何とかしろって
言われてもね
潔くするしかないわよ
サムママ
ワラにもマリンにもすがりたくなる
そんな出来事がサムママを思い煩わせる
何かと言うと
大腸がん検査で再検査をくらってしまった
2回のうち片方が陽性反応とのこと
当然こうなりゃ再検査コース
正直、サムママは
かなりのへたれである
注射1本でも躊躇するほどの根性なし
再検査となったグレーゾーンの結果云々の前に
その再検査の行為だけで
地球の裏側まで逃げたいほどだ
だって2メートルほどある大腸に
管を通すのだ
当然、先生に対する第一声は
『その検査は痛いのですか』
と、一番気がかりなことの確認から入る
案の定、先生は容赦なく
痛いことを前提にして言う
『できるだけ痛くないようにしますね
特にサムママさんは手術して腸が癒着してるかもしれませんから』
って痛いってこと確定かい
そんなサムママをさらりとかわし
さっさと内視鏡検査の予定を決めていく先生
一気にまな板の鯉にされちまった
検査当日の説明をする看護士さんにも同じ質問をする
しつこいようだが
痛くない
という言葉が欲しいのだ
さすがに看護士さんは物言いが優しい
『鎮痛剤使うからね』と
痛みの軽減を説明してくれた
が、鎮痛剤使うほど痛いのかいと
また地球の裏側逃避を考えてしまう
しかし現実からは逃れられないだろう
覚悟せざるをえないと
サムママの脳は別指令を発する
『この際、宿便もすっきり
美容のためと思えばいいのじゃないか』
と、思考は急転回
勝手に都合良くいいほうへ考える
これだけのへたりだが
顎の骨に穴をあけるなんて今思うととんでもない
インプラントを自ら進んで入れられたのは
このご都合主義思考モードの賜物だ
と、いうわけで
サムママは50年使用してきた大腸君の
オーバーホールを行なうことにした
ぴかぴかの腸美人になってやる
どうせならでアルコール消毒してもらえば
ソレイイカモイタサガマヒスル