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マツダ株主総会 2015

2022-12-30 12:42:59 | 経済

マツダ株主総会 2015

2015年6月23日(火)

 

 マツダの株主総会が、午前10時から本社講堂でありました。出席しました。広島県府中町にある本社まで、家から歩いて約1時間30分。多分1万歩以上です。

 私的に、「オッ!」と驚くような発言がありました。人見j常務執行役員(この方はスカイアクティヴエンジンの開発責任者で、この方がいなればこのエンジンはできなかったであろうと思われる方です。)が、

①ロータリーエンジンの燃費改善に取り組んでいる。(注 以下のPDFを参照ください。熱工学を専門にしている大学の教授から教えてもらったものです。)

http://www.mazda.com/contentassets/f9917ef8c0cc4705936fd468f87af961/files/2013_no028.pdf

②しかるべき時期に、ロータリーエンジン搭載車を出す。

 こういう趣旨の発言をしたのです。この時ばかりは会場から拍手が上がりました。

 順番が逆になりましたが、株主からの質問で、「マツダと言えばロータリーエンジンだが、最近はスカイアクティヴばかりになっている。ロータリーエンジンはどうなっているのか。」という趣旨の質問に答えたものです。

 また、若い女性株主(ほとんどは男性で、若い女性というのは非常に少なかったです。)が、車のデザインについて、尻上がりになっているのは安っぽいという指摘を行った後、「人見さん、プロフェッショナル(NHKのTV番組で人見氏がスカイアクティヴエンジンを開発する様子をon the airしたものです。)を見ました。」と人見氏へのエールと思われる発言を行いました。(熱っぽかったです。)私もこの番組は見ましたが、人見氏のシャイな人柄がとても好印象でした。

 また、その番組では現行より30%程度燃費改善の見通しができたという趣旨で報道されたようで、私もそのように受け止めていたのですが、人見氏は、30%程度改善の余地があるということだと述べました。若干トーンダウンのような感じになりますが、私は、四捨五入してでも良いので約30%の改善が行われると期待したいです。

 会社にとって困るような質問も出ました。①労働者のベースアップが他社に比べて少ないとか②F工場の解体で土壌汚染が心配されるとかの発言です。しかし、議長が難なくこなし、というより、追及の発言がデータ不足により続きませんでした。かくて、いわゆる、シャンシャン総会といったものになりました。まるっきし、ナンセンスと思ったのは、既に提案議案の賛否について集計して分かっているにも関わらず会場の参加者にその意志を拍手で確認したことです。拍手多数でしたが、そもそも、株主総会の議決というのは株数によって決めるもので、出席者の頭数で決めるものではありませんので、拍手多数をもって議決を行うことはできません。

 私にとって初体験でしたが、考えるに、株主総会の意義というのは、①一年間の会社の業績を検証すること、②将来展望を示すこと、この大きく二つあると思います。将来展望について、数値目標は明確に掲げているにも関わらず、その戦略・戦術について具体的な話が少なかったのが大いに不満でした。

 例えば、2019年3月期のグローバル生産台数を165万台以上とする目標を掲げているのですが、これって、現行の工場だけでは不足すると思うのです。(2016年3月期の目標149万台)どのような戦略・戦術でこういった目標を達成するのか具体的説明がなければ、絵に描いた餅と思われても仕方なく、株主を軽く扱っていると言われても仕方ないでしょう。

 私は、近い将来、新工場立ち上げの計画が発表されることになるのではないでしょうか・・、と予想しています。場所は、インドネシアかな・・?

 

 何でもそうですが、常に真正面からだけ見るのではなく、違った角度でも見てみましょう。

 マツダは、今絶好調ですが、為替が円高に振れると一遍に業績が悪くなります。そのヘッジとしてグローバルでバランスの良い経営が求められます。日本工場のウェイトが高いマツダは、グローバル展開が他社に比べると遅れていると思います。

 

 

 

 本社のロビーです。受付の若い女性スタッフに軽口をたたきました。「モデルとして車の横に立たれたらどうですか!」 軽い笑顔がかえってきました。軽く言ったから、軽くあしらわれたのかな? ほいじゃぁ(広島弁で「それなら」)、来年は本気で言ってみよう。

 

 

 

 ここから後は、カメラはシャットアウトです。オープンにして何故いけないのかなと思います。

 帰りは、車のディーラー巡りをしながらでした。ホンダ、スズキ、トヨタ、VW、スバル。肝心のマツダが入っていないと思われるでしょうが、マツダは頻繁に行っていますのです。全部徒歩でしたので、約1万歩きました。

 

 



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