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かちどきつきしまねこのまたたび
勝鬨月島猫股旅




ニッポン源流を求めて01
「天孫降臨の高千穂を行く」~その8~

桜が満開の日曜日も雨で水入り・・・風もあるようだからだいぶ散ったかな。今日は久しぶりに何にもしない日曜日・・・昨晩は朝方までモソモソ本を読んだりで、起きたら昼過ぎ。いつものカルボナーラで腹ごしらえの後は、テレビを見たり本を開いたり。夕方、買物に行って、ソラマメを購入。ビールのつまみにしながら、麻婆豆腐をつくる。食後は再び、ゴロゴロ。時代劇専門チャンネルでアニメの「カムイ外伝」・・・これを地上波でやってたとは・・・いい時代だった。

高千穂の夜神楽はクライマックス(本番の33番じゃなくて観光用の4番だけだけど)「御神体の舞」へ。別名「国生みの舞」または「酒こしの舞」ともいうそうな。イザナギ・イザナミが仲良く酒を造って、仲良く抱擁して、極めて夫婦円満を象徴する舞・・・とパンフレットには書いてある。登場したイザナギは、藁苞(わらづと)を担いでいて、どうみてもそれは男根の象徴ですな。また、いかにもスケベ男風のニヤけた赤ら顔の面で、ドリフのコントを見ているようだ。

続いて出てきたイザナミは、桶とザルを担いでいる。天岩戸の前でストリップを披露する天鈿女も、神話の中ではふせた桶の上で踊る。桶はそれだけで交わいを意味するらしい。このイザナミちゃんは、相当なオカメ顔だが、奇妙にリアル。どこかで見たことがあるような、なんとも表情がやわらかいというか・・・確かにモノ好きそうでもある。この二人が、舞台の真ん中で、ザルにいれた籾を酒にするため藁苞でツイたりコネたり・・・おいおいそんなあからさまな・・・

ところが、スケベ顔のイザナギが客席を見回しているかと思ったら、満面の笑みたたえて舞台から降りてきた・・・と、客席の女の子(アジア系の留学生)に抱きつく・・・まわりの留学生は大盛り上がり、怒ったイザナミは舞台から慌てて駆け下り、二人を引き離す・・・叱られたイザナギはスゴスゴと舞台に戻るが・・・おっと、今度はイザナミがインド人のハンサム留学生に目をとめる・・・と走り寄って抱きついた、イザナギは舞台から駆け下りて二人を引き離す・・・

やっと落ち着いたイザナミはイザナギに促されて舞台に戻ろうとするが、今度は、イザナギが金髪の留学生をみつけて大はしゃぎだ。抱きついたまま、もう離れない。かけ戻ったイザナミは二人の頭をポカポカたたき、なんとか引き離す・・・そのドタバタの間の2神の表情(もちろんお面だが)、動きが実にリアルで豊かで、これには日本のアニメ技術もおよばないだろう。客席を巻き込んだこの演出といい、夜神楽恐るべし(本番では眠くなる夜中にやるという心憎さ)。

やっとこさ舞台に戻った2神は、仲良くと酒を造り、できた酒をイチャイチャと飲むと、すっかり酔っ払い・・・見ている方が赤くなってしまうような、あからさまなシーンが展開される。この舞を観光夜神楽の最後にもってくるなんて・・・脱帽ですな。すっかり楽しんで神楽殿を出ると、外はシンシンと底冷え・・・宿舎に戻ってからの大風呂の気持ちよかったこと。ついでにサウナに入ると、なんとテレビつき。日本でやっていけなくなた町工場の技術者が、中国に渡って技術を伝授しているというドキュメント・・・高千穂でこれを見るのは複雑な気分(つづく)


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【写真01】ソラマメをむくといつも思う…えっ!?これだけなの?
【写真02】客席のいい男をみつけ舞台から降りてきたインザミちゃん
【写真03】すっかり酔っぱらった男女2神は、このアツアツぶりで…



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