前日、今季10勝目を挙げたレッドソックスの松坂大輔投手。変化球を駆使した今季最高の8回零封の投球内容に、あらためて球種の豊富さがクローズアップされている。すでに1ダースの変化球を操る男として米国で知られるようになっている松坂だが、対戦相手、デビルレイズからは「25種類ほどか」との声。さらに女房役のバリテック捕手は「40種類ある」と豪語しており、松坂本人の意志とは無関係に球種が一人歩きして増加の一途をたどっている。
4日の地元各紙には、本来の投球を見せるようになった松坂の姿に大きな信頼感を寄せる記事が踊ったが、一方で極端な変化球の多投に驚く論評も多かった。122球を投じた松坂だが、直球は3分の1にも満たない30数球。多彩な変化球に若手が多いDレイズ打線は全く歯が立たなかった。
各紙が紹介したのが、捕手バリテックとのサイン交換が長引いて、Dレイズの主砲ペーニャが打席を外した場面のエピソード。バリテックが間を嫌がったペーニャに「悪いね。松坂は球種が40あるからさ」と一声かけたという。ペーニャは、「そうか、じゃあ時間をかけてやってくれ」と開き直ったが、松坂が次に投げた球は直球だったという。
ペーニャは試合後、「直球を投げるサインを出すのに、どうしてそんなに時間がかかるんだ。だいたいそんな多くの球種のサインを手で出せるのかどうかもわからない。ただ、松坂はかなりの球種をストライクゾーンに投げる能力がある。25種類ぐらいあるのかな」と語っている。
敵将マドン監督も、「球速表示を見ていてもいろんな数字が出ていた。松坂が足し算と引き算をただやっているようだった。彼は数学者か何かなんだな」と松坂のインサイドワークにあきれていた。ジャイロボール騒動に代表される松坂の投げるボールに対するミステリアスなイメージは、シーズン中盤を迎えた今も広がり続けている。
4日の地元各紙には、本来の投球を見せるようになった松坂の姿に大きな信頼感を寄せる記事が踊ったが、一方で極端な変化球の多投に驚く論評も多かった。122球を投じた松坂だが、直球は3分の1にも満たない30数球。多彩な変化球に若手が多いDレイズ打線は全く歯が立たなかった。
各紙が紹介したのが、捕手バリテックとのサイン交換が長引いて、Dレイズの主砲ペーニャが打席を外した場面のエピソード。バリテックが間を嫌がったペーニャに「悪いね。松坂は球種が40あるからさ」と一声かけたという。ペーニャは、「そうか、じゃあ時間をかけてやってくれ」と開き直ったが、松坂が次に投げた球は直球だったという。
ペーニャは試合後、「直球を投げるサインを出すのに、どうしてそんなに時間がかかるんだ。だいたいそんな多くの球種のサインを手で出せるのかどうかもわからない。ただ、松坂はかなりの球種をストライクゾーンに投げる能力がある。25種類ぐらいあるのかな」と語っている。
敵将マドン監督も、「球速表示を見ていてもいろんな数字が出ていた。松坂が足し算と引き算をただやっているようだった。彼は数学者か何かなんだな」と松坂のインサイドワークにあきれていた。ジャイロボール騒動に代表される松坂の投げるボールに対するミステリアスなイメージは、シーズン中盤を迎えた今も広がり続けている。