スポーツ&映画等 (辛口評論) ブログ

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日本がオランダとの親善試合で得た物

2009年10月14日 | サッカー評論
オランダとの親善試合、日本は「3-0」で敗れたが、この試合以降、日本が明らかに変わった点がある。

それは、ゴールへの意識。ゴールへの執念である。

この試合が終わった後、オランダやヨーロッパのメディアからは、「日本にはフォワードが存在しない」とか、「ゴールエリアでの迫力の無さに驚いた」と言う声が上がった。

とにかく、ゴール、シュート、これらの意識を高め、積極的に打つ! 相手ゴールエリアでの迫力、突破力。 この点が日本には一番たりないと言う事がハッキリとしたのである。

その後に行われた香港戦、スコットランド戦などでは、全員の意識が変わっているのが分かった。 ゴールエリアでの迫力を出そうとしているのが感じられた。あとは、ゴールエリアに数人が同時反応して入り込む事がもっと必要だと思った。


その他、オランダ戦で分かった事は、日本の早いパス回しや、早いチェックでボールを奪い返す事は十分に通じる。 通じるどころか、オランダよりも上である点。

日本と同じくオランダもパス回しをしながらリズムを取るチームだが、日本のパス回しはどれだけ通用するのかと思って、見ていたが、オランダのお家芸とも言えるパス回しを上回る日本のパス回しだった。

どうやら、日本は、ゴールエリアでの迫力不足さえ解消できれば、パス回しやボールのキープ率では、どんなサッカー強国にも引けをとらない力がありそうだ。

この試合が終わった後、オランダの各メディアは、オランダが勝ったにもかかわらず、日本に負けたかの様な報道になっていた。

自分達の持ち味である、華麗で早いパス回しで日本を圧倒してやろうと思っていたのに、逆に日本にパス回しで負けていた事が、かなりショックだった様だ。

まさか、「日本が自分達を上回るパス回しをするなんて!」と言う驚きとショックから、勝ったにもかかわらず、「オランダ代表の試合で今回の日本戦は、史上最悪の試合だった。」とオランダ監督が言っていたのが印象的だった。

オランダサッカーのメディアも、「オランダが取った3点はまぐれ。」とか、「最悪の試合」とか、「事実上、日本に負けていた試合内容」的な報道であった。

結論として、

オランダ戦で分かった事は、日本のパス回しは世界レベルだと言う事。チェックの早さも世界レベル。 ゴールを狙う迫力が欠けていると言う点。

しかし、その後の香港戦(アジアカップ予選)、スコットランド戦(キリンカップ)では、あきらかに、ゴールへの迫力や意識が変わったので、オランダ戦で得た物は大きかったと思う。

オランダ vs イングランド 親善試合感想

2009年10月14日 | サッカー評論
2009年8月に行われた、オランダとイングランドの親善試合を見た。

この試合の後に、オランダと日本が親善試合をする事になっていた事もあり、オランダってどう言うサッカーをするんだろう? どの程度のレベルなのだろう? と、気になった事もあり、見てみた。 その時の感想である。

見ていて思ったのは、オランダは、日本とまったく同じスタイルのサッカーをすると言う事。 一気に直線的に前線へ攻め上がると言うより、パス回しを好み、早いパス回しをしながらボールを自分達でキープし、責め上がると言うスタイル。

そして、相手がボールを持った時は数人で素早く囲んでボールをうばう、時々、トリッキーなパスなどを出す。など、など。

まるで、日本のサッカーを見ている様な感じだった。

日本との違いと言えば、相手のゴールエリアにボールが出た時に、フォワードだけでは無く、他の選手達も含め、数人が一斉に反応し、ゴールエリアになだれ込み、ゴールを奪う確率を上げている点だった。


試合の結果は「2-2」の引き分けだったが、サッカーのレベルとしてはイングランドの方が上だった。

オランダが2点を先制したが、この2点は、イングランドのディフェンス陣が凡ミスをしたおかげで取れた点であり、オランダの自力で取った点と言う感じではなかった。

しかも、オランダは、2点を先制しておきながら、結局、イングランドに2点を取られ、引き分けにされてしまったのである。 先に2点をプレゼントされておきながら、引き分けに持ち込まれてしまったオランダの弱さを見た。

オランダとイングランドを例えるなら、オランダは元気で怖いもの知らずの「やんちゃな学生達」と言う感じで、イングランドは大人の「クロウト好みのプロのサッカー選手達」と言う感じがした。

イングランドは相手ゴールエリアに近づくと、突然スピードが瞬間的にアップし、相手が反応出来ない速さでシュートを打つ点である。 しかも、シュートが見事に枠に飛ぶのである。

オランダもワールドカップでは優勝候補と言われるが、候補、候補と言われながら、結局、ベスト16止まりとかになる可能性があるな~と言う印象。

やっぱり、サッカーの伝統では長い年月のある、イングランドは凄いな~と思った。