来る袋蜘蛛
五月 八日(火)雨 五月雨の一日長く忘れ傘
五月 九日(水)雨/晴 改札を出れば冷たく若葉雨
五月 十日(木)曇 サンダルに指庇いつつ傘の杖
五月一一日(金)曇 転んでもころころ丸く黄金虫
五月一二日(土)晴 若葉風地に足を着け背を正す
五月一三日(日)曇(母の日) 著莪咲けば川へと泉の水落ちる
五月一四日(月)曇/晴 地の底のうごめく叫び夏を呼ぶ
五月一五日(火)晴 葉桜のいつもの小道朝光る
五月一六日(水)晴 飛び込んでみたくなるほど五月晴
五月一七日(木)晴 夏の風空の扉を探してる
五月一八日(金)晴/曇 黒南風に穂先をまかせ草青む
五月一九日(土)晴 朝風を閉じ込め細蟹巣を作る
五月二十日(日)晴 水遣りの足もと蟻の列見つけ
五月二一日(月)晴 梢より風のさやかに薄暑光
五月二二日(火)晴 青天の空を五月の風奔る
五月二三日(水)晴 蛇の足見えてくるかの垣の隅
五月二四日(木)晴 薔薇咲いて眠りの森の朝が来る
五月二五日(金)晴 カランコロン茶筒に古茶の既に無し
五月二六日(土)晴 万物の叫ぶ声する五月尽
五月二七日(日)晴 かたばみ草顔出す路地の駐輪場
五月二八日(月)晴/曇 青碧蒼不安なほどに五月晴
五月二九日(火)曇 山桜桃雀の跳ねたあと見つけ
五月三十日(水)雨/曇 風もなくついと目高の池過ぎる




青葉抄5月

2018-06-11 16:54:00 | 全集
  *
    *
    *



走り去る雲の後から聖五月

たけのこ飯母の炊き上げ里の朝

近くとも遠き故郷夏はじめ





たべもの歳時記

2018-06-11 16:52:00 | 全集
俳句たべものダイアリー二0一八年四月

四月 一日(日)晴 刻み海苔散らして散らし寿司となる(海苔)
四月 二日(月)晴 ほんのりと薫りに酔って桜漬け(桜漬け)
四月 三日(火)晴 つままでも湯色に染まり松葉海苔(松葉海苔)
四月 四日(水)晴 桜餅葉まで苦みを含ませて(桜餅)
四月 五日(木)曇 磯焼の栄螺の蓋と格闘す(栄螺)
四月 六日(金)晴 蓬餅どこか古びたオルゴール(蓬餅)
四月 七日(土)曇 蛍烏賊刺身醤油は濃い口に(蛍烏賊)
四月 八日(日)晴 蓬餅香りの良さを色に見る(蓬餅)
四月 九日(月)晴 独活の香の残るキッチン朝支度(独活)
四月 十日(火)晴 とんとん拍子に行くかしら桜鯛(桜鯛)
四月一一日(水)曇 ふかふかとトランポリンか春苺(春苺)
四月一二日(木)曇/晴 芽かぶとろろ些細な事が気に掛かる(芽かぶとろろ)
四月一三日(金)晴/曇 身を舟に焼けて帆の立つ焼き蛤(蛤)
四月一四日(土)曇 歳なりの記憶噛みしめタラ芽棘(タラの芽)
四月一五日(日)雨/晴 真鶴港眼下に臨み芹のびる(芹)
四月一六日(月)曇 蓬摘む笑顔が見てる水平線(蓬)
四月一七日(火)曇 春みかん二つに割って生ジュース(春みかん)
四月十八日(水)雨 独活の香の灰汁強きほど白きほど(独活)
四月十九日(木)晴 ひじき煮ていつも変わらぬ里の朝(ひじき)
四月二十日(金)晴 フライパンまずはにんにく香ばしく(にんにく)
四月二一日(土)晴 一本の骨を抜かれて桜烏賊(桜烏賊)
四月二二日(日)晴 甘辛く煮られ小鮎の盃上り(小鮎)
四月二三日(月)曇 独活炒め滲む汁気の香るほど(独活)
四月二四日(火)曇 桜海老チャーハンに入れ昼曇り(桜海老)
四月二五日(水)雨 酸っぱさも程よく水雲宵の酒(水雲)
四月二六日(木)晴 ハーブのせ鰆ほっくり焦げも良し(鰆)
四月二七日(金)晴 青竹の田楽二つ浜の茶屋(田楽)
四月二八日(土)晴 振り出しにもどればいつも古茶旨し(古茶)
四月二九日(日)晴 釜揚の越後の蕎麦の白く煮え(釜揚)
四月三十日(月)晴 蜜柑食べひとつがふたつほのぼのと(蜜柑)



曇りのち晴れ

2018-06-11 16:51:00 | 全集
俳句ダイアリー二0一八年四月

四月 一日(日)晴 飛花落花束の間おしみ降り積る
四月 二日(月)晴 ウインドウ吾が身を写す春おぼろ
四月 三日(火)晴 分れ道もどりたくても花時雨
四月 四日(水)晴 花から花へ上野の森は花の雲
四月 五日(木)曇 だんだんに枝ぶり移る花曇り
四月 六日(金)晴 一生に一度の今日に風光る
四月 七日(土)曇 強東風に真っ向挑む帰り道
四月 八日(日)晴 始まりは桜吹雪の幕の後
四月 九日(月)晴 アスファルト押しのけいつしか蒲公英
四月 十日(火)晴 毎日が光る木立を越えて来る
四月一一日(水)曇 一筋の光りの温む春の闇
四月一二日(木)曇/晴 散る花を坂巻き町を風が吹く
四月一三日(金)晴/曇 早乙女の香る笑顔に花つつじ
四月一四日(土)曇 このままでこれで良いのか朝霞
四月一五日(日)雨/晴 小田原行き急行列車春探し
四月一六日(月)曇 摘み草の香りに伊豆の浜の音
四月一七日(火)曇 我が道の先はどこまで朝霞
四月一八日(水)雨 町角の雨をもたげて花つつじ
四月一九日(木)晴 朝風に山の声かと春の雲
四月二十日(金)晴 藤棚の香りをのせて風かすか
四月二一日(土)晴 深呼吸したくなる空風光る
四月二二日(日)晴 ラケットのガットの緩む春うらら
四月二三日(月)曇 振り向けば紋白蝶か朝の風
四月二四日(火)曇 春の朝妖しく人は伏し目がち
四月二五日(水)雨 藤棚の枝垂れぐちぐち通り雨
四月二六日(木)晴 遮断機を燕のくぐり発車ベル
四月二七日(金)晴 かたばみ草顔出す路地の駐輪場
四月二八日(土)晴 宇宙から見ても空色夏隣り
四月二九日(金)晴 飾売り電球ひとつ軒並ぶ
四月三十日(土)晴 幼子の声する屋台年の市





青葉抄4月

2018-06-11 16:46:00 | 全集
  *
    *
    *



さくらさくら川面の見えぬほどさくら

手のひらに乗せてみたいな春の月

英単もいつしか忘れ花吹雪