この頃、由梨が通っていた病院は、普通の内科でした。
以前にも書いたとおり、通っていた心療内科が閉院して、由梨の徒歩で通える範囲に
心療内科や精神科が無くなってしまった為、地元の病院に頼み込んで何とか看て貰って居る状況でした。
ただ、当時のニュースなんかでも、いわゆる抗うつ剤や睡眠薬を使った犯罪がよく報じられるようになり、
由梨の通っていた病院でも精神科系の薬を処方しないという方針になり始めていました。
この為、由梨が当時処方されていたトリプタノールやセルシンなどの薬が、今後処方できなく
なるかもしれないと病院から言われており、由梨を追い詰めていたのでした。
そして、そんな中、由梨が自転車に乗れた事は、由梨の中では、大きな一歩になりました
これで、行動範囲が徒歩圏内から自転車圏内へと変わるのです。
こうして由梨は次の一歩へと踏み出す決意をしたのでした。
にほんブログ村