華麗なる腑抜けの世界

倦怠感溢れる日々を称揚しつつ

やめないよぉ、野球やるよぅ

2006-07-21 17:44:36 | 社会
 欽ちゃん、舌の根も乾かぬうちに「やめないよぉ、野球やるよぅ 」ときた。
 破廉恥事件を利用して、チームの宣伝にあたっていたわけですね。老獪というか狡猾というか、あの解散会見ので涙も計算に入っていたのか。そう思いたくはないが、そう思えて仕方が無い。
 小さい頃テレヴィで見ていた欽ちゃんは…もういないのね(あの頃の欽ちゃんも…)。「やめないよぉ、野球やるよぅ 」の口調が、耳の底に残っています。粘っこく、芝居がかった、嫌らしい声がこだましてます。「やめないよぉ、野球やるよぅ 」って、何回も。

淫行タレントの影響

2006-07-21 10:32:37 | 社会
 まずはこの記事から

 欽ちゃん泣いた…茨城GG解散へ
2006年7月20日(木) 6時5分 スポーツニッポン


涙ながらにゴールデンゴールズ解散を発表する萩本欽一
 お笑いコンビ「極楽とんぼ」の山本圭一(38)が少女に酒を飲ませ、みだらな行為に及んだ不祥事が、思わぬ波紋を広げた。山本が所属する社会人野球チーム「茨城ゴールデンゴールズ(GG)」を率いるタレントの萩本欽一(65)が19日、都内で会見し「チームの解散」を電撃発表。時期については明言を避け、球団関係者も解散は防ぎたいと含みを持たせたが、萩本の決断は固い。野球界活性化に貢献した人気球団だけに各方面に衝撃が走った。

 萩本の口から衝撃発言が飛び出した。午後6時すぎ、羽田空港の出発ロビー玄関前。仕事先の福井県に向かう直前に対応し、目には最初から涙がにじんでいた。

 「山本だけが責められる問題じゃない。野球に失礼なことをしちゃった。野球(チーム)を始めたのは僕なので、やめることにしました」

 周囲を取り巻いた約50人の取材陣も一瞬耳を疑ったが、萩本は苦渋に満ちた表情で「茨城GG」の解散を宣言した。

 チームは17日の函館オーシャン戦に備えて前日に現地入り。山本が不祥事を起こしたのは、その深夜から未明にかけてのことだった。よもやそんな事態になっているとは萩本も「知らなかった」。試合前には山本の姿がないことに気付いたが「球団関係者から“ちょっといませんから”とだけ説明を受けた」という。

 試合終了後に詳しく報告を受け、17日夜に山本からも電話が入った。

 山本「すみません」

 萩本「その先は言うな。内容も知りたくない。そのまま切れ」

 山本「本当にすみませんでした」

 萩本は04年暮れのマスターズリーグの試合に招かれ「野球界の活性」を掲げて創部の意思を表明。熱意に打たれた草野球歴15年の山本も昨年1月のトライアウトに合格して話題を呼んだ。一方で片岡安祐美(19)を人気者に育てるなど注目を集めた。昨年の全日本クラブ野球選手権ではベスト8まで進み、今年も8月の同選手権に出場を決めていた。

 そんな中での「やめます」発言。ほぼ同時刻には吉本興業の会見が千代田区内で行われ、少女に飲酒させた場に、山本の他にも2人の選手が同席していたことが明かされた。選手を家族のように愛した指揮官だけに、その背信行為は許せるものではなかった。

 萩本は「ユニホームが好きだった。夢列車とか、でっかいことを言ってきたが、どこにもたどりつけなかった。茨城のみんなごめんな」と無念の表情。「帰って来いよと言われるのを楽しみにしている」と本音も漏らしたが、解散の決意は固い。

 22日に新潟県魚沼、28、29両日に秋田で組まれた試合は予定通りこなす。萩本の会見を受けて、チームが本拠を置く茨城県稲敷市では後援会員約10人が旧桜川村役場に集合。解散阻止を訴えたが、その声を萩本はどう聞くだろうか――。

 ≪アマ球界も「残念」≫突然の解散宣言にアマ球界の関係者は一様に驚きの声を上げた。日本野球連盟・松田昌士会長は萩本に電話で連絡。関係者は「詳しい状況を聞いたようだ。激励したのでは」と話した。

 松田会長はこれまで「アマ球界が盛り上がるのはいいこと。どんどん、いろんなことに挑戦してください」と激励してきただけに、今後は解散を思いとどまるよう説得に乗り出す可能性もある。

 人気コメディアンが監督を務め、選手はプロ経験者や芸能人、女性と多彩。萩本がマイクを握り、場内を盛り上げるという斬新な手法もあり「欽ちゃん球団」は大いに注目を浴びた。これを機に全国にはタレントや元プロ選手によるクラブチーム設立が相次いだ。その影響力は大きく、低迷していた社会人球界の活性化にも一役買っていた。

 日本野球連盟の後勝専務理事は「けさ、萩本さんから連盟に連絡が入ったようだ。チームで責任を負うことはないと担当者は言ったようなのだが。野球の振興に努めてくださっただけに、大変残念なことだ」と話した。

 ▼今後の予定 茨城GGは、22日に魚沼市震災復興野球大会(新潟・魚沼)でセガサミーと対戦を予定。さらに8月10日からの全日本クラブ野球選手権(足利市民ほか)にも2年連続で出場を決めている。現時点では22日の試合は行う方向で、球団関係者は「無責任なことはできない。監督も“選手たちの夢は奪いたくない”と話してます」と説明。全日本クラブ選手権については「萩本監督のベンチ入りはないと思うが、出場は連盟からの連絡を待って決めたい」と説明し


 淫行タレントのせいで、ひとつの球団がつぶれたわけである(他の球団関係者も淫行に関わっていた可能性はいかに?)。萩本監督曰く、「夢列車とか、でっかいことを言ってきたが、どこにもたどりつけなかった」とのこと。夢は所詮夢。どこにもたどりつけないから、夢ではないのか。
 そんなことはどうでもいいが、淫行タレントのせいで球団がつぶれ、そのことで選手が職を失い、後援していた団体(選手のスポンサー、市など)も大きな損害を蒙ったはずである。ファンも憤懣やるかたなしであろう。
 また淫行タレントは、多くの番組をもっていたため、いくつかの放送はカットされ、中には番組自体がおじゃんになるものもあるらしい。某局では、巨額を投じ、オールスターキャストで大型のテレヴィドラマを制作したそうだ。悪いことに淫行タレントがキャスティングされていたために、ドラマはお蔵入りになるそうだ。
 一人の三流芸人の、一時の行為が、大きな損害をもたらした。金銭に換算した場合、淫行タレント何年分の稼ぎになるのだろうか。
 淫行タレントは既に吉本興業を解雇され(画像は吉本興業から各メディアに送られてきたファックス。まー三行半)、逮捕される可能性も出てきた。お先真っ暗。
 

昨日の食事

2006-07-21 06:30:48 | 食事
朝:ゆで卵
昼:激辛酢辣湯麺@揚州商人
夕:白米、ギョウザ

極悪とんぼ

2006-07-20 00:12:41 | 社会
 未成年に酒を飲ませて、乱暴。すなわち少女をレイプしたわけである。報道機関の「品の良い」表現だと、レイプが「乱暴」とか「いたずら」とか「淫らな行為」になる。「淫らな行為」は、和姦の場合にも使われるかな。まあよい。美人局(つつもたせ)とかハニートラップの可能性が無いではないが、現段階では、不良お笑い芸人が、心身ともに未成熟である17歳の少女に酒を飲ませ、酔った所を見計らい、相手の意志を無視して、強引に性交に持ち込んだ、ということになっている。
 「女は藝の肥やし」であろう。フェミニストの方々が、顔を茹でたこの如く真っ赤にして怒りだしそうな言葉である。しかし私は、この言葉が好きである。藝の世界に生きる人は、ある意味「堅気(かたぎ)」ではない。特殊な世界に生きる人たちである。標準的な勤め人より稼いでおり、華やかで、きらびやかで、憧憬の的にもなるが、一方で「河原乞食」として蔑まれている存在でもある。ともかく私たちとは違う世界に生きる人間なのである。藝の為ならいくら女と交わってもいいと思う。その人の藝が一流であり、妾の女性に覚悟が出来ているのであれば。

出ずっぱりの日の食事

2006-07-19 23:26:16 | 食事
朝:ゆで卵、野菜たっぷりスープ
昼:小ライス、八宝菜
夕:ネギ辛しラーメン@西新宿たから屋

 なんとか野菜は摂れている。

最近買った本

2006-07-18 18:34:21 | 読書
 主に古本屋で。

 フッセル『純粋現象学及現象学的哲学考案 (上)』(岩波文庫)
 フッセル『純粋現象学及現象学的哲学考案 (下)』(岩波文庫)

 ともに絶版のフッサール『イデーン』の岩波文庫版。古本屋さんによって、同じ状態でも値が全然違います。神保町の某書店では下巻が2500円でしたが、私は江戸川区の某古書店で700円で買いました。みすず版で数年前に読みましたが、今度はこの岩波版で読んでみたいと思います。



 内田樹『態度が悪くてすみません―内なる「他者」との出会い 』(角川ONEテーマ21)

 レヴィナス、ブランショ、ユダヤ思想の専門家で、今や売れっ子エッセイストの内田樹の本。ありふれた事象でありながら、なかなか理解できないことがある。内田氏は、そいういった厄介な問題を、現代思想の理論を援用しつつ平明な文体で語りかける。お軽いエッセイと思いきや、なかなか硬質な他者論、死論、身体論、コミュニケーション論の本である。
 


 筒井康隆『筒井順慶』(角川文庫)

 懐かしい。筒井康隆一流のドタバタ、山藤章二画伯のイラスト。ただただ懐かしい。しかし筒井康隆の小説って、ある程度おとなにならないとわからない部分が多いなー。改めて感心する。



 ジュパンチッチ『リアルの倫理―カントとラカン』(河出書房新社)

 まだ読んでません。「倫理」「カント」「ラカン」という字の並びを見ただけに猛烈に欲しくなった。ここ数年に読んだ本の中で、古典以外でおもしろかった「倫理」と名のつく本は、バディウの『倫理』(←そのまんま)だった。

体調がよくない日の食事

2006-07-18 16:40:52 | 食事
朝:ゆで卵、大根おろし、おくら
昼:サンジェルマンの総菜パン
夕:野菜炒め

 朝夕と炭水化物が摂れなかった。胃の調子が悪く、全身倦怠で何をするのもおっくうである。気分も沈みがちである。

神田神保町のビアレストラン

2006-07-18 16:16:11 | 外食
先週の土曜、今週の日曜、二日連続で神田神保町に出かけた。三省堂本店の地下に、放心亭というビアレストランがある。私の神田巡りは、神保町の書店を何軒かまわり、このお店で買った本を読みながら、ビールを呑むというパターンが多い。
 店の内装は、いかにも古びた洋食屋という感じで、渋みがあって実によろしい。店全体の雰囲気が熟れており、落ち着くし、品もいい。「放心亭」という屋号そのものが、店の風合いをみごとに言い表している。
 おいしいドイツのお酒、ドイツの料理を堪能できる。メニューの中にアイスバインというドイツ料理がある。塩漬けの肉を蒸したものらしいが、二、三人で行かないと食べられない(食べきれない)ようだ。私はだいたい一人で店に来る為、それをいまだに注文できないでいる。お勧めはソーセージ類、ロールキャベツ。安く済ませたいならジャーマンポテトなど。ビールは黒ビールを頂いている。ワインはよくわからないのでまだ試していない。結構食べて。結構呑んでひとり2000円から3000円のあいだ。標準的な値段である。
 楽しい書見を、楽しいお店で。好きなビールを飲みながら。なんと贅沢な時間なのだろうか。

二日酔い明けの食事

2006-07-17 23:53:51 | 食事
朝:水
昼:ゆで卵、トマトのオーブン焼き
夕:もやしのペペロンチーノ、焼き魚(さんま)

遊就館に行ってきた

2006-07-15 20:55:55 | 日記
 遊就館。靖国神社の脇にある戦争博物館である。戦争美化、戦争称揚などとは無縁の、健全な博物館である。外交史、戦争史の教科書として、最良の博物館では無いだろうか。なぜなら客観性が認められるからである。余計な思想的なバイアスが無く、事実を忠実に記述することに徹している。もちろん卑屈な歴史観や、屈折した平和論も排されている。
 レプリカも多少含まれるが、展示されているものは基本的に「本物」である。錆び付いた大砲、いかにも良く切れそうな刀剣の不吉な美しさ、部分的に激しく裂けた軍服、変形したヘルメット、よく残っていたなと感じられる歯ブラシの柄等々。もうこの世にいない人たちが、実際に触れたものである。百万の言葉を尽くすより、雄弁に歴史を物語っているではないか。
 しかし、最も心撃たれたのは、靖国の御霊となった人々の遺影である。タイルのように、無数の顔写真が壁いっぱいに並べられているスペースがあったのだ。中には歴史の教科書に載っているおなじみの顔もあるが(坂本龍馬や久坂玄瑞)、大半は無位無官の人々であった。戦死者の中には、顔にあどけなさを残した者や少女の姿もあった。これを見るかぎり、遊就館は決して戦争賛美の施設でない。そう断言できる。戦争で亡くなった人たちの無数のまなざしの方が、リアリティーを欠いたサヨク(左翼は左翼でもどこかズレている左翼)の平和メッセージよりはるかに説得力がある。
 大砲を飾ってあるだけで戦争賛美。どうしたらそういう風に考えることが出来るのだろう。
     
 館を離れ、靖国神社に参拝し、境内でみくじを引いた。吉。二宮尊徳の言葉があった。「今日用いるところの材木は、すなわち前人の植うるところ、然らば、なんぞ後人のためにこれを植えざるをえん」(原文は正かな)。解説に曰く、「いまわれわれが使っている材木は、われわれ自身が植えたものではない。また、われわれの植える木は、必ずしもわれわれ自身が使うものではない。それが、歴史と倫理との中で生きている人間というものの姿なのだ。われわれは、この数十年のいのちを、直接には言葉をかわしたことのない祖先たちの恩恵の中で生きる。そのことを自覚し、感謝するならば、われわれもまた、直接相会うことのない子孫たちのために、懸命に、しなければならぬことをしておかなければならぬ」と。
 私たちは、死者と未生の他者にたいする責任を負うているのである。
 そしてみくじに曰く。待ち人。来ることおそし。ショック。