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「UMA-FS」シリーズで“足の可能性”を追求してみた

2010年05月13日 | 日記
 各社から一斉にフットスイッチが発売され、注目を集めている。過去にも同様のスイッチは存在していたものの、最近では軒並み安価な製品が出そろってきために好評を博しているようだ。 【拡大画像や他の画像解説を含む記事】  1~3個のスイッチを備えたUSB接続のデバイスという点は従来製品とほぼ同じだが、スイッチそのものの作り、PCからどのように見えるか、どうやって動作を設定するかなど、細かいところで若干の違いがある。今回はハンファ・ジャパンの3連スイッチ「UMA-FS3」とシングルスイッチ「UMA-FS1」を使用して、フットスイッチの活用法を探っていく。 ●PCからはキーボードに見える「UMA-FS」シリーズ  ハンファ・ジャパンのフットスイッチ「UMA-FS」シリーズは、3連スイッチの「UMA-FS3」とシングルスイッチの「UMA-FS1」をラインアップにそろえる廉価なフットスイッチだ。UMA-FS3はカーブのついた樹脂製ボディに、3つのUMA-FS1を並べたような形をしているが、UMA-FS1の2台分よりも安価に購入できる。シングルスイッチで十分という明確な意図がなければUMA-FS3を選んだほうが用途も広がる。  UMA-FSシリーズをPCに接続すると104英語キーボード、つまり英語キーボードの最小フルセットである101キーに加え、2つのWindowsキー、1つのアプリケーションキーを備えたHIDキーボードであるかのように認識される。そのため104英語キーボードでできる以上のことはできない。例えば、クリックやホイールなどのマウス操作、および英語キーボードにない全角/半角キーの操作は不可能だ(ただし、通常英語キーボードでは全角/半角キーはALT+~で代用する)。同梱の設定ソフトを使えば各スイッチへのキー割り当てを変更することができる。変更内容はフットスイッチ本体に記憶され、いったん設定をしてしまえばLinuxでも利用できるはずだ。  UMA-FSシリーズは、HIDキーボードデバイスと認識されるため、ドライバのインストールが不要であること、設定内容を本体に記録できることから設定済のフットスイッチをほかのPCに接続してもすぐに利用できるというメリットもある。  今回のフットスイッチブームによる最大の恩恵は低価格化だろう。UMA-FS3でも実売4500円程度、UMA-FS1だと2500円程度で入手可能だ。単一用途のために購入しても惜しくない金額だが、今回はそれ以上の利用価値を求め、さまざまな活用方法を考えていこう。 ●PCを足で操作する場合の4つのポイント  わざわざことわるまでもないが、フットスイッチは足で操作する極めて特殊なインタフェース機器だ。足は手ほど細かい操作に向いておらず、キーボードの完全な代替とはならない。また、指先だけで操作できるマウスボタンやキーとは異なり、それなりの力を必要とする。そのため、頻繁に踏む/離す、を繰り返すような操作、厳密なタイミングを求められる操作には向いていない。もちろん、スイッチ数も絞り込む必要がある。UMA-FSシリーズは複数同時接続にも対応するが、電子オルガン経験者でもない限りは3ないし4が限度だろう。  以上を踏まえたうえで、フットスイッチを利用する際のポイントを4つ紹介していく。 ・ポイント1:指で押してもかまわないのならキーボードを使え  フットスイッチを設定する際についつい忘れがちになるポイントがこれだ。「足で押す必然性」もないのに無理矢理フットスイッチにキーを割り当てて、いわば手段が目的にすり替わる。結果、フットスイッチが無用の長物となってしまう――これは避けるべきだ。手の指で操作してもかまわないものは、キーボードを使って手の指で押せばよい。  例えば、すでに指が覚えてしまっているショートカット操作を考えてみよう。なじみの操作を足1つで済ます、というのは悪くないアイデアのように思えるが、Ctrl+C(コピー)やCtrl+v(貼り付け)はキーボード利用中に使うことが多く、ほとんどの場合フットスイッチに登録する必要はないはずだ。 ・ポイント2:両手が使えない状況での利用を想定する  それでは足で操作する“必然性”とはなんだろうか。1つは両手がふさがっている状態が考えられる。普通にタイピングをしていれば両手はふさがっているわけだが、その状態でマウスに手を伸ばし、クリックをして再びキーボードに戻る、という操作は頻繁にある。ショートカットキーを使用することで解決することも多いが、それが一踏みで行えるのであればさらに利便性は増す。また、タイピングをしていなくても、両手を使いたくない場面もあるだろう。DVDやBlu-ray、録画した地デジ放送などを視聴しているときはテレビ視聴時同様に、両手ともマウスからもキーボードからも手を離しているユーザーが多いのではないだろうか。  ただし、UMA-FSシリーズはハードウェア的なマウスクリックのエミュレーションはできないので、基本的にはキーボードが可能な操作に限定されることになる。 ・ポイント3:専用スイッチとしての利点を考える  そのほかの必然性としては専用スイッチとしての割り切りがある。例えば銀行の警報装置を考えてみてほしい。銀行強盗に襲われた銀行の行員が机の下に設置された警報装置のボタンを押すシーンは映画やドラマでおなじみだが、これをキーボードの特定のキーで代用するのは機能的には問題ないとはいえ、運用面では問題がある。だが、フットスイッチであれば十分検討の範囲内だろう。  強盗の心配を自身でしなければいけない環境はそれほど多くはないと思いたいが、相手が強盗でなくても気づかれず、いや、気づかれたとしても「可及的速やかにウィンドウを閉じたい」というシチュエーションは少なくないはずだ。慌ててウィンドウを閉じようとしてタイトルバーの右端のクローズボタンにマウスカーソルを移動させたものの、わずかに届かず、クリックと同時に最大化されてしまったという悲惨な状況を回避するためにも、専用スイッチを足下に置いておくことには意味がある。 ・ポイント4:足のホームポジションを意識する  これは3連スイッチのUMA-FS3の場合になるが、足のホームポジションをどこに置くかで使いやすいキーの割り当ては変わってくる。例えば、メディアプレーヤーなどではイメージのしやすさから左右で前後のトラック(あるいは巻戻し/早送り)、中央で再生/一時停止といったレイアウトを考えがちだが、両足のホームポジションが左右スイッチの外側だとしたら中央スイッチは最も踏みにくい位置にある。再生/一時停止がよく使用される機能であれば、左か右に割り当てた方が便利だ。実際のホームポジションがどこになるかは購入後に実際に確認するのがよい。  以上、4つのポイントを踏まえた上で活用術を紹介していこう。 ●活用術1――よく使うアプリのショートカットキー設定  フットスイッチの活用でまず真っ先に思いつくのが、よく使うアプリケーションのショートカットキーを設定することだろう。Windows Media PlayerやiTunesなどのメディアプレーヤーでは、再生/一時停止、前後のトラック移動、ミュートなどが考えられる。録音した音声の原稿起こしではキーボードから手を離さずに再生/一時停止/巻き戻しなどができるため、特に重宝するのではないだろうか。また、PCのキーボード自体を使わなくても、楽器の耳コピを行う場合やノートに転記する場合などにも有効だ。  また、FPSに代表されるゲームタイトルやレタッチソフトなどのアプリケーションの中には、とにかく利用キー数が多いものもある。さらに大体においてマウスを併用する場合が多く、効率化や素早い反応のためには使えるものならば足でも使いたい、というユーザーもいるはずだ。右手はマウス上をホームポジションとし、左手で押しにくいキーをフットスイッチに割り当てるという方法は検討に値する。  そのほか、いわゆる常駐ソフトと呼ばれるアプリケーションにも利用できる。常駐ソフトにはシステムトレイにアイコン表示され、アクティブな状態でなくても操作を行うことができるものが多いが、ほかのアプリケーションの操作を妨げないよう、3キー同時押しなどのホットキーが割り当てられていることが多い。だが、Ctrl+ALT+F10などはタッチタイピングでさっと押すのは難しい。フットスイッチ一発でのキャプチャはなかなか心地よい操作感だ。  インターネットブラウザでも利用できる局面はある。WEBコミックビューワーではカーソル左で次のページ、カーソル右で前のページが表示されるものが多い。そこで、カーソル左右とALT+F4を割り当てればページめくり、ページ戻し、読了後のウィンドウを閉じるまで足だけで操作可能だ。 ●活用術2:汎用ショートカットキー設定  前述した活用術1の欠点は、ターゲットとしたアプリ以外を使用する場合にはまったくと言っていいほど役に立たなくなる点だ。そこで今度は幅広く利用可能な方法について考えてみよう。まずはWindowsがサポートするショートカットキーの活用だ。  Windowsのショートカットキーは特定のウィンドウがアクティブになっていなくても常に有効になっているものや、さまざまなアプリケーションで同じショートカットキーが使えるものも多い。特にWindowsキーを併用するものは利用価値が高いが、Windowsキーのないキーボードを使っていても、フットスイッチに割り当てることで代用できる。  例えば、Windows+Lによる画面のロックは離席時のセキュリティ対策としても効果が高いし、101英語キーボード愛用者にとってはWindows+Rによる「ファイル名を指定して実行」がマウス操作なしでできるのはうれしい。そのほか、Windows+Dの「デスクトップを表示」をボスキー(パニックキー)として割り当てておくのも「隠したという事実がばれても何を隠したかが分かるよりはまし」という状況での緊急待避としては有効かもしれない。なお、とっさのときに頭で判断するのは難しいので、老婆心ながら“日ごろの訓練”が重要だと申し添えておく。  さらに汎用的な利用例としてはスペース、タブ、エンターキーを割り当てるのも挙げられる。ウェブブラウジング時にはスペースで1画面分スクロール、タブでリンク選択、エンターキーでジャンプができる。 ●活用術3:キーボード用ユーティリティとの併用  繰り返しになるが、UMA-FSシリーズはPCからはキーボードとして認識される。つまり、キーボードユーティリティなどのソフトはそのままUMA-FSシリーズに対しても有効であるということだ。「X Button Maker」はあらかじめ設定しておいたキーボードマクロを1キーのショートカットキーで実行させるユーティリティだが、1回の押下げで複数のキー入力に変換することができないUMA-FSの欠点を、この手のユーティリティで補完できる。  また、アクティブなウィンドウによって動作を変えることができるため、すべてのアプリケーションで有効なキー割り当てに頭を悩ませる必要もない。例えば、F2、F4、F8といったキーをとりあえず各スイッチに割り当てておき、それぞれのキー入力による動作をX Button Makerで制御すればいいことになる。なお、CtrlやALTの同時押しを登録した場合、環境によってはうまく動作しないことがあるようだ。   そのほかにもホットキーユーティリティはあるので、自分の用途に合うものがないか探してみるといい。  X Button Maker以上に細かい制御が可能なユーティリティが「AutoHotKey」だ。キーリマップ機能によってアプリケーションに通知するキーを変更できるのはX Button Makerなどと同じだが、スクリプトによって細かい条件判断ができること、ウィンドウに対するさまざまなメッセージ送信が可能であること、マウスのボタンやホイールもエミュレートできることなど、かゆいところに手が届きすぎるほどの多機能ぶりだ。ただし、X Button Makerのように簡単に設定することはできず、テキストエディタを使用してスクリプトを記述しなくてはならない。  高機能な半面、機能追加を繰り返した結果か、言語体系が構造的にちぐはぐな点があったり、文法上の例外が多い仕様になっていたりと、習得するための最初のハードルは決して低くない。AutoHotKeyを流行らせるページ跡地からスクリプトなどもダウンロードできるので参考にするといいだろう。  UMA-FSシリーズに付属する設定ツール「FootSwitch-Hid」は、最低限の機能しか持たない。しかし、UMA-FSシリーズはOSからHIDキーボードデバイスと認識されるため、キーボード用ユーティリティを利用すればより柔軟な運用・活用が可能になる。フットスイッチは「誰もがこのように使う」という正解のないインタフェースだ。是非、自分だけの活用術を見つけてほしい。【瓜生聖】業界の話題、問題、掘り出し物、ちょっとしたニュース配信中。
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