ライプチッヒ音楽日記

ライプチッヒ生活を日常の身近な音の話や音楽を中心に紹介したいと思います。時にワインや絵の世界にも飛んでみたいと思います。

日本大使館での新年会

2008年01月18日 19時34分41秒 | ドイツの日常
ドイツでは大使館がベルリンに、領事館がハンブルグ、デユッセルドルフ、フランクフルト、ミュンヘンにあるそうです。(全部を訪れたことがないのではっきりしませんが)それぞれ地域の日本人を集めて一月に恒例の新年会、正式には名刺交換会を行います。今春も招待状が参りましたので、管轄のベルリン大使館に出かけてきました。日本酒はもちろん、おいしいシャンペンを頂き、おせち、お雑煮、お寿司と、普段のライプチッヒの生活ではお目にかかれないものばかりで、久々におお食いしてしまいました。会場には仕事関係の方々よりも芸術、とくに音楽関係者が多く、来ておられました。ライプチッヒからは、ライプチッヒバレエのMさん夫妻(旦那さんはドイツ人ですが日本語が堪能)、デッサウの歌劇場からはオケ、ビオラのM、Iさん、ベルリン国立歌劇場のKさん夫妻たちと久々に音楽談義を日本語でできました。

仮面舞踏会のハウプトプローベ

2008年01月16日 22時19分48秒 | オペラ
1月20日のベルリン国立歌劇場の「仮面舞踏会」プルミエ公演に向けた、ハウプトプローベを見る機会をベルリン国立歌劇場のコーラスのkさんの好意でいただきました。劇場と通りを隔てたヘドビッヒ聖堂横の建物のなかのオペラの食堂横の地下通路から奈落を通り、舞台袖に出て、二階席から見ることが出来ました。このハウプトプローベ(初めての通し稽古)は関係者に公開されております。そのお陰でもぐりこめました。子供を含む家族、知人、そして報道関係者が多く集まり、中には客席でサンドイッチをほおばり、コ-ラを飲みながら見ている連中も居る始末で、自由というかオープンというか、楽しいい雰囲気がありました。
この仮面舞踏会はリッカルド役のPIODR BECZALAの前評判がよくて期待していましたが、当日おなかを壊しているらしくて、かなりセーブしており残念でした。
AMRIAS役のCATHALINE NAGLESも素晴らしかったが、なんとぴってもULRIKA役のアルトLARISLA DIADKOVAは群を抜いて響いておりました。あまりのカメラの多さと撮影のシャッター音のうるささに、指揮者が途中止めて文句をいうなど神経質な局面もありましたが、すでに結構纏まっていて、初日の出来を期待させるものでした。
写真は一幕の様子です。

ゼンパーオーパー 紹介 その3

2008年01月15日 07時04分52秒 | オペラ
雪混じりの雨に煙るゼンパーも素晴らしい。いかに天気が悪いとはいえ、午後4時でこの暗さです。冬の厳しさの断片をお伝えできるかと思います。一番大きく明るい楕円部が正面入り口で、左右にゲーテとシラーの銅像が建っています。この2人の銅像はワイマール国民劇場前広場にある2人が握手するポーズが有名で、ドイツ人も写真を撮影する時に、よくまねをしています。日本で言います2階部分が、美しい内部装飾、緑の大理石列柱で有名な回廊です。次回にご紹介します。

ライプチッヒ音楽大学オペラクラス発表会

2008年01月13日 19時36分52秒 | オペラ
日曜日午後15時半開演のライプチッヒ音楽大学のオペラクラス卒業コンサートに出かけてきました。この大学の正式名称は「HOCHSCHUle Fuer Musik und Theater ”Felix Mendelssohn Bartholdy"Leipzig です。この学校の講堂で25曲を小編成オケの伴奏でじっくり聴かせてもらえました。因みに入場料は7.5ユーロです。
ほとんどは学校、音楽業界関係者で出演女性にアルトが一人も居ないのが意外でした。
なかでも、SOPのSteffi LehmannとPaola Rummelは今すぐライプチッヒオペラに登場しても通用するオーラ、実力を感じました。きっと
近いうちにニュースで名前をお聞きになるかもしれません。
総てがオペレッタからの選曲でオペレッタの奥深さも感じました。オペラ関係の知り合いやB先生にもお目にかかれてたのしい日曜の午後を満喫しました。

ワーグナーのオペラに集まる人々

2008年01月13日 10時07分24秒 | オペラ
今回のリングを4週続けて聞く機会に、改めて思いましたが、ここドイツでは他の演目とワグナーもの、特にリングに集まる人たちの種類が明らかに異なるようです。表現が難しいのですが、教養と所得の水準が一般のオペラに集まる方々より高いのは間違いがないでしょう。またワグナーが好きでたまらないオタクたちが、ワグナー教の礼拝に集まったような雰囲気すら感じます。きっとこれがバイロイトでしたら、なんともいえない雰囲気なのでしょうね。一度其の雰囲気に浸ってみたいと思います。このリングではやはりダークスーツ、イブニングドレスが目立ちますし、男性の方を拝見しても、タキシードや蝶ネクタイが板についておられるかたが多いのです。しかし見回してみますと、以外に毎回同じ方々を見かけないので、4週続けて通う方は以外に少ないのかもしれません。とくにこの近くに住んでおられなければ、4週も滞在するのは不可能でしょう。
毎回ここゼンパーでも日本から一人でこられているの男性のワグナーオタクの方を何人もお見かけました。私もビギナーオタクですが。

ワーグナー「ワルキューレ」 ドレスデン

2008年01月12日 09時35分48秒 | ワーグナー
ドレスデン詣での二日目、ワルキューレを聴きました。
今日は先週土曜日のラインゴールドよりも入りが良く活気がありました。
今日も初日のエルダのように、ボータンが遮幕を明け、幕を最後に閉めました。
舞台に客席があり、其の中にさらに舞台があるといコンセプトは一環しています。
今日は舞台上の客席の椅子の色が赤になっていました。
今日はジークムント、ジークリンデ、ボータン、フリッカ、ブリュンヒルデと
役者がそろってそれぞれ良い声を聞かせてくれましたが、やはり愁眉はブリュンヒルデでしょう。素晴らしかった。またボータンの父娘の屈折した愛情表現も言葉にならないくらい良かった。たぶん今日が4日のプロのうち最もロマンチックな要素が音楽面を含めて多い気がします。今日は初日巨人ファゾールトを歌ったMATTI SALMINENがフンデイングを演じました。どうもいつもこの2役は常識のようです。
しかし皆良い声していますね、一階の最後列でびんびん響いてきます。感心します。初日になかった幕間のカーテンコールがあり、これも雰囲気を盛り上げてくれました。今日は最後ブラボーとスタンデイングで締めくくられました。
改めてボータンも初日と違った味がでて良かった。
17じ開演、家に帰ってワインを飲み始めたのが23時半でした。乾杯。

ゼンパーオーパー 紹介 その2

2008年01月12日 09時35分13秒 | オペラ
ゼンパーに通常正面左右の入り口から入りますと、少し階段を降りてガルデローブ(クローク)なぜかフランス語ですが、につきます。この劇場はコートを預けるのに、ドイツの西側の劇場並にお金がいります1.3ユーロ。さてこのクロークへ行く途中の階段をさらに降りると、劇場のレストランです。食べ物はオープンサンドイッチやスープ程度ですが、ワーグナーなどの長丁場ですと幕間の休憩のための席予約をする人も多く、にぎわっています。今日は以前にもご紹介した、ゼンパーのマークの入ったゼクトでも頂きますか?こちらの人は効率を考えずに仕事をしますから、短い幕間で何か飲み物でも買おうとすると大変です。列の最後の人にいきわたると同時に会場のベルがなるケースをしばしば見かけます。ご注意ください。
写真はバーカウンターでこの左手に椅子席があります。

ゼンパーオーパー 紹介 その1

2008年01月11日 06時01分55秒 | オペラ
明日はリングのワルキューレを聴きに、17時開演に向けて出かけていきます。
ところで、ゼンパーに入ってアーベントカッセ(チケット売り場)を過ぎて、左手奥にひっそりと、ワーグナーの胸像が置かれています。
ワーグナーの出世作でありながら、あまり日本では上演の機会が少ないようですがライプチッヒでは頻繁に上演され人気の、「リエンチ」や有名な「さまよえるオランダ人」の初演もこのゼンパーだそうです。

朝焼け

2008年01月10日 07時05分30秒 | ドイツの日常
今日は比較的晴れていて、会社についた瞬間うつくしい朝焼けを目にしてシャッターを切りました。
今日一日がとても有難く、いい日になりそうで幸せでした。

ワーグナー「ラインゴールド」 ドレスデン その2

2008年01月06日 22時46分35秒 | オペラ
日本では「ラインの黄金」といわれますが、こちらでは当然というえば当然ですが、ラインゴールドです。ドイツ語をもっと正確に表記すればラインゴルト。そういえば昔TEEという欧州横断鉄道でラインゴールド号という名前の列車が、欧州ではスペインのタルゴやフランスのル・ミストラルと並んで走っていましたね。全く音楽には関係ありませんが、列車の名前になるくらい、ドイツ人にとって大切な音楽なのですね。
雨天の中を運転してドレスデンまで結局1時間半かかりましたが、無事チケットもピックアップ出来。一階の最後列で見ることが出来ました。2階のバルコンの出っ張りの下で、音がどうかと思いましたがしっかりと聴こえました。普段聞いている2階、3階とこんなにも、音の聞こえ方が違うのかと思いました。
演出は舞台中に椅子をならべて、其の中にさらに舞台が出来て、出演者の演技をしないものが椅子に座るというコンセプトでした。蛇もかえるもイメージだけで、全体におとなしい演出といえましょう。久々のリングであるにもかかわらず所謂s席に空きが目立ったのは残念です。歌手はなんといってもALBERICH役のTOMASZ KONIECZNYの豊かで深く、しかも何処までもずしんと来る重量感。今日の主役はなんと言っても彼でした。ボータン、ローゲやその他の歌手達も,やはりリングを歌う歌手は響きと声の持つ強さというか、違うというのが今日の総括でしょうか。フライヤは美美人を起用していました。最初に登場した、3人のラインの乙女は太め、中くらい、細めとそろっていて笑わせてくれました。最後の幕をエルダが締める演出は中々意味深で面白かったです。2時間半休憩なしの1幕ものは、飽きることなく、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

ワーグナー「ラインゴールド」 ドレスデン その1

2008年01月05日 09時01分39秒 | ワーグナー
2008年1月6日私にとってのドレスデンでのリングの始まりです。18時開演ですが、チケットのピックアップもあるし、ライピチッヒからドレスデンまで1時間のドライブもありで、結局子供のように居ても立っても居られず、15時過ぎにはライプチッヒを出発しそうです。今回は4週通しで150ユーロという特別チケットを、ゼンパーの知り合いのhさんに手配してもらいました。
昨年一時帰国時に見つけた、山本一太著の「はじめての指輪」音楽の友社はずいぶん読み込み、一応テクストも分からないながら何度も目を通して準備。
わくわくしながらの一時間ドライブです。
本日はドレスデンからの帰りが遅くなりましたので、演奏結果は月曜にブログします
今回4週続けて通うこととなりますので、ゼンパーオペラ劇場の全貌をあわせてご紹介したいと思います。

明けましておめでとうございます

2008年01月03日 19時58分56秒 | ドイツの日常
あけましておめでとうございます。
ここライプチッヒの新年は他のドイツと同様、静かに2日からお店が開き、仕事始めです。しかし学校が始まるのが7日からなので、かなりの人は7日まで年休を取っているようです。したがって街はまだ、半分正月状態といったところです。年末はゲバントハウスの第九を、年始はウイーンのニューイヤコンサートをこれまたテレビでと、日本同様のテレビっこで過ごしました。年末にはデパートの魚売り場で生で食せそうなマグロを見つけてささやかに年末気分に浸りました。日本のようにクリスマスと新年のお飾りに変化があるわけではないので、今週末までは昨年のクリスマス飾りが、街のあちらこちらにあるというのが、こちらの新春風景です。

ワーグナーのリングのテキスト

2008年01月03日 19時58分17秒 | ワーグナー
2008年の一月、ドレスデンで開演する、ワーグナーの「ニーベルングの指輪」を4週続けて週末に見に行けることになりました。この年末年始はそのためのいわば予習をしっかりして楽しみたいろ思います。なにせ、まず上演時間が長いので、その筋書きが頭に入っていないと、まったく楽しめないどころか、時間内に椅子にすわっているのもつらくなってします。なにせ合計で15時間以上の上演時間なのです。
ドイツでは日本語の対訳は入手するすべもないので、仕方なしに、雰囲気だけでもと思い、ドイツ語のテキストを探しました。ゲバントハウスのSHOPではレクラム文庫版のワルキューレとジークフリートしかなく、いつも行くトマス教会前の中古楽譜屋でschott,s版のラインゴールドと神々の黄昏を入手できました。ゲバントハウスのものは合計40p、中古楽譜屋でも合計2ユーロとなんだか申し訳ないような値段でした。

ライプチッヒのジルベスター

2008年01月01日 00時40分44秒 | ドイツの日常
ドイツの大晦日はカウントダウンが始まるまでは、むしろとても静かです。カウントダウンの15分前あたりから、各家庭からでて道路の真ん中や広場で花火を始め、年の変わり目にいっせいに打ち上げ始めます。ジルベスターメニューを楽しんでいたレストランからはシャンペン片手の人々が乾杯しながら出てきます。教会ではジルベスターのミサが終わって、人々が繰り出します。見上げると空にはいっせいに花火の花が咲いて、空襲のような(聴いたことはありませんが)花火の破裂音が、石造りの家々に響き渡ってすさまじい轟音です。日本のように、年の変わり目をテレビがことさらに取り上げることはなく、一時近くになってようやく皆静かに寝静まります。
新年おめでとうございます。今年もこのブログをよろしくお願いします。

ライプチッヒ オペラ座に感謝を込めて

2007年12月31日 08時33分00秒 | オペラ
この一年の終わりにあたり、今年一年御世話になったライプチッヒの音楽関係者に感謝を込めて、夕日に照らされたオペラ座をスケッチしました。独自のオケを持たず、ゲバントハウスがオケを担当する変則的な運営について、色々な意見がライプチッヒの関係者にもあるようです。
来年もまた楽しいオペラを宜しく。