Yassie Araiのメッセージ

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朝日記130704 Something strange(2) 「縁」について

2013-07-03 21:10:21 | 絵画と哲学

朝日記130704 Something strange(2) 「縁」について

         と 今日の絵です。

朝日記210702  Essay collectives "Something Stranges"  (2013)

 

 おはようございます。
夜にあめがあったようです。一日 曇りか雨ですかね。

徒然こと

ラジオ体操の1時間前に歩き、あとスケッチしてかえる
第2日目でした。樹木の肌や 壁の蔓の様子や、公園遊具の構造までが目をとらえ デッサンの対象化に入ってきました。 たとえば 遊具の木材をむすぶ金属ジョイントの自然光からの濃淡などに新鮮なものを感じたりするケースです。

徒然こと  「縁」をしらべること

*先の朝日記で「無縁社会」のことを書きました。 この用語のこまかな出自はわかりませんが、日本人である私には 見た瞬間に、その意味するものがわかります。むしろ わかりすぎることが問題とおもうくらいであることに気が付きました。 

*なぜかならば、 直観的に 自然権、自由、理性、価値(目的)、平等へと、そしてプラグマティズムと思考が飛び、 それで人間のつながりについて、「ことばあそび」にはしりましたが、 さて、あとになって「縁」って、ほんとうはなんであったろうと、捉え方の切り口を 端折ってしまったことに気がつきました。

* それでもいいといえば、いいのですが ことばの意味がわかりすぎるというところに逆に落とし穴があるんではないかとおもいました。 これはたとえば 外国語に翻訳するとどうなるかという問題ととなり合わせのようにおもいます。さて、そこで Something strangeとして「縁」のことばあそびを 少々しました。

* 「縁」ってなんであろうと、和と英の辞書群であそびました。

 物理的には、ものの周辺部。
 人と人とをむすぶ人の力を越えた不思議な力。 
 あと、ひろうと;
 めぐり合わせ、間柄、きっかけ、間接的原因や条件、
 和風建築で、外側に付けた板張りの細長い床の部分 です。
 (三省堂 大辞林)

*もうひとつは、 ローマ字のヘボン博士が明治開国前夜に編れた「和英語林集成1867」(注)を開きました。 これは本年、母校は明治学院創立150年記念で、これが復刻発行されましたものですが、先生に敬して、これを使って「縁」を見ました;
***
まず、見当をつけて「connection」から入ります;
Connectionは Shinnrui; yen; aidagara; chinami; yosuga; awaseme:
 つまり、親類;縁;間柄;因み;よすが;合わせ目(荒井訳)です。 当時の江戸・横浜の社会背景が 滲みでてきます。

次に 「えん」として 「yen」 で 牽きます;
Yen; 「縁 」
 Relation, affinity, connection, secret cause,
 influence, or combination of circumstance.
 つまり、関係、 親和性、結合、かくれた原因、影響、状況の組わせ(荒a5670 )でした。「親和性(affinity)」ということばあたりに 自然科学者としての先生の雰囲気を感じとります。
興味を ひくのは 「状況の組み合わせ(combination of circumstance)」のところです。ヘボン先生も 単純な 「関係(relation)」には とどまらないな?!と この国の文化のもつなにかを直観したやに覚えて、おもしろいです。
さて、 「縁」をいかが お感じでしょうか。

(注) 美国平文先生編譯 和英語林集成1867 日本横浜梓行;(J.C.Hepburn Japanese and English Dictionary:London Truebner CO. 60, Petenoster Row.1867) Meiji Gakuin, Tokyo 2013版です。

(和英語林集成1867と ヘボン博士の略歴)
徒然ことおわり

 

朝日記210702  Essay collectives "Something Stranges"  (2013)

 

 

 

 

 


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