佐渡旅行最終日を迎えます。昨晩は部屋の中にいてもゴーゴーと風の音がうるさく、恐ろしいほどでした。低気圧とはいえ、雲が渦を巻き、台風と同じ形をしています。
朝になっても暴風雨は続いています。
普段なら8時ごろから行動するのですが、9時過ぎまで部屋にいて遅めのスタートにしました。
最初に行くのは「トキの森公園」です。ここなら室内の展示室もあるので雨宿りも兼ねられるだろうという算段です。昼頃には晴れるようなので、それに向けて尖閣湾の方へ移動するのが良かろうと。(最下に地図があります)
ただ、公園に着いた時には雨は上がっていました。
きれいに手入れされた庭を通り展示室へ、底から伸びる廊下の中から朱鷺が飼われているゲージを見学します。
しかし、ゲージは遠いし、かなりしっかりした金網もあって、良く見えませんでした。写真も金網にピントが合ってしまって難しかったです。
ここのゲージは4つぐらいに区切られていて、近親交配を避けるため、雄と雌は別々の部屋に分けられているそうです。
この裏にはつがいのゲージがあるそうですが、見れないとのことでした。
朱鷺と言えば白いはずですが、今は繁殖期で、この時期は黒くなるそうです。黒い羽が生えるわけではなく、この時期に首の皮膚が黒くなり剥がれ落ちたものを自ら羽に塗り付けるのだそうです。
朱鷺色というのはピンクですが、これは羽の裏、飛んだ時に下から見ると朱い鳥となるわけです。
廊下を出るともう一つゲージがありました。こちらの方が若干近くで見えます。雛のゲージのようです。
トキふれあいプラザというところには子育て中(卵を温めている)のつがいのトキがいました。一羽はすごく近くで見ることができました。
巣は遠くにあるため、卵を温めているトキは良く見えませんが、望遠鏡が備えてあり見ることができます。
種類の違うトキも飼われていました。
クロトキ
ハダダトキ
ムギワラトキ
野生のトキも見たかったのですが・・・
朝出かけるとき、宿の人にトキの森公園に行くことを話すと、裏の田んぼに毎日来るよと言われました。もっと早く教えてよ‼
さて、まだ空は雲に覆われ、風も強いですが、尖閣湾に着くころには晴れるだろうと期待して移動します。
西海岸に出て北上します。だいぶ空は明るくなってきましたが、まだもう少し明るくなってほしいところ。風は収まることがありません。
外海府海岸というところです。波が岩にぶつかり暴れまくっています。
海のすぐ近くに家がありますが、あんなところに住んでいて怖くないのかなあ。
姫津大橋と達者の海
南から北上しつつ景勝地リレーをしていますが、今一つ空が明るくなり切りません。この際、一気に北まで移動して時間稼ぎをし、南下しながら景勝地リレーをした方がいいとの判断に至りました。
問題は、どの辺まで北上して折り返すかです。帰りの船の時間に遅れるわけにはいかないので。
結論としては藻浦崎まで行きました。
だいぶ空が明るく、海が青くなってきました。
波は荒いです。
竜金岩です(左)。この向こうにももう一つ岩があったようなのですが、気づきませんでした。
他にも奇岩がたくさん。
では、そろそろ藻浦崎を出て南下しましょう。
まず、平根崎まで来ました。ここには波蝕甌穴群というのがあります。地図を頼りに、きっとこれだろうと。
でも違いました。
確かに、私は昔群馬県の四万で甌穴群を見たことがあります。理屈からいうとこんな縦の壁面ではなく地面にできるはずなので、違和感はありました。でもほかにそれらしきものはなかったので。
でも後で調べてみると、ここから少し離れたパーキングから見下ろした海にあるらしいです。
平根崎の海です。美しいですが、相変わらず波は高いです。
戸地というところです。右の方にトンネルがあるので行ってみます。
トンネルから覗く景色です。
逆側
戸地のすぐ隣に北夷(きたえびす)というところがあり、奇岩が見えたので寄ってみました。
北夷から見た戸地。
名もない奇岩。
さて、いよいよ尖閣湾です。というか、正確に言うと「尖閣湾揚島遊園」というところで、ここから遊歩道が伸びており、尖閣湾の岸壁を見下して歩くことになります。ちなみに、海が荒れていなければ、ここから海底を見ることができる遊覧船に乗れます。
車で尖閣湾に下りてきました。
さらに南下を続けます。鎮目サンセットパークというところの景色です。鎮目というのは地名ではなく、鎮目市左衛門という人の名前です。佐渡の奉行で、金銀山の復興に尽力した人らしいです。
そしてここにはまた、弁慶はさみ岩が。
そろそろ両津港に向かっった方が安全です。
この旅行で何回も上から見下ろした国仲平野。
余裕をもって港の近くまで戻れました。余った時間で加茂湖の撮影スポットを探して回りました。
では最後に加茂湖たくさんご覧ください。
さて、まだまだゆっくり見たいところはたくさんありましたが、まあ荒天に見舞われながらも無事に終われたので良しとしたいと思います。
そういえば、佐渡観光と言えば金山なのですが、実は私は昨年仕事で佐渡を一度訪れており(そのもう一度佐渡に来たいと思い、今回の旅につながりました)、その時合い間を見て金山だけ観光したため、今回は省きました。