はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

まるで別人

2013年08月05日 | まめたろう
<乳幼児らの口の中や手足に発疹が出る「手足口病」が全国で猛威を振るっている。
 患者の報告数は10万人に達し、国が集計を始めた1999年以降、最悪だった2011年に迫るペースで増え続けている。
4人に1人の割合で重症化につながるウイルスが検出されており、流行のピークを前に厚生労働省は手洗いなど予防策の徹底を呼び掛けている。
 厚労省によると、全国約3000の小児科医療機関からの報告では、今年に入ってから7月21日までの患者数は10万5936人。同日までの1週間だけで2万5000人以上が発症し、1医療機関あたりの患者数は、昨年同期の約8・3倍にあたる8・09人となり、過去最悪だった11年に次ぐ高水準になっている。>


この夏の手足口病は、かなりの流行らしく、娘の家でも子供たち全員と娘も手足口病にかかってしまいました。
主に子供がかかる病気らしいですが、大人も抵抗力が弱っていると感染するようです。
初めにミニがかかり、次にツブからまめたろう、そして最後に娘が感染し、娘はのどにできたものが痛くて、満足に食事が摂れないと嘆いていました。

話は変わりますが、小学生になってから、まめは、週に一度、英語教室に通うようになりました。
兼ねてから私も、「英会話だけは、出来たほうが良い」と言い続けていたので、まめが英会話スクールに行き始めたというのを聞いて、良かったなと思っていました。
学校の勉強ということではなく、これからの時代は、英語を話せるのは、当たり前になってくるかもしれず、英語はやっていて損はないと思っています。
私自身が英語は苦手で、今でもそれを後悔しているので、孫たちには、そんな事のないように、できれば小さいうちから英語に慣れたほうが良いと考えていました。
娘たちも同じ考えで、まめはパパが探してきた英語のみで授業を行うというスクールに通うようになりました。

普段は、サッカーも英語も曜日が決まっていて、二つがかぶることはないのですが、夏休みになって、サッカーの試合が多くなり、英語教室とサッカーの試合とが重なってしまい、英語教室を翌日に振り替えてもらうことになりました。
ところが、振り替えたその日は、ツブのサッカーの試合があり、娘はツブを試合に連れて行かなければならず、娘から頼まれて、私がまめを英語教室まで送ることになりました。
その日は主人が仕事で車がないので、電車で行きます。

娘とツブは早めに家を出て試合に出かけて行きましたが、まめは時間になるまで私と二人で家にいました。
家に居る間、なんとなくゴロゴロしていて元気がありません。
眠いような感じでもあります。
食欲もないようで、お昼もろくろく食べませんでした。
病み上がりだからかなと思いました。
でも、前日は一日中サッカーの試合をしてきています。
疲れたのかな?と思いました。
録画しておいた「どらえもん」を見せて、時間をつぶしていましたが、突然、まめは、「お腹が痛い」と言い、トイレに行きました。
「大丈夫?そんな調子で歩いて駅まで行ける?電車に乗れる?」
というと、声も出さずに頷きます。
もともと食が細くて、痩せているまめたろうなので、夏になって薄着になると痩せている体型が丸出しになり、まるで栄養失調の子供みたいにガリガリです。
本当に骨と皮しかないみたいです。
しかも、手足口病で高熱を出したせいか、ますます痩せて来たようにも見えました。

まめと、会話になるようなならないような状態で過ごしていると、突然雨が降ってきました。
かなり大粒の雨でした。
「あら、困ったね。傘は持ってないでしょう?仕方ないから、家にある小さめの傘をさして行こうね。」
と言っても、たいした返事は返ってきません。
「どらえもん」を見ながら、笑ったりはしているのですが、またお腹が痛いと言ってトイレに行きます。

腹痛と雨が重なり、大丈夫かなと思いながら、時間になったので、とりあえず、二人で家を出ました。
ラッキーなことに、その時はすでに雨は上がっていて、折りたたみの傘を二つ持って出かけたのですが、傘の出番はありませんでした。
行く途中、色々なことを話しかけるのですが、まめの声は蚊の鳴くような小さな声で、外を歩いていると雑音でよく聞き取れません。
とにかく元気がなくて、やっぱりママじゃなくて私のつきそいだからかなと思いました。
すると、歩いている途中で、また
「お腹が痛くなってきた」
とか細い声で言います。
私の家から駅までの間は、コンビにはもちろん、店などありません。
住宅と田んぼと畑しかないんです。
お腹が痛いと言われても、トイレを借りられそうな知り合いの家もありません。
近くに娘がお世話になった保育園があるので、そこでトイレを借りようか?とまめに言うと、
「まだ、がまんできる」
と言います。
もう少し歩いたら、車のディーラーがあるので、そこでトイレを借りようと思い、まめに言うと
「まだ、がまんできる」
と言います。
でも、私たちが向かっている駅は、無人駅でトイレもありません。
そうまめに言うと、
「まだ、がまんできる」
と言います。
英語のスクールがある駅は大きな駅なので、そこに行けば、駅にもトイレはあるし、大きなショッピングモールやスーパーも建ち並んでいるので、何の心配もありません。
そこまで我慢できれば良いと思っていました。

駅に着いて、娘に電話してみました。
全然元気がないこと。お腹の調子が悪いらしいことなど言うと、娘は、
「大丈夫よ。英語のクラスがいつものクラスじゃないから、不安なだけだと思う。緊張してお腹が痛くなっているのよ。」
と言います。
「ママじゃなくて、私とだから不安なのかなと思った。」
というと、それもないわけじゃないと思うけど、まめの一番の不安は初めてのクラスの事よ。でも、学校の友達もいるし、問題ないのよ。」
と娘は言います。
そうなんだ~

私は駅のベンチに座りながら、まめの気分転換になるかもしれないと思い、私たちが利用する電車の説明をしました。
「電車が来たら、ドアは勝手に開かないから、自分でドアの横のボタンを押してドアを開けてから乗るのよ。降りるときも同じ。
他の電車みたいに自動でドアは開かないのよ。」
と。
実は、私も最初、この電車にびっくりでした。
電車が来て、ドアが開くのを待っていたら、後から来た人がボタンを押してドアを開けました。
それで、私も電車に乗れたのですが、誰もいなかったら、乗り過ごすところでした。

1時間に3本くらいしかない電車なので、乗り損なったら大変です。
早めの電車に乗って行ったので、まめのスクールが始まる時間には、早めに着いてしまいました。
その頃はまめのお腹もすっかり治り、トイレの心配はなくなりました。
「まだ時間が早いから、始まる時間まで、ゲームして遊ぼう!」
と言って、スーパーの中のゲームコーナーへ行き、ボーリングのゲームともぐらたたきをしました。
でも、まめは笑うでもなく、それほど楽しそうでもなく、淡々とゲームをしているだけでした。

時間になり、スクールに行くと、すでにたくさんの子供と引率の親たちがいました。
みな靴を脱いで、時間になるのを待っているのですが、まめは、一人靴を持ったまま、黙って下を向いて立っていました。
他の子供たちは、みな靴を下駄箱に入れて、それぞれあちこちで楽しそうに話をしています。
でも、まめは一人で、小さくなって立っているだけでした。
私は、靴を下駄箱に入れるように言おうかなと思ったのですが、黙って様子を見ていました。
時間になり、子供たちが教室の中に入っていきました。
まめは、適当な場所に靴を置いて、中に入っていきました。
親は中には入れないらしく、その時点で、引率の親たちはいなくなりました。
私も、その場から引き上げました。

まめのスクールは、主人の職場のすぐそばにあります。
ちょうど主人の仕事が終わる時間だったので、主人と待ち合わせて、少し買い物をした後、スクールの前にあるお店で冷たい物を飲みながら、まめがスクールから出てくるのを待ちました。

ちょうど良さそうな時間にスクールの前に行くと、まめが出て来ました。
走るように階段を下りてきます。
そして、ニコニコしながら、私たちのところに飛んで来て、大きな声で
「じゃあねぇー!」
と友達に声を掛けています。
何人か知り合いの子供がいたようです。
その子たちも、それぞれが
「まめ!じゃぁねぇ!」
と声を掛けていました。
まめは、スキップするように歩きます。
主人が車を置いている場所まで歩くのにスーパーの中を通りました。
すると、走ったり飛んだり・・・大きな声を出したり。
私は、
「ダメ!」
「やめなさい!」
と注意ばかり。
行きのまめとは、まるで別人です。
やっぱり、元気がなかったのは、初めてのクラスが不安だったのが原因だったようです。

そういえば、娘も緊張するとお腹が痛くなる子でした。
自分もそうだったから、まめのこともよくわかるのかもしれません。
親子って、変なところばかり似るんですね。

でも、それだけ緊張しても行きたくないと言わないところ、不安がいっぱいでも、やってみようとするところ、そんなところは、まめの良いところだと私は思っています。


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