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関節リウマチの診断・治療経過の把握を可能にするバイオマーカーを発見

2018-05-12 | 医学
 筑波大学松本功准教授、住田孝之教授らの研究グループは、関節リウマチ(RA)患者における特異的な新規バイオマーカ-、シトルリン化(inter-α-trypsin inhibitor heavy chain 4;cit-ITIH4)蛋白を発見した。
 RAは免疫の異常によって起こる疾患である。RA患者では、シトルリン化蛋白に対する免疫応答が存在するといわれ、血清中の抗シトルリン化蛋白抗体(ACPA)の有無を検査することは、RA診断の大きな一助となる。
 しかしながら、ACPAはRAの活動性(病状の程度)の指標とはならず、陰性であっても罹患している場合もある。また、活動性指標となる炎症マーカーのCRP(C反応性蛋白)は、RA以外の感染症などにも反応するため、RAの診断と活動性両者の判定に有効な特異的バイオマーカーの探索が重要となっている。
 研究グループは、シトルリン化蛋白がRAの病状にどのように関与しているかを調べた。
 その結果、このシトルリン化蛋白がITIH4(cit-ITIH4)であること見出した。さらに、cit-ITIH4蛋白がRA診断、及び疾患活動性の経過を追う上でも重要なバイオマーカ―であり、有効な生物学的製剤などでの治療後の変動や、その治療薬を中止するためのバイオマーカ―になりうることが明らかとなった。
 ◆関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)
 関節リウマチは関節破壊を起こす自己免疫疾患である。免疫は、外から体内に侵入してきた細菌やウイルスなどを攻撃して破壊し、それらを排除する働きがある。しかし、免疫に異常が生じると、誤って自分自身の細胞や組織を攻撃することがある。これにより炎症が起こり、関節の腫れや痛みとなって現れる。
 日本では70万人~100万人前後が罹患していると言われる。発症するピーク年齢は30~50歳代で、男性よりも女性の方が多く発症する(男女比 1:4)。
 因みに、関節リウマチの症状は他のリウマチ性疾患の症状と似通っており、関節リウマチかどうかを判断することは簡単ではない。診断は問診・診察・血液検査などに基づいて専門医が行うこととなる。
 ◆関節リウマチが起こるしくみ
 喫煙や歯周病などの環境因子は、PAD酵素を介して体内でのシトルリン化蛋白の産生を促進する。
 RAの病因においては、特有のヒト白血球型抗原を持つ患者群で、このシトルリン化蛋白を樹状細胞などが取りこみ、特異的にT細胞に抗原提示し、それに基づいてB細胞がACPAを産生すると考えられている。ACPAやリウマトイド因子はシトルリン化蛋白と免疫複合体を作り、マクロファージを活性化し、炎症性サイトカイン(TNFαやIL-6)が放出される。これらが滑膜細胞の増殖を促し、また、局所でもACPA免疫複合体が関節炎症を起こすため、慢性の滑膜炎、しいては骨破壊を起こす

 天気は晴れ。畑に出かけ、植え付けの準備をする。でも、何を植えるのか、決まってない!。
 畑までの道で、空き地に”アジュガ”の花が咲いている。株から青紫色の小さな花(径1cm位)が幾重にも重なって付いた塔の様な花穂(かすい)が立ち上がり、この花穂が幾つも見える。花は特徴的な唇形で、上唇は2つに浅く裂け、下唇は大きく3つに裂け、真ん中の裂片が大きい。
 キランソウ属は、シソ科の属の1つで、ラテン名のアジュガ(Ajuga)で呼ばれることも多い。世界の熱帯・温帯地域に約50種が分布している。主に、”アジュガ”の名で見かけるのは、アジュガ・レプタンス(Ajuga reptans)である。これを、和名で”セイヨウジュウニヒトエ(西洋十二単)”と呼んでいる。
 アジュガ
 別名:西洋十二単(せいようじゅうにひとえ)、西洋金瘡小草(せいようきらんそう)
 学名:Ajuga reptans
 シソ科キランソウ属
 原産地はヨーロッパ、中央アジア
 開花時期は4月~5月