まだかなりマシな
黒銀ケージ内。
先般等は
確かに取り替えた
はずの新しいシートが
消えて居た。
幾ら探しても無い。
。。。オカシイな、
アルツ君か。。。
と再度新たなシートを敷く。
テントベッドを干す際に
クチャクチャビリビリに
なったシートがクッション下に
現れる。
自分がボケたのでは
なく、少しホッと。
いたずら。。。と一言で
いうのは簡単だが
これ等一連の動向は
黒銀の立場からすれば
けして「いたずら」
ではないのだろう。
手持無沙汰、
何かを噛みたい、
何にでも興味が有り
目で確認するのと同等行為
とし、齧る。。。
様な気がする。
つまりそういった「暇な時間」
を与えなければ良い
のだろうが、そういうワケ
にもいかない。
これはいつまで続くの
だろうか?
その内、成長と諦めが
同時にやって来、
行動が落ち着くのか。。。
譲渡希望ご家族、
ご主人が頻繁に
連絡を下さり
奥様の具合、
黒銀の状況を心配
下さる。
以前も少し伺って
居たが、
健常な子、ではなく
ハンディを持つ子の
里親になりたいご希望を
お持ちの今時、
殊勝な方々だった。
これは自分も同じ
気持ちがある。
しかし自分の場合には
不純な動機だが。
ゆきが居る上で、
を全て念頭に置く。
否応無く、選択肢が無い
場合、自分が育てなければ
殺処分になる以外道が無い
子且つハンディを持つ子
。。。
ゆきの事を鑑み、
ハンディの有る子の方が
健常な子等よりも
大人しいであろう、
と勝手な思い込み
からそう考えて
居ただけなのだが。。。
そのハンディに因り
必要以上に手が係る;
投薬、発作の監視etc.;
といった事は考えに一切無く
恐ろしく甘かったのだが。。。
しかもその分、
ゆきとの貴重な24時間が
削られる、といった事も
遠く考えに及ばず
浅はかさにも程が
あったモノだと
呆れる毎日を過ごして
居るのだが。。。
ハンディといっても内臓由来
のモノはやはり厳しい。
生れ保ち、ではなく
出産時或いは母イヌからの
トラブルに因り
四肢欠損、同胞との遊び
等に因る、視力障害
であれば先天的とは
言えない故、
これから先、他の疾患が
発見される可能性は
低いのだろうが
何等先天的疾患を
持ち合わせた場合には
他の内臓にも
ハンディが高い確率で
現れないとも
言い切れない。
。。。
そんなこんなで
譲渡希望ご家族は
恐縮され乍ら
連絡を下さる。
こちらの方が恐縮して
居るのだが。
保護犬は本当に
沢山居る。
ご家族に精神的、
更には肉体的負担が
それ程係らない子等も
一杯居るだろう。
このお宅へ譲渡
されたなら
幸せか否かは計り知れないが
間違えなく
恵まれた生活は望める
であろうと思う。
黒銀はこれから
どうなる事か。。。
何処かしら未だに
他人事に感じるのは
実は冷たい性格の
自分だからなのかも
判らない。