聖なる書物を読んで

現役JW29年目

ペテロ②3:9

2019-05-24 | 聖書
ペテロ②3:9

新世界訳「エホバはご自分の約束に関し、ある人々が遅さについて考えるような意味で遅いのではありません。むしろ、ひとりも滅ぼされることなく、すべての者が悔い改めに至ることを望まれるので、あなた方に対して辛抱しておられるのです」

同改訂版「エホバは約束を果たすのが遅いと考える人もいますが、そうではありません。神は、一人も滅ぼされることなく、全ての人が悔い改めることを望んでいるので、皆さんのことを辛抱しているのです」

終わりが遅れてる理由として、以前はよくこの聖句が引用されていたけど、最近あんまり出て来ないような気がする。(違ってたらすみません)

もし、エホバの証人以外が全て滅ぼされるとしたら、現状として、一日遅れるごとに滅びる人がどんどん増しているわけで。

いくら組織が、人口増加の多い発展途上国でエホバの証人が増えていると宣伝したところで、ちょっと考えれば、この聖句を当てはめることがいかに現状と矛盾しているかは、簡単にわかることで。

だからこの聖句、あんまり使われなくなったのかな。

ウィキによると、1914年頃の世界人口は20億に満たなかった。でも今は70億超え。一方、エホバの証人は記念式に参加した人で考えても、今で2000万ほどしかいない。

1914年に終わりが来てれば、滅びる人は20億に満たなかったのに、今だと69億8000万が滅びることになっちゃう。

神の辛抱によって、滅びる人が日ごとにどんどん増してるとなると・・・・・神の辛抱っていったい何なんだろうね、ってなるよね。

この矛盾を解消するためには、エホバの証人以外の人口を減少させるしかない、ってことになる。(なんか怖いこと想像しちゃう~~)

いずれは人口減少に転じるだろうとも言われているけど、それを待つとしたら、終わりはまだまだ先ってことで。

さて、この聖句の田川訳です。

「一部の人々は遅れだと思っているが、主は約束を遅らせるような方ではない。あなた方に対して寛大であろうとしておられるのである。(主は)一部の人が滅びることではなく、すべての者が悔改めへと向かうことを望んでおられるのだ」

ちなみに、ペテロ書簡はペテロが書いたものではない、と考えられている。(詳しくはウィキで)

この訳だと、会衆内での事柄を扱ったものだということがよくわかる。会衆内で真理が冒瀆されるようなことが起きていたから、会衆内のすべての人が悔改めに向かうよう、神は寛大であろうとしておられる、ということで。

この組織の聖句の読み方、当てはめ方がおかしいよ、という例でした。