増悪って言葉も、つかってはいけない、と学生時代に厳しく言われました。意味は漢字を見ただけで伝わりやすく理解しやすいとは思いますが、そうした言葉は本来日本語としては存在せず、「悪化」という言葉を使いなさい、と指導されました。
「急性増悪」という言葉も頻繁に実際は使われていますが、「急性悪化」というと発音しにくく、「急性増悪」に対応する正しい日本語がないので現状になってしまっているのかもしれません。
いずれにしろ、急性悪化ではなく、悪化という言葉だけでも充分意味も通じますし、その反対語は「徐々に悪化」でしょうか。鈍性増悪って言葉もないので、やはりカンファレンスでの症例呈示の際や学会発表、論文の記載に関しては、悪化という言葉を使用していたほうが無難と思います。
通じればいいでしょ!って意見もあると思いますが、正しい言葉というのを知っておく必要はあると思います。