Carpe Diem-Seize the Day-

Because life means just right now for us...

死んだ

2011年08月20日 13時56分20秒 | 訃報
何から記して置けば
良いのか解らない。。。

頭を整理し、記そうと思うが
「その事」に関しては上手く脳が
働かない。支離滅裂になる。。。

出来る限り平静を装い、当たり前の
日常を送る様試みる

常に「彼女」の息遣い、訴える眼差し
が頭から離れない。

今の、今回の感情は今まで経験した事
の無い、無力感、自責の念、憐憫の情
で溢れてしまって居る。

ゴンちゃんが亡くなった事
を聞いた際も黒コロちゃん
の時
にも。。。
(数日前早朝散歩時、黒コロちゃん
パパ&ママさんに会った。
。。。彼の御自宅の前。そして
亡くなった経緯を詳しくお話下さった。
やはり昨年の11月、肝臓癌だった。
もうXpにはあちこちのメタも
見られたとか何とか。。。

ママさんはゆきを愛おしそうに
まだまだ大丈夫よ、と何度も何度も
撫でて下さり、今までこのママさんが
こんなにも優しい方だとは気付かなかった
程であった。
大事な子を亡くした方;経験者;が
示す優しさに、こちらの方が泣きそうに
なるのを堪えるのに苦労した。。。)

そして恐らくリュウ君が
亡くなったと確信した折
も。。。

彼等の死は悲しく辛かったが
それ以上に飼主さん方のお気持を察するには
余りがあった。自分と重なり涙した。

クルタの死を
確認した折
にも少しは感じた
かも知れない、彼の死への不満。。。
相当寂しい最期だったかも解らないが
それでも彼は、老齢に因り亡くなった
のだ、と何と無く自身を納得させるべく
努力が出来た。
しかし、飼主さんの辛いであろう気持と
自分のそれはリンクはしない。。。
いや。。。蛻の殻になった彼の小屋の中に
生前使って居た、ボウルがキレイに
洗われ重ねられて居た事に、少しは
感じたかも知れない飼主さんの悲しみ。。。

。。。が、今回ばかりは本当に心から
「彼女」が可哀想だった。
動物には極力「可哀想」という言葉は
慎みたい。。。しかしとてもでは無いが
憐憫等という言葉では表せない。

唯、「可哀想」。。。

「彼女」はあのぽぽちゃんだ。
18日の午前7時半過ぎか。。。
死んだ。。。本当に死んでしまった。

6時42分メールが入った。調子は悪かったが
保ち治した、といった内容だった。

9日に食欲廃絶の為に近医へ行ったが
診察台の上で出された缶詰フードを
食べた。それに因り点滴はしないで良い
という事になり、シリンジでの強制給餌
から1週間。。。浸潤療法にて患部は
軽快に向かって居る様には見えては居たが
シリンジにても歯を食いしばり、拒否する
様になってしまった故、
飼主へ強く受診を勧めるも、
「どうせ行っても
クリーム売り付けられるだけの獣医じゃ
要らない」と拒否をする。
それでも頼めば点滴でも何でもして
くれるはずだ。

「これまで、ぽぽは丈夫で病気一つしないから
何処の獣医が良いとか解らない」と
言うが、何等かの先天的な疾患が無い限り
皆、飼主は定期投薬やワクチン、健康診査程度
でしか獣医には懸からないのではないか?

ゆきですら、今は出かける先は獣医しか
無くなってしまったものの、7~8才頃までは
病気知らずだったのだ。

皆、我子が病に罹患し初めて慌て
勉強をし、中にはゆき飼主の様に獣医巡りをし
信頼の置ける、その子の命を託せる獣医を
必死で見付けていくのではないか。
そして拙い乍ら、飼主とし成長していくのでは
ないだろうか。

最初;まだ何処にも受診をして居ない内;から
「ぽぽのこれを治してくれる獣医じゃなきゃ
意味が無い」等と言う事は
正直間違って居ると強く感じる。

愚痴になってしまった。。。

彼女の具合が劣悪になり、以降からずっと
関わって来た。毎日会いに行くも
人様の子故、どうする事も出来ず、唯
歯痒い思いだけが残った。

今回ばかりは、本当にぽぽが可哀想だ。
傷口も、あのままクリームを塗り、
毎日点滴をし、或いは往診でもして貰い
口から抗生剤を摂れないのであれば
それも混ぜれば、確実に軽快して居たろうと
感じる。

理不尽な死だ。

確かに獣医はろくでも無いのばかり居る。
実際、ゆきも医原性にて過形成部分からの
分泌物が止まらず、付近の皮膚は
赤く腫れ大変に不便を感じて居る。
心地良く生活出来ては居ない。

しかし、だからと言い、あの獣医はx、
と通院を止めてしまえばどうなるのだ?

それでも他医受診をすればまだマシかも
解らないが、たった一回の受診にて
思う通りの診察を受けられなかったから
と言い、全てを諦めてしまっては
その子の命は終わるかも知れないのだ。

ヒトの子供も、そして動物も飼主を
選べない。
ヒトの子は或程度の年齢になれば
劣悪な環境から脱出可能だろう。
しかし動物は、一度飼主が決まって
しまえば、もうその場からは逃げられない。

逃げれば;脱走すれば;待って居るのは
飢え死にするか、ガス室送りだろう。
万に一つの幸運にてセンターから
団体を通し譲渡される場合も宝くじの
確立程度は有るかも知れないが。。。

飼主は、一旦預った命の責任がある。
飼主を選べない動物達。。。

その飼主の胸三寸の行動に因り運命が
決められてしまう。

彼女の肉球は、幼犬の様に柔らかかった。
体重も全盛期の頃から10キロ減って居た。

納得のいかない死だ。。。
まだまだ、ぽぽを思うと冥福等祈れる気持
にはなれない。

一体、自分は何をすれば良かったのだろうか。
人其々考え方というものは相違するのだろう。
「獣医に高いお金を払うなら、美味しい物を
食べさせた方が良い」というのも一案かも
知れない。。。

しかし。。。まず出来る事をするべきでは
ないのか。。。そして手を尽くした後に
「食べたい物」を食べて貰う事ではないか。
実際にぽぽの場合には「食べたい物」すら
口にしなくなって居たのだ。

心から。。。理不尽な死だと本当に
感じる。
。。。そして彼女の死から毎日夢を見る。
悲しそうにずっとこちらを上目遣いで
見上げる夢。。。


クルタの存在した証達

2011年07月30日 08時29分14秒 | 訃報
携帯で撮影した。
又、あそこを通る際に
改めて胸が締め付けられる
事が無い様、画像で慣れて
おきたかったが。。。
キレイに片付けられて居る
ボウル。



の小屋。



ここから彼はいつもノッソリと
顔を出し、ゆきが居れば
嬉しそうに近付いて来た。
そしてその場で目一杯の
マーキングをした。

本当に何も無い。
彼が居た、確かに存在したという
無機質な空間に涙が出る。

余所様の子の死がこんなにも
悲しいのだ、ゆきが存在しなく
なったなら、どうなるのだろう。

クルタにもう会えない。
。。。いや、違う、彼に会えない
寂しさに拘るのは止め様、
それよりも彼の最期の刻は
如何ばかりだったのか、と
彼の事で心を痛め様。。。


亡くなって居た

2011年07月25日 16時03分01秒 | 訃報
本日は父親の命日故、
ゆきに留守番をして
貰い、出掛ける。
寄る所も有り、5時間半?
程家で待って居たのか。

当然、クルタを覗く。
最後に会ってからどれ程
経ったのか?

嫌な予感は当る。
彼の住処はキレイに片付けられ
小屋の中には彼が使って居た
ボウルが2つ、丁寧に重ねられて
居た。。。

最後に彼に会ったのは
記録だと5月始めの様だが
もっと最近も会って居なかったか?

結局無力な自分は、彼に
何も出来ず。

彼の居なくなった小屋を
マジマジと見る。
丁寧に作られ、恐らく子供が
書いたのか、彼の名前も
マジックで記されて居た。

そのエリアで彼は一生を終えた
のだろうか。
それは。。。彼は彼也に
満たされて居たのか?

ごめんよ、
という言葉しか出なかった。

もう彼には会えないのだ。
彼はゆきと会い、本当に
嬉しそうだった。
ヒトとも仲間達とも接する機会は
殆ど無かったかも知れない。

クルタの右目から酷い
目脂が出て居たが拭いてあげる事も
しなかった。

肉も持って来られなかった。
彼は恐らく生まれて一度も
肉は食べた事が無いかも解らない。
であれば。。。
それならその方が良いのかも
知れない。
勝手にイヌが好きそうな物を
与えるのは、自己満足だ。
それでも。。。食べて欲しかった。

寂しい風景を携帯画像に収める。
涙が溢れた。

余程、いつ亡くなったのか
会社に入り伺おうかと思ったが
来客中の様子故、止めた。

先般、亡くなったゴンさんは
追悼式まで行われ、皆にその死を
悲しまれた。
片や、彼はひっそりとヒトの見えない
場所で亡くなる。

自分が100人分涙を流すから。。。
いや、飼主だって彼の死を
悲しんで居るに違いない。。。

光と影はこの様な飼い犬の間でも
見られる。

クルタ、生まれ変わりが
もし有るなら、次は
ニンゲンに生まれてくるんだぞ。。。
そして自由に走り回り
美味しい物の食べ歩きをするんだ。

けしてコンクリの上に繋がれ放しの
イヌにだけはなってはダメだぞ?

クルタ、ごめんよ。
クルタ1
クルタ2
クルタ3
いづれも彼はゆきと会うと本当に
嬉しそうに見えた。
もっと。。。いや、ゆきは
本意では無さそうであったが。。。
もっと会わせてあげれば良かった
のだろうか。

寂しい、悲しい。
そして虚しい。


御冥福をお祈り致します。


虹の橋

2011年07月09日 13時18分24秒 | 訃報
この7~8ヶ月の短い期間に
沢山の仲間達が旅立ってしまった。

黒コロちゃん、テリア雑種リュウ君、
白ペキオスカル君、そして飼主パパさんが
バーニーズだと言い張って譲らない、
あの欠点が何も無い程の63キロのゴンちゃん。
以前に住んで居た場所の16才位のコロちゃん
。。。

余りにも多過ぎる。たったの7、8ヶ月の
間に。

白ペキのオスカル君とは散歩時、
良く擦れ違って居た。
彼は確か6才頃にトリミング台から
落下し、恐らく脊椎損傷を受けたのか
ずっと以降、パパさんがストローラー
に乗せ、毎朝散歩をして居た。
東洋医学から当然西洋医学も
ありとあらゆる方法で治癒を目指したと
聞いた。

彼はあの神社管理人のもの凄く
優しい老婦人の御家族。

失礼かと思い、画像は撮って居ない。
彼がオスカル君だと名前を知ったのは
亡くなった後だった。

散歩で会うといつも擦れた声でワフワフ
と吠えて居た彼。

暫く会わないのは、ゆき散歩が殊の外
早朝であったからかと思って居た。

彼は確か14~5才位だったと耳にする。
下半身の自由を奪われたにも拘らず
細菌感染を起す事も、恐らくだが
尿路系疾患に罹患した話も聞かない。
どれ程、手厚く大事にされて居たのかが
覗える。
パパさんはそれでも他仲間達に会う
と彼は喜ぶ、と言って居た。

もう会えない。。。あのワフワフと
いう、強気な呼び声を二度と聞く事もない。

そしてあの巨体のバーニーズらしい
ゴンちゃん。
どんなに吠えられても、威嚇されても
彼はドッシリと構え、けして吠え返した
のを見た事も無い。
皆、彼が大好きだったろう。
どれ程の方々が彼に癒された事だろう。

いつぞや、社交場で会った際に
パパさんがゆきにオヤツを下さった事が
あったが、ゆきはそれを
食べずに飼主の顔を見上げた。

そして飼主が
いいよ、
と言うと頂いた。それを見て居たゴンパパさんは
偉いね、躾けられてるね、と褒めて
下さった記憶があるが、偶々。。。
むしろ恥ずかしかった。その様な躾け等
全く出来ては居ないのだから。

いつも大事に大事にされ
キレイな歯が印象的な彼だった。
社交場では良くパパさんが彼の後肢を
マッサージもして居た。

彼の訃報は寝耳に水だった。今でも
信じられない。
少し遅い時刻、社交場へ行けば
あのノッソリと歩く彼に会える気がする。
10才位だったのか。。。
大型は寿命が短いと聞くが、不公平だ。
イヌの寿命が、皆30才位には
ならないのだろうか。
最期の刻、せめても彼が苦しまなかった、と
思いたい。
在りし日のゴンちゃん

昨年6月末頃まで脱出して
居た場所での多くの仲間達の一人、
16才位のコロちゃん
。。。先般、大学病院の帰路、
間に合った為に麻布紹介獣医
報告に回った。

その際、彼女が亡くなった、と知らされる。
昨年酷い状態だ
と聞いては居たが。。。

コロちゃんどうしましたか、と尋ねると
あぁ、もうとっくに死んだわよ、
と返答があった。

この獣医の言う事が真実なら、最期は
相当苦しんだのではないだろうか。
彼女と一心同体の様な飼主さんは
どうして居るだろう。意気消沈されて
居られる事だろう。

人事とは思えない。

「虹の橋」等無いだろう。天国も地獄も
勿論存在しない。
亡くなれば、本当にそれまでだ。
灰になるだけだと思う。

死後の世界が存在すると解って居たなら
今をむしろ生きられないかも知れない。

。。。それでも信じたい。
虹の橋を、神様の存在を。。。

仲間達のご冥福をお祈り致します。


亡くなった

2011年04月20日 04時08分57秒 | 訃報
5~7年振りに
自宅に戻り
まず、最初にした事は
庭周りの草抜きでも
部屋の片付けでもなかった。

真っ先にゆきの友達が
付近に居ないか何と無く
探して居た。。。

自宅北西側10メートル弱程先に
4軒の平屋借家がある。
あぁ、まだあの家、健在だったんだ、
と気にも留めずに庭に出る
度に目に入る程度であった。

自宅に戻り、直ぐ耳に
入って来たのは、恐らく大型犬
だと思われる子の遠吠えの様な
呆けに因る吠えの様な切ない声
であった。

声だけはかなり鮮明に聴こえるが
何処の子だかは解らず。。。
ずっと吠え続けて居るワケではなく、
朝、夕方頃、夜に近い夕方。。。

本当に近くで鳴く声に、道行く方々も
恐らく知って居るであろうと
数人に聞くも、誰も何処の子か
判らず。

そんな折、早い時期に
リュウ君
蕩けてしまいそうに優しい初老の
パパ飼主さんと会う。
確かまだ真夏の早朝頃。

ひょんな事から、彼の家が、自宅
から見下ろせる、ほんの数メートル
先のその賃貸一軒家だと知る。

それから、散歩時、又飼主一人でも
彼に会いに行って居た。
飼主パパさんは知らなかった様だ。

特別に美味しいクッキー等を持って。

それからも散歩で会うと彼は
飼主パパさんが、不思議がる程、
こちらに好意的に寄って来た。

彼は、ゆきに会うと嬉しそうに
それまで下がって居た尻尾を
持ち上げ、更に時折、美味しい
何かをくれるゆき飼主にも
近付いて来る。
その時の彼の視線はけしてこちらの
目を見るのではなく、手を見て居る。
何か持って居ないだろうか、と。
時には撫で様とするその手の指を
ソーセージとでも勘違いしたのか
パクッとする。

飼主パパさん曰く、
もの凄い食欲、だそうであった。

それから数ヶ月、彼が飼主さんを
呼ぶ声は時折聴こえて居た。

あの声を聴くと、あぁ、元気なのだ、
良かった、と安心をした。

相変らず、ゆきと、或いは飼主だけ
彼の元へ会いに行く。

めっきり散歩では会わなくなった
彼の所へ行くと、相変わらず凄い
食欲は変わらず、しかし左側上唇に
良からぬデキモノが見える。
それが垂れ下がって居たが食べる事
に不便は無かった様だった。

形状は黒い瘢痕の様な、盛り上がった
モノ。。。悪いモノであれば
メラノーマにも見える。

それから2日後、彼のあの切ない声
が聴こえなくなった。

心配になり即、様子を伺いに行くと
何という事か、既に彼の居た場所の
小屋は片付けられ、彼が掘ったで
あろう縁側下の穴も埋められ、
勿論、ボウルも何もかも跡形も
無くなって居た。
ショックだった。。。
このたった2日で全てが無くなる事、
彼の居た痕跡すら消されて居た。

明らかに亡くなった、と判る。
2日前に会ったのが最期だったのか。
年齢からすれば、長患いもせず、
恐らく最期まで食欲も衰えず
苦しまず、と考えたい。

飼主さんは、もしかしたら、寂しさ
からの思いがあり、早く彼の存在を
消したかったのだろうか。。。
恐らくそういった方々も居るかも知れない。

最後に会ってからあっと言う間に
居なくなってしまった。
そんな事であれば、ゆき用に作った
牛肉ご飯も持って行き食べて欲しかった。

パンもあげても良かっただろう。。。
余所様の子であるから、余計な事は
出来ないが、こんなに直ぐに亡くなる
と判って居たなら。。。

大人しく、食欲旺盛で、若い頃は
さぞ可愛く、穏やかであったろうと
想像をさせる、テリア混の雑種。。。

怖くて飼主パパさんには彼の事を
聞く事が出来ない。
亡くなったのは明らかであろうが。。。

彼が少なくとも苦しまずに
亡くなって行った事を想像するしかない。

恐らく、家族の居る折の見守られ乍ら
の死ではなかったろうと想像する。

彼の存在した事すらも無になって
しまったかの様な彼の居場所。
何事も無かったかの様な無になった
場所。

ここに記す事に因り、少なくとも
彼が存在をした証としたい。