GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

注文相撲って何だ?

2014-11-21 03:30:47 | Talk is Cheap
ネットニュースで聞き慣れない言葉が出てた。
「横綱鶴竜、注文相撲で怒号とヤジ浴びる」
注文相撲?なんだそりゃ。
大相撲九州場所の12日目で、横綱鶴竜と大関豪栄道の取り組み。
横綱が立ち合いで右に変わり、すかさずはたき込み、わずか0秒9で決着がついたらしい。
で、取り組み後はヤジとブーイングの嵐だったそうな。

調べたら正式には「変化」ってよばれてるもので、
立合いでぶつかり合う瞬間に体を左右にずらすことで相手の体勢を崩し、
そのまま叩き込みなどによって勝負を決める戦法である。
でもこの変化(注文)って大相撲では大一番で行うと会場から野次やブーイングを受けるんだそうだ。
がっぷりと真っ直ぐ四つに組みにいくのが大相撲の醍醐味。
だからか、変化(注文)によって白星を挙げても評価されへんで、批判の対象となる場合があるそうな。
特に、横綱や大関が下位力士に対してこれを行ったり、大一番で行うと会場から野次やブーイングを受けるんだって。

伝統のある国技だからよく知らない俺みたいな奴がこの事についてあれこれ言うのは銅貨とは思うが、
小柄な力士が格上相手にやるんだったらいいけど、横綱がするのってどうなのかね。
勝負だからとか、格闘技なんだから、何でも有りでしょ。って言う意見もあるだろうけど。
その業界にはその業界だけのルールがある。

アメリカの大リーグでは勝ってるチームの打者はノーストライク2ボールなら次が絶好球でも空振りしなあかんのだと。
以前それを知らない新庄がその球打っちゃって、ブーイング。次の打席はデットボールを受けた。
バスケットボールも基本、相手のシュートをリングにあたる迄に防いだりするのはNOらしい。
外れた時にリバウンド合戦はいいが、シュートを妨害したらダメだって。
プロレスもそうだな。相手の攻撃を避けてばっかりじゃブーイングだな。
相手の技を受けて、又受けて、そして何回かの後に隙を見て逆襲。
まぁその辺りがプロレスが「やらせ」って思われる所なんだろうけどね。

プロスポーツにおいて勝敗も肝心だが、魅せるのも大事だもんね。
出来レースの八百長なら腹も立つけど、こういった応酬はやはり金を払ってみてる方にとっては面白い。
野球の試合だってワンサイドゲーム(7-0とか)より、逆転に次ぐ逆転って試合の方が面白い。

以前オールスターゲームで、阪神の藤川が清原に対してカーブで三振にとった。
その後清原にぼろくそ言われてたな。阿呆かって。
ペナントレースの優勝がかかってるような試合なら仕方が無いが、お祭りのオールスターゲームでカーブは無いわな。
まぁ翌年のオールスターで藤川は清原に全部ストレートで真っ向勝負して、三振取った。
その時の方が新聞やニュースもこぞって取り上げてた。
どんなプロスポーツも、わくわくするようなギリギリのせめぎ合いが観客は観たくて会場に足を運ぶ。
TVの前の無責任なファンが何を言おうと無視しておけばいいが、会場にきてくれたファンは裏切っちゃいけない。

テニスの錦織君が今、人気あるのはそんなとこじゃないのかな。
で、結論。
小柄な関取が奇をてらって注文相撲するのはたまにはいいけど、横綱はしたらダメだな。
横綱ってそれくらい求められる地位だと思うよ。



post a comment