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東北大らのチームが薬剤耐性HIVの新薬候補を開発

2012-08-27 | 学問

 薬剤耐性HIV用の新薬候補”EFdA”を開発したのは、東北大学病院内科・総合感染症科の児玉栄一助教(ウイルス学)、熊本大・エイズ学研究センターの満屋裕明教授と岡田誠治教授、京大・ウイルス研究所の松岡雅雄教授、横浜薬科大の大類洋教授らの共同研究グループ、ヤマサ醤油(株)よるものである(8月2日発表)。
  * * * EFdA:4'-Ethynyl-2-fluoro-2'-deoxyadenosine
 ヒト免疫不全ウイルス(HIV:Human Immunodeficiency Virus)は免疫細胞(リンパ球:CD4陽性T細胞)に感染して免疫細胞を破壊し、様々な感染症に対する抵抗力を奪い、最終的にエイズ(AIDS:後天性免疫不全症候群)を発症させる。
 近年の治療では複数の抗HIV薬の組合わせで投与し、免疫力の回復・症状の軽減が図られ、感染者の寿命は非感染者の寿命に近くなった。またこれによって、二次感染も阻止できるようになった。しかし、治療が長期間となると抗HIV薬に対して耐性をもった変異株(薬剤耐性HIV)が出現し、治療効果が得られなくなることが問題となっている(出現は治療者の1~2割)。
 研究グループらが開発を進めて来た候補薬”EFdA” は、高度の耐性を獲得したHIV変異株の遺伝子に必要な酵素の動きを止め、CD4陽性T細胞を感染から効果的に守り、HIVの増殖を根本から強力に阻止する。この”EFdA”はマウスやサルに投与しても副作用がなかったと言う。因みに、従来の薬はHIV遺伝子に一旦取り込まれ、その後遺伝子を変化させて増殖を止める仕組みとの事。
 ”EFdA”の臨床開発権の独占的ライセンスを米国の大手製薬会社のメルク社に渡し、実用化へ向けて臨床試験に入る。

 

 今日も雲少なく青空が広がる良い天気。そして暑い。南では台風が発生し沖縄・奄美では、台風周辺の活発な雨雲が流れ込み雨、明日も雨が続く見込み。・・集中した雨でなく全国に分散した雨となればいいのに。
 暑い暑いと言いながら、植物は秋を感じている。秋に綺麗な紫玉(径3~4mm)を着けるコムラサキ、小さな青い実と花と蕾が一緒に着いている。根元から順次開花し先端に咲き向かい、花後は追っかけて実を着けて行く。

Komurasaki08271  コムラサキ(小紫)
別名は小式部(こしきぶ)
クマツヅラ科ムラサキシキブ属
落葉低木、丈は2m~3m
開花は6月~8月、成実は9月~12月
花色は薄紫、実は緑から紫色となる


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