昨年の暮れ、NHKテレビを何気なく見ていて・・・
心に残った話を、書き留めておきたいと思います。
小学5,6年生の男の子と冒険家の何気ない会話です。
でも、そこには二人だけの強い心の絆が結ばれた、一瞬がありました。
ある日のこと、
少年の母親が、乳癌に罹ってしまったことを、少年に打ち明けます。
それ以来、少年は母親の死と向き合うことになってしまったのです。
何時訪れるか分からない癌の再発、やがて来るかもしれない母親との別れ。
少年は母親に甘えることが出来なくなると同時に、母親に心配をかけまいと、
自分の気持ちを抑えるようになってしまうのです。
今までのように、我儘を言うことも、何かをねだることも。。。。。
常に不安と恐ろしさに、心が押しつぶされそうな日々を送っていたのです。
そんな或る時の夏
ある民間団体主催のキャンプに参加します。
そこには冒険家も参加していました。
彼はこれまでの経験や体験を、DVDを映しながら、少年達に冒険
の楽しさ、素晴らしさを語っていました。
翌日少年は、
その冒険家に思い切って聞きました。
「おじさんはいつもひとりで、誰もいない海や森や砂漠を旅していて、
寂しくないですか?」と。
すると冒険家は答えます。
「そりゃぁ 寂しいさ。 泣きたくなるほど寂しいさ。すごく、すごく 寂しいさ」と。
「・・・・・」
「でも、寂しいって、決して悪くないぞ。一人って、いいものだよ」と。
「・・・・・」
「一人で寂しさと戦っていると、強くなれるからね。
寂しいって、いいものだよ」と。
「・・・・・う~ン・・・・・」
少年は、頷き ☆彡 ☆彡
やがて。。。。キラキラした目で、冒険家の目をジーと見つめていました。
その目は、自信にあふれた、透き通るような綺麗な目でした。