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朝日記180625 ポンペオ氏の米朝交渉はいま、如何に?と今日の絵

2018-06-25 13:25:27 | 政治

朝日記180625 ポンペオ氏の米朝交渉はいま、如何に?と今日の絵

今日の絵は(かわうそときつね)です。

徒然こと ポンペオ氏の米朝交渉はいま、如何に?

毎日新聞系が以下の記事を流しています。なごやかです。

 https://mainichi.jp/articles/20180625/k00/00e/030/221000c

6月12日は、個人的には、音楽紙芝居のトークと実演の日でしたが、世界的には、はじめての米朝首脳会談がシンガポールであった日でした。 世界の耳目が、該地へそそがれました。 我が国としては、唇歯の地政学的距離にある北朝鮮の武力的脅迫は、国家生存保障上の喫緊課題であり、この会談が歴史的転換点の始まりとして全国民が固唾をのんで見守る日でもありました。

転換点とはいえ、我が国が、アメリカ主導の戦後体制のなかに組み込まれており、ここに国の戦略的な基礎を置いていることには変わりがありません。自らの国の安全保障問題を考えるに、当事者になりえない従属状態に切歯扼腕ではありますが、置かれた状態が斯くあることの筋道のなかで、みずからできることをしていかなければなりません。つまりトランプに協力するという立ち位置であります。

さて、前提はそれとして、米朝首脳会談のその後の動きを注意深くみています。 会談から2週間余経て、米韓軍事演習の中止、貿易封鎖の緩和の空気など雰囲気は楽観的ムードですが、そろそろ本音が浮上してくるころと見ています。 稀代の交渉達人として、トランプを見てきましたが、そのなかでの力の根拠は「恫喝」外交であるとみます。広き門を相手に見せ、入門すると狭き門になっていると見ます。それが、そろそろ衣の下の鎧が見えてくる時機とみます。 

私は、首脳共同声明の原文である英文に目を通したときに、ひとつ非常に気になった文章があったことを思い出しました。メディアが国務長官のポンペオ氏と 正恩委員長とのなごやかな冗談のやりとりを伝えていますが、ブラック‐ユーモアとして背筋を寒くする根源がその原文にあると感じ取ったからでした。

 

 そこまで言ってしまたので、その箇所を以下に取り上げてみます。

 米朝首脳共同声明のなかで、件の声明文を上げておきます。;
~~~~
(英原文)
The United States and the DPRK commit to hold follow-on negotiations, led by the U.S.Secretary of State, Mike Pompeo, and a relevant high-level DPRK official, at the earliest possible date, to implement the outcomes of the U.S.-DPRK summit.
(邦訳)米朝首脳会談の成果を履行するため、米国と北朝鮮はマイク・ポンペイオ米国務長官と北朝鮮の担当長官が主導して、できるだけ早い日程でさらなる交渉を行うことを約束する。
 ~~~
ここで交渉の責任者機関は双方の外交当局を上げています。特に米国は具体的にマイク・ポンペオ氏を特定しています。具体的な責任者を指名して、大統領の意志の強さの表明をしています。ポンペオ氏の責任はその職務柄 重大なのは当然です。ところで、その彼に職務遂行でなんらか、大統領の期待に添わないとき、あるいは、ポンペオ氏の意図に沿わないときに、どうなるか。また、彼が罷免される事態になったときのことも考えます。結果的に首脳会談のこの声明全体にどのような影響を及ぼすか。米国側は、その責をおそらくDPRK側の取組の不誠意へとし、さらに声明全体への反故をちらつかせる。その責任を相手国(北朝鮮)に帰することは容易にありうると考えます。トランプ大統領とポンペオ長官との相互の政治的力学も想像されます。声明文本文に固有名詞が上がっていることで、ポンペオ氏が主導的な位置に着いていること、かれが強権を発することも想像に難くない。今回のこのメディアの記事で、ポンペオ氏と正恩氏との冗談の交換は、実は、ポンペオからの深刻な脅迫を表現したものと理解すべきであると理解します。トランプとしては政治力学的に勝利すれば、この段階での目的を果たすことであります。自らが、交渉の(コントローラ)として、支配の状態を維持すれば あとは、恫喝外交で緩急自由に押し進めるとしてと見ます。
いかがでしょうか。

 (かわうそときつね)


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