走る距離を伸ばすたびにランナーが寄付をする。
このよくわからないルールは誰が考えたのだろう。
賛否両論ありながらも、今年も始まった24時間テレビ。
第15回で間寛平が走って以来、24時間テレビといえば過酷なマラソンが代名詞のようになっていた。
どんなに苦しくても、痛む足をひきづっても、心が折れそうになりながらも、みんなの待つ武道館へ向かって走る。見ると必ず感動してしまう。
例年だと、いろんな有名人が指名されたりして走るのだが、今年は新型コロヌイルスの感染予防の観点から中止。
その代わり、高橋尚子持ち込みとやらのチャリティー企画、「募金ラン」を行う。
一般人に遭遇してしまう恐れのある一般道ではなく、私有地のコース(1周5Km)を走って、周回を重ねるごとに10万円を寄付するという。
もはやこの時点でよくわからない。
誰かお金持ち(スポンサーやタニマチ)がいて、その人に高橋尚子が「私が5km=1周走るごとに10万円寄付してください」というのならわかる。
ではなく、自分が走って5kmごとに10万円寄付する・・・。ただ単に寄付したらいいのでは・・・?
本来は元ZOZOの前澤さんみたいな人がいて、「何km走るごとに●万円プレゼント(寄付)」ってのがスマートのような気がするんだけどなぁ。
それか一般視聴者が投げ銭するとか?
まぁ、寄付する形はいろいろだし、いいことやろうとしてるのに何もしないこちらがケチをつたらバチがあたる。
呼びかけに賛同したと言われるチームQのメンバー。
高橋以外に走るこのチームQのメンバーが豪華。
22日に登場したのは女優の土屋太鳳、10kmを走る。彼女の身体能力は半端ないよね。
続いて3日にはレスリングの吉田沙保里、霊長類最強の女も10kmを走る。
続いてはバトミントンの陣内貴美子。10kmを走る。
柔道の金メダリスト、野獣・松本薫。10kmを走る。
そしてラストに登場したのは野口みずき。40kmを走る。
シドニーオリンピック・ゴールドメダリリストとアテネオリンピック・ゴールドメダリリストが並走するなんてなかなか見れるもんじゃないぞ。
本来なら今頃は東京オリンピック2020で盛り上がって、元オリンピアん、メダリストの彼女らは各テレビ・メディアに引っ張りだこ、大忙しの筈だったんだろうけどね。
新型コロナでぶっ飛んだせいで出番はだいぶ減ったと思う。その鬱憤を晴らすかのように集結したのかな。
野口みずきが走った後も、またみんな走り、120kmランを達成。高橋尚子は110km走った。
松本薫は「3日前にQちゃん(高橋)から電話きて〜中略〜急に、しかも何言ってるかわかんなかった。走ったらわかるかな」と言ってた。
「なんか一緒に走ろう!みたいにかかってきて。走ったら私が募金するんですよね?新しいシステムすぎてちょっとわかんなかった。走ったら見えるのかな」
それでも二つ返事で走るところがすごいよね。
誰かのために、ちょっとでも勇気を、ちょっとでも何かを与えられるなら、って。
できないなぁ。
「まだマラソンやってんのか」
「もう飽きた」
「売名行為」
「この猛暑で、熱中症が・・・」
「無意味だ」
文句言ったり、ケチつけたりは誰でもできる。
エアコンの効いた部屋で、お金も使わずに。
ケチをつけたりけなす事で、自分の価値が高まるわけでもないのに。
少なくとも彼女らは走った。
「お疲れ様でした」
それでいいんじゃないの。