今週のライヴ

花冷えというには寒すぎる昨日過ぎて一転の快晴
桜も見頃の一週間となりそうですね。
こちらは聴き頃の音色が揃いました。

30日（火）★松本茜p　★山崎史子vib　　
　　　　初出演の二人。ヴィブラフォンも初めての登場。

31日（水）会田桃子vn　谷川賢作p　大坪寛彦b　★渡辺亮per　　　　
　　　　HISASHIさん（vo) が遊びにいらっしゃるそうですよ！　　
　　　
４月１日（木）　浜崎航sax　田中裕士p　
　　　　こちらも初めてのduo 田中さん５～６年ぶりの出演、お久しぶりです

２日（金）　fina fina 原久美vo/g 小泉明子vo/p　　
歌唱も演奏も抜群の二人だからこそのハーモニー＆アンサンブル！
　　　 　なじみの深いポップス、ジャズ、ボサノヴァ、心地よい夜をお約束します。
　　　　
３日（土）　太田朱美fl　伊藤志宏p
　　　　2回目のDUO　　春の夜の　花に狂ひし笛、洋琴

良佳vo ＆村中vc＆飯田p

いや～～盛り上がりましたね
素晴らしいステージでした。

すし詰めの客席をぐいぐい引っ張る演奏と
どっと笑わせるトークの妙。

飯田さんがバッチリ作り上げてくれたアレンジの数々、流麗なピアノ、
村中君のセンス光るアドリブ、
そして圧倒的な良佳ちゃんの歌唱。
すごい！！

見事に歌いあげた「ユー　レイズ　ミー　アップ」「カタリ　カタリ」「誰も寝てはならぬ」「スピークロウ」
ほっとしたボサノヴァの「オーソレミオ」
飯田さん抜群のピアノ「○と△のうた」
私が聴いてきた良佳ちゃんの３年間でベストワンだった「小さな空」は、村中君のピチカートがすべての鍵を握っていました。
そして大好きな「broken vow]


お客様、演奏者双方の集中力と興奮が一体となり熱くなりました。
この時こそが最大の喜びです。感謝。

良佳ちゃん言うところの「ジャズシンガーの歌うクラシック・ナイト」
ますます面白くなりそうでワクワクします。

次回は７月２日（金）
どうぞご期待ください。

あぴをんと

宇川彩子tap 大塚雄一ac　高木潤一g

このトリオ　なかなかとっても素晴らしいです！
ジャズ、フラメンコ、ラテン、ミュゼット、タンゴ・・・
タップダンスはともすると音楽的に同じようなパターンになりそうなイメージがするのですが
どうしてどうして、取り上げる曲がバリエーション豊かで
ダンスと演奏のアレンジもバッチリ決まっていてちっとも飽きさせません。

今夜のこれ！は高木さんがギターの高音３弦のチューニングを三味線に変えての「さくらさくら」
琴が奏でられたと思うようなイントロダクション。
そこに宇川さんの長い手足を振ってのタップがからみ
日本情緒たっぷりに始まった曲がどんどん姿を変えてゆくさまがこの上ない面白さでした。

高木さんというひとは同じ楽器を一夜のうちにロックギターにも津軽三味線にも琴にも
クラシックギターにも、そしてもちろんフラメンコギターにも変幻自在、
本当に心憎いことをなさいます。

長い手足を振り回して踊る宇川さんは
５分以上の曲を続けざまに踊り終え　汗は光っていても息が少しもあがっていない！
凄い。。。

見もの聴きものです。
次回は６月２９日（火）どうぞお楽しみに。

今週のライヴ

春の嵐去って桜咲く一週間となりそうですね。
ヴァイオリン、チェロ、弦カル・・・今まさに音楽界のトレンド＝ストリングスが続きます。


３月23日（火）　あぴをんと　宇川彩子tap　大塚雄一ac　高木潤一g
　　タップダンスで奏でるフラメンコ、ジャズ、かっこよくアレンジされた曲の数々、目にも耳にもおいしいユニットです。

３月24日（水）村中俊之vc ★村松トマg　★佐々木貴之g　★渡辺美穂vln　　
　　偶然にも続く村中3nights　幕開けは若きカルテットで。

３月25日（木）村中俊之vc 会田桃子vln 　鈴木崇朗bn 　青木菜穂子p　　
　　第２夜はタンゴ。

３月26日（金）北浪良佳vo 村中俊之vc　飯田俊明p　　
　　良佳ちゃん本領発揮のクラシカルナイト。
　　ジョン・ウィリアムス＆ジェシー・ノーマン版「speak low」。ピアノアレンジの素晴らしさ、
　　飯田さんにジェシーよりいいと言わしめた歌唱力、聴きものです！！

３月27日（土）ロニセラ　さがゆきvo 小室等vo/g
　　 すっかりおなじみになりました。あったかな心地よさです。


３月28日（日）★カサノヴァ・ストリングス　土屋優作vln　五十川聡vln　中田裕一vla 　村中俊之vc
　　　新々の若き期待株　土屋君＆村中君が弦カル始動！　初回はこのメンバーで。

「春よおいしく来い」

3.17
　Asa festoon(vo)　 太宰百合p　橋本歩vc

お料理付きのライヴをという麻ちゃんの初企画

春にちなんだ一皿は

菜の花と新玉ねぎのキッシュココット
タンドリーチキンと新じゃがのグリル
さつま芋といんげん、ペコリーノのケークサレ（塩味ケーキ）
春キャベツと新人参のラペ　グレープフルーツドレッシング


曲目も　桜、花紀行など一足早く春爛漫

お口にもお耳にも合いましたでしょうか？

追悼 小澤惇さん

小澤音楽事務所の小澤会長が亡くなり葬儀に参列してきた

菅原洋一氏と事務所を立ち上げて以来
「今日でお別れ」今やカラオケの友「コモエスタ赤坂」「ラブイズオーヴァー」など多くの大ヒットを生み
アルゼンチンからグラシェラ・スサーナを招聘　「アドロ」「シバの女王」ほかタンゴも多く広め
冴木杏奈　Gクレフをデビューさせるなど
若く力ある新々音楽家たちを多く世に送り出した敏腕プロデューサーでいらした。


グレコは佐々木秀実さんがご縁でお付き合いさせていただき４年余りになる。
180センチはあろうかというスラリとした細身に大振りの眼鏡がよく似合い
長い手足を降って優雅に歩かれた。
天井の低いグレコ１階ではいつも化粧室への出入り口で頭をぶつけられ
「あいたっ！ま～ただよ」と苦笑いなさった。
移動はいつも車だったので
「今度さ　ノンアルコールビール入れといいてくんない？」
以来秀実ライヴの日には冷蔵庫にクラウスターラーが常備された。
近くの焼き鳥屋「蒼天」がお気に入りで大塚の日は皆で行くのを楽しみにしていらした。
蒼天は23時閉店なので慌ただしいのだけれど
それでもいつもご自身で予約を入れ、
終演後は誰より先に駆けつけては　みんなにひと通り食べさせ飲ませて
「うまいだろ？」と楽しそうに見回し
「ありがとな」と店の主に声をかけ
閉店時間10分前にはさっと席を立つかっこいい紳士だった。

秀実ライヴをはじめて最初の２年はお客様が10人足らずの日もあった。
今月は間もなく厚生年金ホールでのコンサートである。
通夜の昨日は「徹子の部屋」の収録だったという。
どちらも間に合わなかった。

小澤惇さん、享年71歳
稀なる審美眼と情熱を併せ持った育てのプロを失って
音楽を目指す若い原石たちには厳しく
音楽を享受してきた私たちには寂しく
そしてともに、とても悲しい。　　　

今週のライヴ

今週は女性チェリストが続きます。それぞれの個性が楽しみです。


１６日(火) 　伊藤芳輝g　田中詩織vla　三間早苗vc　吉見征樹tabla　　　
　　　　　　　　　　このメンバーでボサノバなど。。。

１７日（水）Asa festoon(vo) 　橋本歩vc　太宰百合p
　　　　　　　　　「春よ美味しく来い」春のお料理＆１ドリンクつき　\5000　要予約

１８日（木）ウィリアムス浩子vo 井上真那美vc　伊藤志宏p　　
　　　　　　　　　　このトリオ２回目、志宏くんのチェロアレンジに期待。

１９日（金）山本公樹sax ★養父貴g　ゲスト池田達也b　　　
　　　　　　　　　　演奏もトークも炸裂しそうな予感。。

２０日（土）ヴォーカルセッション　藤野聡p

２１日（日）阿部篤志p　岸徹至b　　
　　　　　　　　　　*日曜に付き　19;30開演です！　

階段落ち

料理を下げて出勤途中　屋内階段落ちました。
踏み外して３段。　ガンガンガン！
「銀ちゃ～～ん！」（違うってば）

両臑強打　目から火　声も出ない　動けない
このミュール捨ててやる！

昨年末は珍しく怪我なく年を越して友達に驚かれたばかり。
足に傷の耐えない女は卒業したとばかり自慢にもならぬことを喜んでいたのに
ちょっと時期がずれただけだったとは。
トホホである。

ようように起き上がりそろりそろりとタイツを脱ぐと
お～右は足首から上20センチあまりがみるみる赤く腫れてきているし　
左は膝下中程から１５センチにわたりズル剥け流血状態
なかなか壮観な眺め

音に驚いて飛び出してきた母に　処方薬だという湿布をもらって応急処置。



このこが偉いめちゃめちゃ優秀
痛みは収まり一晩つつがなくお仕事をこなせたうえ
就寝前に張り替えて翌朝剥がすと
腫れはほとんど引いているし　内出血なし！痛みも気にならないほど。
驚きの効果だ。あまりに愛しくて写真に撮ってあげちゃう
（数年前ならこんな怪我をした日には
友達に我が足の惨状を写メで送りつけ失笑を買っていたのだけれど、さすがにもうすまい）

モーラステープちゃん、あなたがいてくれてよかった。
私の人生これからとても心強い

かくて紫の大世界地図を描いていたであろう我がおみ足は
うれしいことに擦り傷を残すのみである{
めでたしめでたし








　

会田桃子vl＆伊藤ハルトシvc＆進藤陽悟p 初トリオ

うれしい初演となりました！！

初出演のチェロ伊藤ハルトシくん25歳、すばらしい！
びっくりでした。

厚みのある音、抜群のアドリブセンス、
いるんですね～、出てくるんですね～こういう若い才能が！

陽悟さんの美しい曲、桃ちゃんの難しい曲をうたいあげ、はじき
素晴らしいアンサンブルを奏でてくれました。

相性のいい３人のようです。
今後がますます楽しみ

次回は６月２３日（水）乞うご期待

大失態の長谷川等伯展

国立博物館で開催中の長谷川等伯展に誘われて
「１０日水曜日ならOK 11時半に上野公園口でいかがですか？」
３日前そういったのは私である。

本日11時37分着信あり　
「どこにいますか？」
「え？.....イ，家にいます。。。ご、ご、ごめんなさ～～～～イ」
全く飛んでた私の記憶。
どうした？昨日は一滴も飲んでないぞ。
しっかりしろ！私の海馬！　３日前じゃ約束が早すぎたというのか？

不幸中の幸い、いつもはスッピンの顔が虫の知らせか化粧済み。
着の身着のままスニーカーつっかけてダッシュ。
運だけはよい　発車間際の山手線に駆け込み
田端でホーム向かい側に滑り込んできた京浜東北快速に飛び乗る
11時55分上野着。
着信から１８分で公園口に立つ。早っ！（って喜んでる場合じゃない）
待たせた君は　「もう着いたの？」（言われて顔緩めてる場合じゃない）

かくして無事たどりついた「長谷川等伯展」
会期が短いせいもあって大盛況だが阿修羅展を思えばなんのその。

日蓮を崇める能登の絵仏師から　京へ上り秀吉、利休のもと長谷川派を形成、
狩野永徳と障壁画を争った隆盛期から晩年までの大作を集めて素晴らしい見応えである。

なかでも「萩芒図屏風」の素晴らしさ！！
金箔の上に描かれた萩の　連なる丸いひと葉ひと葉は緑青の緑がつややかで　
重なる小さい花びらのひとひらひとひらは白がきらきらと輝き
一様に日の差す方を向きやや傾きつつ伸びやかに姿を立てている。
すっと立つ穂とシャープに弧を描く切れそうな葉の群れる芒（すすき）には
時折愛らしい野菊が混ざりリズミカルに頭をそろえるその上を
やはらかに吹きぬける秋風が肌を撫でて感じられるようだ。
二枚の屏風を前に　いにしへの秋の野にひとり立ち風の匂いを嗅いだような錯覚に陥り涙がにじんだ。

そして「柳橋水車図屏風」の緻密な柳、堅固にかけれた金箔の橋の下力強く流れる水の渦、
繊細で揺るぎない筆致に思わず吸い込まれ時間を忘れて見入った。

等伯というひとは政治力もあったひとなのだろう。
およそ芸ごとは金と力と深い縁がなくては成り立たぬ。
描くこと演じること奏じることとそれを表現しうる場を得るのは別の才覚が必要となる。
そしてその両方を兼ね備えたひと　またはそのブレーンに恵まれたほんの一握りのひとを
後世私たちは芸術家として知るのだ。
まこと理不尽なひとの世の常でありますね。昔から変わらず。。。
　

「長谷川等伯展」＠国立博物館　～3/22まで開催中
http://www.tohaku400th.jp/
おすすめですぞ！！！