怠惰なひな菊

漫画家・萩原玲二(はぎわられいじ)の怠惰なブログ(2006~2019)

ローザ・ルクセンブルグ

2006-02-17 05:46:01 | 音楽

シリーズ「はうあっ! こんなDVD出てたのか!」

ローザ・ルクセンブルグ/ラストツアー! 昭和62年8月5日渋谷エッグマン
Amazon.co.jp

久富隆司(どんと)氏の急逝を知ったとき、あまり驚かなかった記憶がある。
「早死にしそうなキャラ」といったら、激しく不謹慎だが、ローザのライヴに通っていた当時からそんな印象があったことは否めない。
このDVDを観ても、それは変わらなかった。

解散が1987年8月だから、おれがローザ・ルクセンブルグを観れていた期間は2年弱ってことになる。

最初に観たのが、昭和60年暮(ネットで調べると、どうも12月10日らしい)───「都に雨の降る如く」というオムニバス・アルバムにちなんだライヴだった(21年前ですよ、奥さん!)。
場所は、今は亡き、渋谷ライヴ・イン。
パパイヤ・パラノイアという女性ロックバンドを目当てに行ったのだが、トリで登場したローザに、しこたま打ちのめされてしまったのだ。

単独の最初は、昭和61年1月24日渋谷エッグマン。
1stアルバム『ぷりぷり』の発売直前だったはず。
開演直前、大音量でローリング・ストーンズの「ストリート・ファイティング・マン」が流れ、フラワームーヴメント調(?)のメンバーが登場。
どんとのカウントで「ワンツースリーフォ!バカボン!バカボン!バカボン!バカボン!!!」

──────

いや、すんばらしかった。

当時のローザは、まだ椅子に座って観れましたし。
贅沢だったな‥‥‥
以下、何故か憶えている(!)その日のセット・リスト。


バカボンの国のポンパラスの種
アイスクリン
さいあいあい

造反有理(?)
北京犬
あらはちょちんちょちん
ぶらぶら

*以下2曲、レイドバックな感じで、レッド・ゼッペリンのアコースティック・セット風.。(名義・秋吉久美子ズ)。
在中国的少年
大きなたまご

ストリート・ファイティング・マン(?/ストーンズのそれとは無関係)
おしり
毬絵
ニカラグアの星
おもちゃの血
くちゃ

*以下、アンコール
パープル・ヘイズ(玉城宏志氏ヴォーカルでジミヘンのカヴァー)
目玉(?)
少女の夢

(?)の曲はたしかレコードになっておらず、正式タイトル不明。

その後、10回くらいはライヴに通ったような。

んが、このDVDの解散ライヴにおれはいっていない。
この頃はもう、とてもおれみたいなのんびり観たい派の軟弱者が、入れる状況じゃなくなっていた。
エッグマンのスペース全体が、今でいうモッシュ・ピットになっていたから。

‥‥‥‥‥‥

要するに80年代とは、今では想像できないほど、ロック・ミュージックが“世界規模”で弾圧されていた暗黒時代。
まともな“日本語ロック”を聴きたいと思ったら、選択の余地はない───インディーズに向かうしかなかった。
皮肉にも、日本のインディーズ・ロック・シーンがもっとも輝いていた時代だったのではなかったでしょうか。

ローザについては「もう少し続けてたってバチはあたらなかったろうに」という、一ファンとして、残念な思いがある。
せめて、ユニコーンやフリッパーズ・ギターくらいの成功はもぎとってほしかった。

ちなみに、わたくしジュディ・アンド・マリーは、ローザ・ルクセンブルグの「サンリオ・キティちゃんヴァージョン」だと理解しております(意味不明)。 

 



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