またまた母の話。

 久し振りですが・・・ブログやってる人激減したのかな・・・？

まぁ、いっか。

 

　またまた母の話。

施設に入居し、今じゃすっかり慣れ精神的にも落ち着いて

認知症の薬も毎日きちんと飲めているので症状が悪化して

いる様子も無い。　ただ、非常に疑り深くなっている。　自分

が買い物やデイサービスに行っている間に、合い鍵で勝手

にスタッフが部屋に入っていると思い込んでいる。　賃貸マ

ンションの契約なので大家と言えどもそんな事をしたら不法

侵入になる。　「何でスタッフがそんな事するの？」と聞くと、

「そりゃぁ、私がどんな生活しとるか見に来るんだわ。」と

言うが、母が部屋にいる時スタッフが安否確認の為に定期

的にノックをし部屋に入られ、母と雑談しながら様子を見て

行かれる。　誰も居ないのに見に来るなどスタッフはそんな

暇は無い。　車いすの方、寝たきりの方、体を壊した方、新

しく入った方、退院して来た方等々色んな入居者の為に身

を粉にして働いてみえる。　私など母と話しているだけでイ

ライラする。　分刻みで母の感情は変わり、話の内容もころ

ころ変わりどれが本当じゃ！と思うが、本人はどれもその時

は本当の気持ちだったと言う事は分かっている。　でもつい

ねぇ、おおかみ少年の様に思えて来て腹が立って来る。　本

人は何も嘘はついてないのに。　そんな母の話をスタッフの

方はじっくり聞いて下さるので母はいつもご機嫌だ。　

 

　母は今月車の免許の書き換えだったので、先日入居して

いる施設に近い自動車学校の高齢者講習会に付き添って

行った。　７５歳以下と７６歳以上に分けられているが、母は

８５歳で７６歳以上の予約が取れたのは２ヶ月後だった。　

それでも誕生日前に予約出来たので良かった。　が、書きテ

ストの後に運転のテストが有るが、書きテストが始まってす

ぐ認知症と分かって、「テストの後で他の者がお母さんとお

話ししますのでしばらくお待ち下さい。」と係の方がロビーで

待っていた私に言いに来られた。　

　教習所は強制力は無いので運転を止めた方が良いとは

言えず本人の気持ち次第と言う事、このまま運転をして違

反をすると警察に呼び出しを受けると言う事、免許証を警察

署に返納すると代わりに１０年間有効の運転履歴証が貰え

銀行でも使える身分証明になる事等の説明を受け母は何と

か納得し返納する事にした。　「いつまた車の運転をするかも

しれんので免許が無いと困る、運転履歴証では運転出来な

いんでしょ。」と言ったリ、「私はタクシーの方が気楽なので車

の運転はしないけど身分証明に一番便利なので免許が欲し

いんです。」と言ったリここでもころころ気持ちが変わった。　

とっくに母の車は売却し入居している施設の家賃にあてたの

で乗る車も無いし、数年前から危ない運転をしていたのでこ

れで安心だ。　

 

　記憶力も理解力も失い何より認知症の自覚が無いので、

「私のどこが認知症なの？　ここで何年も一人で生活しとっ

て何にも困った事なんて１つも無いわ。」　「あぁ、それそれ。

ここに住んだのは今年の３月から。　前の一人暮らししとっ

たマンションで自分がやった事で自分が困ったからここに

引っ越ししたんだがね。　ここではヘルパーさんに掃除や洗

濯をやって貰っとるし、食堂でご飯を作って貰っとるし、デイ

サービスにも行っとるがね。　一人で生活しとらんが。」と、

いつもこの繰り返し。　多分この先もずーっと自覚が無いま

まなんだろう。　

　自分もこうなるんだろうと思うと子供らに今の内に何か言っ

とかないかんと言う気になって、　取りあえず葬式はこうしてく

れと言って有る。