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つばめプロのブログ

映像制作会社つばめプロのメンバーが、日々の出来事や自然への思いなどをつづります。

ワラビ

2020-05-07 19:25:56 | Weblog
 友人からワラビをもらいました。アク抜きの灰も付けてくれて、やり方も教えてもらいました。

 

 灰をまぶして・・・

 

 熱湯を注いでよくかき混ぜて、一晩放置します。さて、明日はどんな感じになるでしょうか?

 山菜のワラビ、ゼンマイと言えば、ソ連(いまのロシア)サハリンでの自由市場を思い出します。ここでは、韓国系のたくさんのおばちゃんたちが、手製の漬物や山菜を売っていました。その中には、終戦で残された日本の方もいました。一人暮らしでまだよくロシア語をしゃべれなかった私は毎日のように自由市場に行き、おばちゃんたちと日本語で話し相手になってもらっていました。おばちゃんたちは「今日の夕飯用にね」といつもたくさんの野菜や山菜、漬物を持たせてくれたのでした。

 
 サハリンの首都、ユジノサハリンスクの自由市場。いつもたくさんの人々で賑わっていました。
 
 
 当時の市場の売り子のほとんどが、明るく働き者の韓国系のおばちゃんたちでした。

 
 気さくなおばちゃんたちはいつも陽気で、にこやかでした。おばちゃんの前にワラビやゼンマイの漬物があります。

 
 当時ソ連の商社に勤めていた私は頻繁にサハリンとウラジオストクやハバロフクスを行き来していました。お土産にサハリンのおばちゃんたちの漬物やキムチをお願いされるほど、ロシアの家庭料理として大人気でした(ウラジオストクにて。1991年)。




 

 


 

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嬉しい便り

2020-05-05 22:18:53 | Weblog
 現状の長期化に備え生活指針が示され、大人も大変ですが、元気を持て余す子どもたちも大変です。私の家のすぐ近くでも子どもたちがローラースケートやボール遊びをしていますが、とにかくここを乗り切り元気で過ごして欲しいと思います。
 少しでも日々の生活の一助になればと思い、昨年、フィールドを一緒に探索した子どもたちに私の本を贈りました。数日後、お返しにと、日々の生活のレポートを知らせてくれました。子どもたちも毎日を色々と工夫しながら楽しく過ごしているようで、安心し、勇気づけられました。子どもたちが以前のように伸び伸びと飛び回れる日々が早く来ることを願っています。

 

 家にカエルがカエってきたそうです。でかい!

 

 





 
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身近な昆虫たち

2020-05-04 22:47:03 | Weblog
 ベランダ越しに木々の葉の上を見てみると、意外にも虫たちがたくさんいることが分かります。今まで一度も除草剤とか薬を使ったことが無いので、生きものたちのよい棲み処になっているようです。

 

 

 

 

 わずか数分の間に何種類もの昆虫たちが見られました。木々の中ではシジュウカラとメジロが囀っていました。









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読書の春

2020-05-01 18:22:21 | Weblog
 今年のGWは「STAY HOME」。読書の秋ならぬ読書の春です。最近読んでいる本をご紹介します。

 〇「看守の流儀」城山真一著・宝島社
  北陸の刑務所を舞台に、刑務官と受刑者が繰り広げるヒューマンドラマ。最後の章で主人公の刑務官・火石司の意外な人物像が明らかに。城山さんの人物描写がすごく、舞台もこのような世界があるんだなあ、と興味深く読みました。

 〇「茶聖」伊藤潤著・幻冬舎
  茶の湯という一大文化を完成させて、天下人の豊臣秀吉の茶道として仕えた千利休。千利休の本と言えば山本兼一さんの名著「利休にたずねよ」が有名ですが、伊藤さんの利休も独特な人物観と歴史観があって面白いです。茶の湯という世界で千利休が何を目指していたのか、戦国武将たちとの熱きドラマがテンポよく展開されていきます。

 〇「熱源」川越宗一著・文藝春秋
  樺太(サハリン)を舞台に樺太アイヌの闘いと冒険を描く川越さんの珠玉の大河小説。私も1990年代の激動のサハリンに5年間ほど暮らしていたので、なじみの地名やニブフなどの少数民族の人々との触れ合いを思い出しながら読みました。またいつの日か、私の「熱源」の舞台でもあった彼の地に出かけてみたいと思います。


 まだ厳しい状況ですが、私たちにも出来ることがあるはずと、スタッフや仲間たちと模索し続けていました。準備も進み、新たな試みをはじめることにしました。近々ご案内いたします。 










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新緑の風景

2020-04-29 17:57:53 | Weblog
 今回もたくさんの皆様にご覧頂き、どうもありがとうございました。昨年秋の台風は、放送後まもなくだったので、本当に驚き、被害の大きさに愕然としました。動物たちもどうなったか、とても心配でしたが、激変した環境の中でもたくましく生き抜いていく動物たちを見て、感動し、励まされ、学んだ思いです。私たちも今、かつてない状況に直面していますが、皆で力を合わせて頑張って行こうと思います。

 今日の私の家のベランダから見た風景です。木々の生育に任せ、ほとんど何も手入れしていない小さな庭ですが、新緑が眩しく輝き、モッコウバラがたくさん咲いていました。

 

 



 
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「多摩川 秘密の楽園」 苦難を乗り越えてたくましく生きる 

2020-04-24 22:04:44 | Weblog
 新緑が眩しい季節になりましたが、我が家の小さな庭の木々も伸び放題。しばらく家の四方すべてを見ていなかったので、ぐるっと一周してみて驚きました。なんと東側の壁が一面緑の蔦に覆われています。植物の力はすごいですね。このままだとやがて家全体が蔦で覆われてしまいそうなので、ここまで伸ばしたのに少し可哀想でしたが、地面から上を剪定しました。でも、根はまだ生きていますので、またたくましく蔦を伸ばしてくることでしょう。

 ☆制作に携わった番組のご案内です。
 NHK「ダーウィンが来た! 台風で出現! 多摩川 秘密の楽園」 26日(日)夜7時30分~(放送予定)

 昨年放送された多摩川の続編です。近年経験したこともないような被害をもたらした昨年秋の台風。あのイタチは、タヌキは、動物たちは大丈夫だったのでしょうか。私も心配で心配でたまりませんでした。そして台風後に訪れた多摩川は大雨の激流で木々は流され、土砂が堆積し、姿形を一変させてその変わりように驚くばかりでした。こんな状況の中で動物たちはどうしているのでしょう。ところが、通いはじめてある場所近くに動物たちの足跡や痕跡が多いのに気づきました。意外にも動物たちは台風がもたらした新たな環境を、逆に利用して暮らしていたのです。
 未曽有の台風の襲来を受けながらも、苦難を乗り越え、たくましく生きる動物たちを描きます。







 
 



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東京都立小金井公園

2020-04-17 22:13:57 | Weblog
 前回の投稿から2か月が過ぎてしまいました。日々の生活や社会そのものが大きく変わってしまいましたが、前向きな気持ちは変わらず持ち続けていきたいと思います。

 在宅の毎日ですが、近くのスーパーに散歩がてら歩いていくと、川沿いに小さな雑木林がありました。確か昨年の今頃、アオゲラがよく鳴いていたので巣でもあったのかな、と木を一本一本見てみると、ありました! ヤマザクラの木の中ほどに直径5~6cmくらいのまん丸の穴。こんなに家の近くにアオゲラの巣があったとは。身近な自然の中の小さな発見に、心弾んだ一日でした。


 ☆制作に携わった番組のご案内です。
 NHK「さわやか自然百景 東京 小金井公園」4月19日(日)朝7:45~総合(放送予定)

 都立公園の中でも4番目の面積を誇る広々とした公園。園内に武蔵野の面影を今に残す雑木林があり、野鳥や虫などが色々見られ、豊かな自然が残されている素晴らしい公園です。

 













 
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冬のフィールドワーク

2020-02-15 23:33:39 | Weblog
 毎朝5時起きの生活が続いていますが、先週の3日間ほどは今年一番の冷え込みでした。それでも車のフロントガラスに霜が張り付くことは無いし、寒さが厳しいのは朝の一時で昼間は汗ばむくらいです。そして今週は2月半ばにして春を感じました。このままの陽気が続き、春を迎えてしまったらどうなるのでしょう。

 撮影の舞台になっているフィールドに着いて、まず確認するのは、昨夜や早朝に訪れた生きものたちの痕跡です。足跡だったり、朝一番に食事に来たかどうか、などです。生きものたちにとって、冬は食べ物の少ない厳しい季節です。冬をいかに乗り切るかが、生きていく中で大きな試練の時です。朝、生きものたちの生きている証を見つけた時は嬉しくなります。今日一日、彼らと必ずどこかで出会えるはず。期待に胸が膨らみ、フィールドワークへの第一歩を踏み出します。


 
 カワセミは、お気に入りの休息場所があり、時には1時間以上もそこでじっと羽を休める。

 
 休息場所で休みながら、何度かウンチをする。その痕跡が新しいと、彼の元気な姿をうかがい知ることが出来る。











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世田谷区 等々力渓谷

2020-01-16 21:07:30 | Weblog
 最近、都内で「よく見かけるようになったなあ」と思う野鳥のベスト3はエナガ、メジロ、アオゲラですが、とくメジロは低木でも茂みがあれば見られます。都内の野鳥の特徴は、とにかく人慣れしていて、人が近づいてもあまり逃げないこと。野鳥を捕まえたり、石を投げたりしないで、大切にする気持ちが、人と野鳥の距離を近づけているのだと思います。東京の人口は年々増え続け、1400万人に達するそうですが、都内で野鳥ももしかしたら増えているのかもしれません。日々、慌ただしい都会の生活の中で、野鳥たちの姿や声が近くにあることは、とても心和むことだと思います。

 ☆制作に携わった番組のご案内です。
  NHK「さわやか自然百景 東京 等々力渓谷」1月19日(日)朝7:45~ 総合

 いつも新しい撮影地や撮影対象を決める時、私は必ずスタッフたちに相談するのですが「等々力渓谷」の時は皆「えっ!」と驚きの反応。さらにロケハン(下見)から戻ってきて開口一番「いや~無理でしょう」。「なぜ?」と私。「だって長さ(渓谷の)が1kmしかないですよ。しかも人もすごく多い」。私たちの職業柄の先入観はすぐに「場所がない」(生き物がいない)、「人が多い」(生き物が逃げてしまう)=作品にならない、となってしまいます。でも、本当にそうのかな。もしかしたらまったく逆でコンパクトに濃縮した自然環境で、生き物たちも伸び伸びと暮らしているのかもしれない。予感は的中しました。今回撮影期間中、いつも必需の撮影ブラインド(撮影者を隠すテント)を一度も使いませんでした。使わなくても鳥たちは逃げないし、鳥たちからふつうに近づいてきてくれるのです。もちろんそれには私たちが鳥たちの嫌がるような動作をしないということが前提ですが。
 人(撮影者)と鳥(被写体)が心を許し、距離が近いということは、様々な利点も生じてきます。人も鳥も自然のままですし、撮影された画も美しさも違います。そして撮影と同時に記録収録される音も!です。
 今回も、私たちは、新たな試みをしました。それを可能にしてくれた等々力渓谷。人と生き物たちがハーモニーを奏で素敵な景観が保たれていました。








 
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山梨 昇仙峡

2020-01-02 18:12:47 | Weblog
 年末に「スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け」を観ました。スターウォーズの第一作目は1977年に公開ですから、私も「フォース(スターウォーズ)と共に」人生を歩んだことになります。スターウォーズは、ストーリーを全9部作に分け、制作をエピソード4~6、1~3、7~9の順に変則的に公開したのが特徴です。最初の4~6が、ほとんどハリソン・フォードが主役のようなもので、完成度が高く、その後のエピソードをどうやってストーリー構成&制作していくのか楽しみでした。そして、ついに全9部作の最後を観終わったわけです。私の率直な感想を言えば、エピソード4~6を超えるものはついに作れなかったと思います。ですが生涯のスターウォーズファン(私も)にしてみれば内容はもうどうでもよく、オープニングの「STAR WARS」のロゴを見るために観て自らの人生を重ねる、という感じかもしれません。
 
 スターウォーズは全9部作の壮大なストーリーですが、全9部作と言えば宮本輝さんの「流転の海」シリーズも9部作。2018年に完結し、昨年読み終えたばかりでした。そして今、私が読んでいるのは船戸与一さんの「満州国演義」シリーズ。こちらも何と9部作です。こんなに9部作が重なるとはたまたまなのかもしれませんが、私は、物事を長いスパンで見つめ、それがどうやら私の仕事や生き方自身に反映されているようです。

 ☆制作に携わった番組のご案内です。
 NHK「さわやか自然百景 山梨 昇仙峡」1月5日(日)朝7時45分~総合


 学生の頃、私は甲府市内で下宿をしながら昇仙峡にある写真館でそびえ立つ巨岩を背景に記念写真を撮影するアルバイトをしていました。アルバイトの合間に渓谷を見回すと、いつもオオルリが梢にとまり美しい囀りを響かせ、カワガラスが水辺を矢のように駆け抜けていました。
 あれから数十年が過ぎ、縁あってこのような仕事に就かせていただき、いつの日かあの昇仙峡を描いてみたいと思っていました。
 昇仙峡は、今も変わらず渓流が岩々の間を縫うように流れ、カワガラスや野鳥たちが元気に飛び回っていました。

 












 
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