突然のまめたろう

春休みに入って娘たちが私の家に来なくなってから、一か月以上が経ちました。

まめたろうの卒業式と入学式の日に娘一家が私の家に顔見せに来ましたが、家の外で写真を撮っただけで、孫たちとも特に話をすることなく終わっていたので、実質的に孫たちとの接触がなくなってから一か月以上になります。

今までは、月曜から金曜までの間、孫の誰かしらが私の家に来ていたので、こんなに長い間、孫たちと接触していないのは初めての事です。そして、そういう日々は、とても穏やかで落ち着いた生活が送れているという感じです。

”亭主も孫も元気で留守が良い”。孫の事は、悪い話を聞けば気になるし心配になるので、良いことも悪いことも耳に入ってこないのは、精神安定上、良い事だと思っています。孫たちも成長して、特にジジババを必要とするわけでもなく、ジジババと一緒にいるより、友達と遊んだほうが楽しいに決まっているし、心も体も元気でやっていてくれさえすれば、特に会わなくても良いというのが、私の本当のところです。

そんな折、まめたろうが突然、私の家にやってきました。

私は朝が早いので、お昼を食べた後少し昼寝をします。ここ一か月くらいは、勘九郎とはなに起こされて、毎朝３時に起きています。３時って、朝というより深夜ですよね？でも、３時になると二匹に起こされて寝ていられなくなるので、仕方なしに起きます。勘九郎はおしっこをしたくて、目を覚まし、はなはアジソン病のため、身体の震えで寝ていられなくなるようです。そんな時間から起きているので、午前中から眠くなることもあり、午後からの昼寝は、私にとって必須です。

その日もそろそろ昼寝をしようかなと思っていたところ、玄関のチャイムが鳴りました。インターホンの画像で見ると、それは、まめたろうでした。

「あれ？どうしたのかな？近所のお兄ちゃんのところに遊びに来たついでに寄ったのかな？」と思いました。でも、違ったようです。

息子もまめも、漫画の『ONE PIECE』が大好きで、そのことでたまにｌｉｎｅのやり取りをしているようです。そして、本が出ると、最初に息子が買って、次にまめが読むらしく、今回、息子が読み終えた本を取りに来たようです。

玄関先で本を渡し、「家に入っていく？」と聞くと、少し迷っているようだったので、「マンゴージュースを飲む？」と言うと、「うん！」と言ってうれしそうに家の中に入ってきました。

マンゴージュースはまめの大好物で、いつも「もっと飲みたい」と言っていたので、その日は、まめ一人だけだったので、多めに作ってやると、一気に飲み干しました。「もう、飲んじゃったの？」と言うと、「だって、美味しいんだもん。一気に飲めちゃうよ。」と言っていました。中学校生活のことなど少し話をしました。「あっ！もう２時になっちゃう。早く帰らなくちゃ。」と言ってまめは帰っていきました。その日は、それからサッカーの練習があるということでした。

久しぶりにまめに会い、新鮮な気持ちになりました。まめは、自分の事、ツブの様子、ミニのことなど、相変わらずよく喋りました。

まめの話では、この連休中にミニが遊びに来たいと言っていたということでした。「『いつでも、どうぞ！』と言っておいて」と、私は言いながら、うれしい気持ちになりました。

これは今までにない感覚でした。今までは月曜から金曜まで毎日孫たちが来ていて、それは仕方ないなぁと思っていたのですが、娘の都合で土日にもお願いしたいということがあり、そんな時の私の気持ちはうんざりというのが本音でした。土日くらいゆっくりしたい。土日くらいは自分だけの生活がしたいと思うので、そんな時に孫が来るとなると、自分の生活が乱されるわけで、正直言って、憂鬱にもなりました。ところが、しばらく会っていない今、「遊びに来たい」という言葉を聞くと、「大歓迎よ」と素直に言えるし、楽しみにもできます。実際は、来ても来なくても良いのですが、もしも来るようなら、ミニと二人で買い物に行こうかな？それとも、映画でも見ようかな？などと思っています。

孫たちにこんな気持ちになれるのは、とても良い事だと思いました。やっぱり、孫はたまに会うのが一番だな。