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はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

戦いの草

2010年06月10日 | まめたろう
先週の休日、いつものように娘達が我が家にやってきました。
私は、ずっと気になっていた冷蔵庫の掃除に取り掛かっていた最中でした。
久しぶりに入念に掃除をしたので、お昼をはさんで午後からも冷蔵庫の掃除でした。

やっと掃除を終えて気持ちもさっぱりした頃、ツブがぐずぐずしていて眠そうだったのでツブを抱いて外へ出ました。
お天気なら暑くて散歩もままならない季節ですが、その日は曇り空。
吹く風も心地よく散歩にはちょうどよい感じでした。
歌を歌いながらツブを寝かせようとのんびり歩いていると、
「ババー!どこへ行くの?」
とまめが私の後を追いかけてきました。

まめに見つからないようにそっと家を出てきたつもりだったのですが、しっかり見ていたようです。
まめが一緒だと、絶対にツブは寝ないんですよね~
とにかくおしゃべりなまめなので、歩いている途中もいろいろ話しかけてきます。
案の定、ツブはまめの声が気になって眠れなくなってしまったようです。

私もツブを寝かせる事は諦めました。
まめと一緒に歌を歌ったり、まめの話を聞いたりしながら土手を散歩しました。
するとオオバコが目に入りました。

オオバコ


子供の頃、母に
「これでお相撲ができるのよ。」
と教えてもらった草です。
二人で1本ずつオオバコを持ち、それを二つに折って引っかけ、引っ張りあって、どちらが先に切れるかを競う遊びです。

戦いが好きなまめたろうなので、私は
「これは、”戦いの草”なのよ。」
と言って、1本をまめに持たせ、1本を私が持って引き合いました。
私が勝ったり、まめが勝ったりしました。

思った通りまめは面白がって、何度も
「もっとやろう!」
と言います。
「また今度ね。」
と言って、その日は帰りました。

歩きながら、私は、母と田んぼ道を歩いた事を思い出していました。
子供の頃、春休みや夏休みに母の実家の埼玉に行きました。
当時はまだ家の周り中が田んぼでした。
私は母と一緒にレンゲやシロツメクサを摘んで歩きました。
母は、スッととがった葉っぱを取って、口に含み草笛を吹きました。
私も真似してみましたが、一度も音が出た事はありませんでした。
それから、チカラシバを見つけると、
「こうするとクリになるのよ。」
と言って、ブラシのような穂を下から上へ向けてググーッとしごきます。
すると、母の手の中の穂は本当にイガグリのようでした。

チカラシバ


それから数日後、クマと勘九郎の散歩のために田んぼ道を歩いていると、誰かが後ろから歩いてくる音がします。
かなり足早に近づいてくるので、クマをその人に近づけないようにとリードを短く持って振り向きました。

すると、それはまめたろうでした。
娘の話だと、家に向かって車を走らせていた時、車から私の姿が見えたので、まめが「降りる!」と言って私を追いかけてきたとのことでした。
まめは、私のそばに来るなり
「ババ、”戦いの草”を探そう」
と言いました。
それから二人でたくさんのオオバコを取って、家に持って帰りました。
その後、ひとしきり戦いです。

それで、発見がありました。
あれって、太くて頑丈そうなものが強いかというと、そうでもないのがわかりました。
最後まで勝ち残ったのは、まめが取ってきた細くて芯がしっかりしたものでした。
う~ん、
オオバコの戦いも奥が深いなぁ。


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