Mind Leaf

~ マインド リーフ ~

    

原宿の夜の夢

2009-12-04 01:28:19 | ダイアリー

 

 知り合いの原宿にあるセラピールームに遊びに行った。ドリーン・バーチューのエンジェルヒーリングをしてくれるというのもあって、訪ねて行ったのだ。ヒーリングと言っても、カードによる占いの一種だ。


 僕自身がカード類に興味を持ったのは、いつ頃だろう。学生の時にビーバン・クリスティーナの「悪魔のカード」というのを使っていた。これはいわばタロットカードの変形みたいなもので、ある時、人に頼まれて占ったのだが、良く当たると噂になり、それからどういうわけか人の紹介で僕の部屋にいろんな女の子が訪れるようになった。その度に「当たる~」を連発され・・・悪い気はしなかった^^;;

 しかし、それから数年してそのカードは捨ててしまった。というのも、そういうものに頼っている自分が嫌になったのかもしれない。(今考えれば残しておけば良かったのに)それから、夢の世界に興味を持ち始め、その流れで象徴言語を扱うタロットカードを学び始めたのだった。それはもう随分前の話かな。以来10年位、タロットカードは身近なものとして使っている。

 しかし、催眠と言語を学んで思ったのだが、カードの中に出てくる象徴言語の意味は、言ってみればミルトン言語(要するに意味が幅広く読み取れる曖昧な言語ということ)なので、実はいかようにもどのようにも解釈出来るのである。だから、意地悪な言い方をすれば、どんなカードが出ても、その人にあてはまるのは当然と言えば当然なのである。

 とはいっても、それは理屈・・・。なんでこんな場面でこんなにタイミング良くこのカードが出るのか?と、時に鳥肌が立つことがあるのも事実。このタロットカードのシステムは、やはり偶然の域を超えているのではないかと感じる時がある。このシステムには、物事には偶然というものはなく、すべては必然であるという前提が含まれているので、所謂近代の世界認識モデルとはパラダイムが異なるのである。言いかえれば「すべてはメッセージ」と言う考え方だ。また時に、カードがその意味を自ら語る時もある(俗に言う霊感というやつ)。しかしそうした「シンクロニシティー」的なものや「霊感的(直観的)」なものも、トランス状態という意味において催眠と言えば催眠なのかもしれない。つまり出たカードに対して人が勝手に意味付け(思い込み)をしているだけで、そこには何らの因果関係、つまり必然性はないという説明も可能になってしまう・・・。そして、同じ輪をグルグルと廻り続けるわけだ。

 要はタロットカードの背後で働いている何らかのシステムは、何を信じるかということでその意味合いも変わってくると言うことである。ひとつの例えで言えば、ユークリッド幾何学と非ユークリッド幾何学の違いみたいなものかもしれない。あるいは、意識の幅の揺らぎとも言えるのだろう。しかし、もしもこの世のすべては催眠であるならば、良い催眠に入った方が得、というわけで、背後に働く原理そのものを云々するよりも、あまり考えずにカードを活用出来れば良いのではないかと思うわけである。実際にやってみると分かるが、実にうまく人の心を映し出してくれる便利なツールであると思う。(要するに出て来たカードの真偽を取り沙汰するよりも、そこに何を見るか、何を認識するかということにフォーカスした方が意味があるということかな) 

  さて、そのエンジェルカードを引いて出てきた世界を自分の鏡の世界と認識すると、そこには、自分の姿が現れてくる。 そんな催眠世界を暫くまったりと楽しんだ後、腹も減ったので、2人で部屋を出て街に繰り出す。イルミネーションのきれいな原宿の夜・・・。竹下通りの風景もなんとなく変わった。それに一時よりも人通りが少ないように感じる。何とも形容のしようがない街。好きかと言えば嫌いではないが、僕自身は住みたい場所ではない。街と言うのはそれぞれ独特の<場>を持っているけど、ここらあたりは、下のチャクラがザワザワと刺激される感じがする。要するに、情念が渦巻いているということか・・・。しかし人々は表層で流れるスピードで心地よく酔わされてしまう・・・。


 それから、原宿のイタリアンレストランでご飯を食べ、カラオケを一時間ほど一緒に歌った。久しぶりのカラオケ。セラピールームのMちゃんは、もう歌いまくり。アキバの店でアニメソングを歌っていたというだけあって、アニメソング専門・・・。ゲームの声優もしていただけあって、何とも言えないアニメ声をしているのだ。

 僕はと言えば、負けじとアニメソングを歌った。「はじめの一歩」の最初の頃のテーマソングだ。それと加藤和彦氏が亡くなったので、その哀悼の意味も込めて、好きだった曲、「タイムマシンにお願い」を歌う。サディスティックミカバンドの曲だ。改めて歌って感じたのだが、良くできている曲だよね。

<タイムマシンにお願い>

さあ、不思議な夢と遠い昔が好きなら
さあ、そのスイッチを昔に廻せば
ジュラ紀の世界が広がり
はるかな化石の時代よ

アンモナイトはお昼寝
ティラノザウルスお散歩 あはは

さあ、無邪気な夢のはずむ
すてきな時代へ

ああ、タップダンスと
恋とシネマの明け暮れ

(続く・・・・・)

詞/松山猛 作曲/加藤和彦


そうね、どこか素敵な時代に行けたらいいのにね。

どんな夢を持つのかというのは、人によっても時代によっても違うだろう。同時に夢とは何かとは、とても深い問いかけである。遠くにあるビジョンもあるし、人は毎瞬何らかの夢を追いかけている。

また、どんな時でも、誰も信じてくれなくても、世界も誰も信じられなくなっても、その夢を信じて持ち続けられるのは自分だけだということか。自分を愛するのと同じように・・・。

ミカバンド<黒船>←おまけ

 


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