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豊かな音環境、マウスの寿命(最大17%)を延長する

2018-05-23 | 音楽
 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)神経研究所疾病研究第七部と、国際科学振興財団(FAIS)情報環境研究所の共同研究グループが、マウスに自然環境音を聴かせながら飼育することによって、平均寿命が最大17%延長すること発見した(5月21日発表)。
 動物をとりまく環境が、生存・健康に大きな影響を及ぼす。これまで、健康面や安全面から環境を評価する尺度としては、環境の中に存在する有害物質や放射線の量など、「物質」「エネルギー」が専ら使われてきた。環境が特に脳神経系に及ぼす影響を評価するためには、上記に加えて「情報」の尺度を欠くことができない。
 本研究は、そうした情報環境の中でも生命に常に接し続けている音環境を豊かにすることが、平均寿命の延長という、動物の生存に対して包括的かつポジティブな影響を及ぼすことを世界で初めて示した。
 実験では、生後8週齢のマウスを、以下の3つの異なる音環境の元で飼育した。
 1、高周波を豊富に含む熱帯雨林の環境音を呈示する広帯域音響条件
 2、同じ音源から20kHz以上の高周波成分(マウスがコミュニケーションに主に用いる帯域成分)を除去した音を呈示する狭帯域音響条件
 3、通常の実験動物飼育環境の暗騒音下で飼育する対照条件
 各条件とも、オス16匹、メス16匹の合計32匹を、1ケージ4匹ずつに分けてオス・メス別々に飼育した。各ケージ上部には音響再生装置と赤外線カメラが一体化した特別に開発したスピーカーを設置した。広帯域音響条件と狭帯域音響条件ではスピーカーから上記の環境音を呈示するのに対して、対照条件ではスピーカーから音は呈示せず飼育室の暗騒音のみとした。ケージの大きさを含むその他の要素は、通常のマウスの飼育環境と全く同じにした。マウスの自発活動は赤外線カメラにより持続的に記録した。この実験では、マウスの自然な寿命を検討するために、採血などマウスにストレスを与えるような侵襲検査は一切行っていない。
 実験の結果、狭帯域音響条件で飼育したマウスは、対照条件で飼育したマウスと比較して、平均寿命が有意に延長(約17%)することがわかった。広帯域音響条件で飼育したマウスも、統計的有意には至らなかったが、平均寿命が約7%延長することが確認された。
 生存曲線を見てみると、各条件とも最も長生きしたマウスの寿命はほぼ同じなのに対して、環境音を呈示した2つの条件では、マウスが死に始めるのが対照条件より遅いことがわかった。そこで、各ケージ内での個体の寿命を詳しく解析すると、特にオスにおいて、対照条件と比較して、環境音を呈示した広帯域音響条件と狭帯域音響条件では、最短寿命が延長し寿命のばらつきが小さくなることがわかった。また、狭帯域音響条件で飼育したマウスは、自発活動量も統計的有意に増加していたが、寿命と自発活動量の間には、有意な相関は認めなかった。従って、寿命延長の主要な要因は、自発活動の増加以外にあることが示唆された。
 今回の発見で、私たち人間をとりまく音環境、ひいては視聴覚情報やコミュニケーション情報などを含む「情報環境」の安全性や快適性を考える上で重要な知見を提供すると同時に、情報環境の改善によって精神・神経疾患に迫る新しい治療法「情報環境医療」の開発に大きく寄与することが期待される。

 夕方から雨の予報。昼頃に畑に、ズッキーニの苗を植える。
 散歩で見つけたのは、””シロミミナグサ(白耳菜草)”。花色は白色で、茎・葉も白い細かな綿毛で覆われて灰白色に見える。花弁は5枚で、先端が割れる様に切れ込んで、花弁が10枚の様に見える・・ナデシコ科の特徴。
 英名の”snow in summer(スノーインサマー)”の訳で、”夏雪草(なつゆきそう)”と呼ばれることがある。”ナツユキソウ(夏雪草)”は、バラ科シモツケ属の京鹿子(きょうかのこ)の白花種と言う。
 シロミミナグサ(白耳菜草)
 英名:mouse-ear、snow in summer
 別名:夏雪草(なつゆきそう)、セラスチウム
 ナデシコ科ケラスティウム属(ミミナグサ属)
 多年草
 丈は15cm~25cm、茎は地を這って広がる
 原産地はヨーロッパから西アジア
 日本には19世紀末の明治中期に鑑賞用として入った
 開花時期は5月~6月
 全草白い細かな綿毛で覆われて灰白色
 花は径2cm位の白花
 花弁は5枚で、先端が割れる様に切れ込んでいる


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