怠惰なひな菊

漫画家・萩原玲二(はぎわられいじ)の怠惰なブログ(2006~2019)

ROSA LUXEMBURG

2009-02-04 05:49:32 | 音楽


ユニコーンの再結成が話題であるけれども、自分はユニコーンというバンドには80年代のナゴムやキャプテンといったインディーレーベルの最良の上澄み=クリームを掬い取って、したたかに成功した「優等生バンド」(?)という偏見が強くて、大変不幸なのだが(笑)、この偏見は自分の世代的な限界でもあって、すなわちユニコーンに過剰に思い入れできるには、わたくしほんの数年早く生まれすぎてしまったのである。
などとエクスキューズしつつ、ユニコーンの「すばらしい日々」が名曲であるという評価に、わたくし異論は全然無い。

日本のバンドで、自分が再結成に激しく感動するだろう―――は、もちろんローザ・ルクセンブルグであるが、これだけは永遠に不可能だ。
よって、そんな気分のときにはDVD『ローザ・ルクセンブルグ/ラストツアー! 昭和62年8月5日渋谷エッグマン』をひっぱりだしてきて「フォークの神様」や「かべ」や「不思議だが本当だ」や「ニカラグアの星」や「アイスクリン」といった超絶チューンに身を任せ、居心地の悪いノスタルジーはやんわり脳の隅に押しやって、溜飲を下げるしかない。

ちなみに超名曲「おしり」の歌詞↓

ちょっとすましてこんにちは
すぐにどこかでズンズンズン
また今度、じゃあさようなら
哀しい性(サガ)だね

青筋立てて抱きしめる
きみに負けずに抱き返す
お互い知り尽くした身体
女にゃわかるかよ

おしり
はじめひりひり
あとでだらだら
味噌がべちょべちょね
わきをぺろぺろ
すねをがぶがぶ
耳でこそこそ
ほら夜が明けた

きみの家族が泣いている
お巡りさんまでやってきた
負けないよおれは強いよ
自衛隊でもやってきな

父さん母さんごめんなさい
おれには子供が出来ません
背中のいちょうも泣いてます
他人のふりなんかしないでね

おしり
はじめひりひり
あとでだらだら
味噌がべちょべちょね
わきをぺろぺろ
すねをがぶがぶ
耳でこそこそ
ほら3回目

おしり
はじめひりひり
あとでだらだら
味噌がべちょべちょね
わきをぺろぺろ
すねをがぶがぶ
耳でこそこそ
ほら青い空

突然きみが言い出した
涙をのんでさようなら
はじめからかなわぬ恋とわかっていたもんね

あれから月日は何十年
今頃きみはひとの父
楽しいかい?
ああ、幸せかい?
おれだけ残ってぶんぶんぶん

おしり
泣くなおしりよ、いつか必ず誰かみつけるばい
今もひりひり、おしりが呼んでる
ほぉら、しくしく、おしりが泣いている

まいまいまいまい

らーらららららーらららららー



これは、酷いwwwwww
今となっては「くそみそテクニック」映画化の際の主題歌にぴったりで、なんだろうシンクロニシティ?

正直、この醜く汚い曲がライヴで実際聴くと、かっこよすぎて泣けるのであった。
不思議だが本当だ(笑)。
これぞ、ロックのケミストリーである。

参考→ローザ・ルクセンブルグ - 怠惰なひな菊(2006/2/17)



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