公転逆向き惑星、仕組み解明=すばる望遠鏡の観測で―国立天文台など
時事通信 1月25日(金)4時14分配信
太陽系以外の惑星系では、中心にある恒星の自転と逆向きに公転する惑星(逆行惑星)が見つかっている。国立天文台などの研究チームは25日までに、すばる望遠鏡(米ハワイ島)の観測で、逆行惑星を持つ惑星系に中心星とは別の恒星(伴星)があるのを発見し、この伴星の重力が逆行を引き起こした可能性が高いことを突き止めた。
国立天文台の成田憲保特任助教らは、2009年に逆行惑星が初めて発見された恒星「HAT―P―7」を、すばる望遠鏡で3年にわたり観測。中心の恒星から約1200天文単位(地球―太陽間の約1200倍)離れたところを回る小さな伴星のほか、中心星の直近を回る逆行惑星の外側により大きな別の惑星があるのを見つけた。
惑星の軌道については、古在由秀・元国立天文台長らが、軌道の傾いた伴星や大きな惑星が内側の惑星の軌道を乱すとする理論(古在機構)を提唱。惑星の逆行もこの仕組みで起きたと考えられてきた。
成田助教は、観測結果は理論を裏付ける初の証拠とした上で、「伴星がまず外側の大きな惑星の軌道を傾け、その影響で内側の小さな惑星が逆行する2重の古在機構が働いたのではないか」と話している。
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