可哀そうな名前の花たち

９月１３日（金）今日も猛暑残暑。大阪は３５度を超えたらしい。
今日は１３日の金曜日、何かと不吉なことが起こる日ということになって
いるが、日本ではあまり一般的じゃないね。アメリカ映画にはシリーズで
「１３日の金曜日」というのがあって、悪魔が出てきて悪さする内容だと
か。私は怖くて嫌いだから観ていないが。

北の国のブロガーさんの日記では、ナナカマドも色づき始めたという。添
えられたきれいな空の写真は、もう秋色のようだ。
テレビの全国天気予報では、北海道では最高気温が２５度前後の所が多く、
西日本各地の３６度前後に比べ、あまりに大きな温度差に驚く。

もう一つ別の方の日記で取り上げている「ヘクソカズラ」について。
ネットで「かわいそうな名前の植物」を検索したら、ヘクソ（屁糞）
カズラは堂々の１位にランクされていた。
古くから葉っぱの強烈な匂いが有名だったのだろう。万葉集に「屎葛」
（くそカズラ）として詠われているとかで、驚きだ。

　　「そうきょうに 延はひおほとれる屎葛くそかずら 絶ゆることなく
　　 宮仕えせむ」　　　　高宮王『万葉集』（巻十六、3855）ぬぐい）

（そうきょう＜皂莢、ジャケツイバラ＞に絡みながら延びてゆくクソカ
ズラ、その蔓のように絶えることなくいつまでも宮仕えしたいものだ）

ヘクソカズラはどこにでも見られる。かわいい花を咲かすから地方によ
っては「サオトメバナ」というきれいな名前もあるというのに。
ポピュラーな「ヘクソカズラ」以外に「可哀そうな植物の名前」はーーー
　　ジゴクノカマノフタ（地獄の釜の蓋）
　　ハキダメギク（牧野博士が、掃きだめに咲いていたので命名とか）
　　ママコノシリヌグイ（継子の尻ぬぐい）
　　イヌノフグリ（犬の陰嚢）ーーー以上がベスト５

　　　＜ジゴクノカマノフタ＞　　　


　　　＜ハキダメノギク＞


　　　＜ママコノシリヌグイ＞

　　　（いずれも「ウイキペディア」から