はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

恐れていた事態

2005年07月07日 | つばめ
今日、仕事を終えて家に帰ると、家の周りをたくさんのツバメがぐるぐる回っていました。
巣のすぐそばまで行って飛んでいるツバメもいました。

それなのに餌を求めるヒナの声が聞こえません。
何だろうと思いましたが、玄関の戸を開ければ、いつものようにビービー鳴くだろうと、のん気に玄関の戸を開けました。

それでも、何の反応もありません。
どうしたのかと巣を見ると、なんと、蛇が巣の中に頭を入れているではありませんか。

よく見ると、1羽は巣から半分飛び出しそうになっていました。
下を見ると完全に死んでいると思われるヒナが1羽。
虫の息のようなヒナが1羽落ちていました。
蛇はまだ、中にいるヒナを狙っていました。

私は、玄関にある長い棒で、蛇を叩いて追い出そうとしました。
すると蛇はすっかり巣の中に入ってしまいました。
私は思わず絶叫しました。
そして、叫びながら巣を壊しました。

このまま放っておいてもヒナは全部やられてしまうし、ヒナを見殺しにはできないと思いました。
私の叫び声で、近所の人たちが集まってきました。

その時には巣は壊れ、残ったヒナのうち1羽は落ち、もう1羽が巣にひっかかっていたところでした。
とりあえず、ヒナを家の中に入れ、野鳥保護センターに連絡しました。
親が生きているのであれば、ダンボールに残った巣の残骸を入れ、ガムテープで固定すれば、親は戻ってくると言われました。

近くのアパートに住んでいる大工さんが、かけつけてくれて、ダンボールの巣を作ってくれました。
でも、元の位置に固定するのは難しいということで、少し場所を移したコーナーに箱を固定してくれました。
その間にも親鳥が餌を咥えて、飛び交っていました。
何度も何度も、私達の周りを飛び回っていました。
完成したダンボールの巣に3羽のヒナを戻しました。

でも、親はそれ以降、やってくる気配はありません。
場所が変わったからでしょうか?
それとも、もうヒナはダメだと見切りをつけたのでしょうか?
1羽だけは元気なヒナがいたように思えたのですが。

今日、元気なかわいいヒナたちの姿を見ていただいたばかりなのに、まさかこんなことになるとは夢にも思いませんでした。

やはり蛇は壁を登ってきたのです。
このまま親がやってきて、子育てを始めたとしても、また蛇の餌になってしまうのかもしれません。
野鳥保護センターに電話して蛇対策を尋ねたところ、こんな答えが返ってきました。
「蛇もツバメのヒナを食べて生き抜いているわけですから、対策を施すことはできないんですよ」

そうなんですね。
自然の摂理なんですね。
悲しいけれど、これ以上保護することはできないなと思いました。

以前ヒナを育てたときのように我が家には人材がいません。
当時は息子も娘も自由人でした。
義母もいました。
昼間も時間を決めて餌を与えることができました。
でも、今は昼間は誰もいません。
ヒナを育てることは不可能です。
親ツバメが戻ってきて子育てをしてくれる以外にありません。

夜になっても、親ツバメは戻ってきていないようです。
明日の朝、親が来てくれない様なら絶望的です。

どうか、親ツバメが戻って子育てを続けてくれますように。
今晩は冷え込むことなく、蒸し暑いくらいの夜でありますように。
七夕に祈りました。

今でも、蛇がツバメの巣に頭を入れている姿が頭から離れません。
長いものが全部蛇に見えてしまいそうです。
お酒を飲んでも酔えないです。

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