朝日記161214 河野太郎氏のブログをみてと今日の絵
まだまだ研究者の皆様へ(河野太郎氏のブログ)と今日の絵です。
(Hakone,Itari),(A kid on board)と
(Happy Winter-day cruising) の三点です。
(Hakone,Itari)
徒然こと まだまだ研究者の皆様へ(河野太郎氏のブログ)
河野氏の指摘は、国立大学でのファカルティが図書や器具の購入や学会出張経費、物品管理などの事務手続きが、旧態然として、民間事業での場合に比較して結果的に2倍の費用と調達時間の無駄をおこしているとう論説でした。
筆者は、大手化学企業を定年退職につづいて、1998年から2002年まで、私立工科大学で国際交流課長と産官学交流センター事務長の職務にあったことをおもいだしました。 ここで文科省科研費などの補助金の年度の申請で、結果が9月ごろ、研究は形式期間分と実予算分のズレがあり、また大学という学校法人の会計システムともこれが整合せずそれをどうするかが多いに苦悩しました。国土交通省(当時運輸省)などの委託研究などは、それこそ時間的にトリクルダウンのカスケードで降りてきたものがあったり、契約したのが、研究終了期限の1か月まえのカレンダー新年1月であったこともありました。また、大学でのヴェンチャー環境のインフラづくりで、学校会計は、収益項目がうまく整合せず苦労しました。たとえば通産からの補助金の入金に事務長の個人口座開設ということを指示されたケースもあります。 後に、不正の意図が疑われ大学があったことを記憶しています。
(A kid on board)
結局、大学とは別の会社(たとえば、清掃会社)を作り、ここで委託事業をつなげる例もありました。 世の中があたらしいパラダイムを模索しているときに、既存のシステムに対して柔軟な思考と行動でまとめ上げる頭脳が勝負をきめますね。仕事には、二つの種類がある、ひとつは、決められたことをそのとおりにするということと、二つ目は、海のものとも山のものともわからないことにとりくむというものがあると事務局の若い管理職に述べたことをおもいだします。 大学など研究機関運営の問題を考えるときに教授会などファカルティに世間の目が行きがちですが、事務局とファカルティの関係に着目することが重要です。アメリカの大学はPresidentとProvostと組織的に機能分化の面でいろいろ工夫の妙があるようです。日本では一般論からいうとお互いが軽蔑しあっているのがまだ現状ではないかと思っています。妙なはなしですが、ファカルティと事務局での学歴や地位の差と予算実権をだれがもつかの間の屈折した相克があるとおもいます。その世界にいる人間はだれでも知ってはいますが、それを口外しない暗黙の了解があるともいえます。陰湿なのですね。 それを克服した大学は一挙に頭角を現すとみています。旧聞に属しますが立命館大学などは、その問題をある程度解決したのでしょうか。ここではその理事長・学長が事務局あがりであったことがひとつのヒントとささやかれました。これが今日嘱目される地位に挙げたとおもいます。いまは、箱根駅伝二連勝の青山学院が注目のまとですが、興味があります。 河野さんのブログを読んで、こういう世界の仕事をよくやったかなという思いと、ふと当時のどんちょうな空気を感じ、おぞましさに身震いするおもいも残ります。国立、私立を問わず、民間会社での事業運営にくらべて、まことに’どんちょう’で、これを救うのは誰か。 わかりません。はやり柔軟な頭脳の現場とinstitutiveにものをとらえる能力の政治家ですね。河野さんがんばれといっておきます。
(Happy Winter-day cruising)
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