
◇本を読まない女。。◇
ちょうど一年前、
去年の正月に誓ったのは「本を読む!!」と云うベクトル。
幼少期から妄想に耽ることばかりで、本を読む習慣がなかった。
小・中・高と問題も、不都合もなく、ぼや~~と過ごした。
予備校の時、その衝撃の第一波がやって来た。
周りの浪人生18歳~20歳の話す言葉の揺るぎの無さにびっくり!
色んな本を読み、成熟した言葉で
「神さまは存在するか、、」みたいなことを言う。。
自らのベクトルをスラスラと話し、まるで私はヨソノ国にいるような居心地の悪さ。
年齢は同じでも、彼らの骨太の言葉はレベルの違いを示していた。。
それでも志望校に受かれば、そんな予備校での居心地の悪さは直ぐに忘れた。
ナントナク楽で都合のイイ方へどんどん流れ、歳だけイッチョ前に。
でもね
人生なんてそんな甘くない、、
我が母のアルツハイマー発症で、
多くの医師と面談や、見知らぬ関係各所との話し合いが山のように押し寄せた。
自分という存在が、初めて崖っぷちにいる…と感じた。
◇発芽した怒り。。 gumrieの場合◇
母の緊急入院は検査が目的。
だが次々発覚する病名に、多くの検査が追加に次ぐ追加。
毎日、脳みそを叩き起こし、
日替わりメニューの如く変わる医師の説明と専門用語を調べ、
話の内容を理解しなければならない。
一カ月の入院は、毎日大学病院からの呼び出しと話し合い。
判ったフリは、母親の命取りになる。
なのに、
分かろうが分かるまいが、立て板に水のように話す医師たち。
耳を集中しすればするほど、心がザワザワ。。
怒りの種まきが始り、種はフツフツ発芽し始めた。
テキトウにアシラワレル感覚を避けるには、
こちらも飛び道具が必要だと脳みそが言っていた。
それは
適材適所の言葉を使いこなすこと。
しかも相手が見落としてることを、簡潔に何気に滋味深く伝える。。
普通の主婦が正面切って、医師と話しをしても埒があかず、
言葉という財産を蓄えなかったおのれのツケを知った。
そしてこの一カ月の大学病院でのディベートは、毎日が戦(いくさ)だった。
毎日主婦という保護色を纏い、五感をフル稼働。
見えない盾と矛を使っての言葉の駆け引きは、巧くなっていた。
余計な言葉をそぎ落とすと、言葉は賢く立ち回ってくれ、切れ味抜群になっていく。
テキトウにアシラワレルはなくなり、そうやって5年間は色んな問題を乗り切ってきた。
妙な自己満足は、私を危ない人にしていた。
◇キッカケは突然に。。◇
ある日、TVの特番で林修先生が
<本を沢山読んだ人と読まない人との格差>について滔々と語っていた。
2000冊というボーダーラインがあってコレを超えると、どんどん言葉が入ってくる。
今までとは違う脳の体力がつき、考える能力が高くなる。
いい本は
書いた人が命掛けで、命を刻んで創り上げたもの。
そこには生きるためヒントと大事な知恵が詰まっている。
だから本を出来る限り沢山読んで下さい。。
いつか、あなたを助ける力になります。
この言葉が、脳みそからずっと離れなかった。
そしてカラッポの箱を埋めるように、本を読み始めた。。
えっ・・・とのけ反るような薄気味悪いのから、
やたら英語を多用するエッセイ、
時代考証ものやら、
ヒューマンドラマの魂があったかくなるのやら、
時間があれば、本屋で目ぼしい本を探しまくった。
そして秋
異色の人の本を手に取った。
物書きもしてるとは知らなかった。
本業ではないから、大したことないだろう。。と
それが星野源だった。。
**返信デス**
小豆ママさんへ
物書きの星野源氏の言葉に、自分の変態ぽっい懐かしい感じがしました。
で
言葉にエネルギーがいっぱいでした。
目が覚めた想いを
なんとか自分の言葉で綴りたいと思います
とてもとてもおバカな男の性も綴られてて夢中で読んじゃう
そんな素晴らしい物書きさんでした
ありがとう(^^ゞ

私も本を読まなきゃと胸にグサッと突き刺さりました。
2000冊は遥か彼方ですが努力は出来るかもです。
とても素敵なお話でした。。。
星野源さんの本読んでみたいですね(*^_^*)
もう一か月前になるんでしょうか。
「ボブという名の猫」「の記事。。。
つい最近、我が地(ど田舎です)の一つしかない映画館に「ボブという名の猫」が1週間限定で上映されるようです。
映画も久しく見ていないので見てみようかな?と言う気に成りました。
素敵なお話これからも楽しみにしています