米島勉のセカンドオピニオン

ここでは,広い意味で健康に関するセカンドオピニオンを考えてみたいと思います。

市販の目薬を買う前に

2007年05月22日 | Weblog
 日本人はことのほか目薬が好きなようです。薬局では色とりどりの箱に入った目薬が店の一角を占めています。目薬に関しては,同じく薬好きな韓国よりも圧倒的に多いようです。
 眼が疲れるから,眼が痒いから,眼がショボショボするから,眼が充血するから,などなど色々な理由で市販の目薬を購入使用することが多いようです。ですから,製薬会社も実に多様な目薬を毎月のように新発売しています。
 それでは消費者が目薬を購入するときの商品選択の判断はどこにあるのでしょう。箱の表の商品名やキャッチコピーで選ぶことが多いのではないでしょうか。
 商品名にも,いかにもすっきりするような単語が含まれていることが多く,たとえばクール,爽快,クリヤー,清涼,すっきりといったいかにも疲れがとれるような言葉が使われています。
 問題は値段です。新製品と称するものは当然のように高く,何年か連続して販売されているものは値崩れを起こしています。
 さて,ここで商品を選択する前に,箱の裏側あるいは側面に表示を義務づけられている「有効成分」を見てください。なんと,複数の製薬会社の目薬が,全く同じ成分から構成されていることが少なくないのです。それも1種類や2種類でなく。しかも,同じ成分でありながら値段は30~50%も違っていたりします。同じことは,花粉症対策としての有効成分を含む目薬にもいえます。とくに花粉症用とされる目薬は値段が高くばらつきがあります。
 市販の目薬を買うときは,ぜひとも有効成分を確認してください。もし,差が分からないときは店の薬剤師に確認してください。ただし,店によっては同じ成分なら値段や利潤で薦める場合もありますから注意してください。