なぜ人はそう走りたがるのだろう。
新型コロナウイルスが蔓延している今、なぜ走る。
2月16日、各地でマラソン大会が開かれた。
危機管理とかどこいったのだろう。「自分は大丈夫論」で武装してるのか。それは過信というものだと誰か教えてあげてくれ。
その割にはマスクして走る奴までいる。健康のために走ってるのか、それともなんかの苦行か、もはやわからない。
雨の中カッパ着て走る奴もいる。新聞配達や郵便配達をした方がいいかもしれない。
寒さで低体温症になって運び込まれるやつが40人近く出た大会もある。もはや健康のために走るという大義名分は無い。なんかの修行の一種か？
走ったらしんどい。息切れする。疲れる。
そんな当たり前のことは知ってるはずだ。わかってるはずだ。それなのになぜ走る。
ボクサーとかアスリートならまだしも、普通の一般人でも朝からとか夜帰ってからとか日課のようにジョギングをする人っているよね。あれって健康のために走ってるのかな？よくわからん。
山男の「そこに山があるから」と同じく、ジョガーは「そこに道があるから」なのか？
ましてやフルマラソン42.195kmなんて走る人の気持ちは全然わからない。メロスになりたいのか？
タバコを吸う人も「体に悪いのはわかってるよ。でも、やめない。理由はさしてない。」と答える。それと同じで走る人も「なんで走るか？よくわからん」のかもしれない。
走ると脳内にエンドルフィンとかが出るらしい。このエンドルフィン=脳内モルヒネと呼ばれるものは快楽を感じられるそうだ。俗に言われる「ハイ」になるってことね。
この走ることで得られる脳内モルフィネによる快楽感や恍惚感は、薬物をやった時に得るのと同じものらしい。ランナーズハイって呼ばれるのはそのせいだね。
じゃぁ走ることによってハイになってる人（脳内モルフィネを得るために走っている人）は、槇原敬之とか沢尻エリカに「なんで止めれなかったのか」などとは言わない方がいいと思う。薬物は犯罪とされてるとか、お金が必要だとか、背徳感があるとか、そんなのだけで線引きしても仕方ないだろうさ。
2月16日に開催されたマラソン大会は、俺が把握してるだけで東京、京都、大阪、熊本、北九州、高知。
青梅マラソン（東京・青梅市） 1万1975人 報知新聞社主催
スペシャルゲストに高橋尚子さんを呼ぶのはわかる。しかしスターターが澤穂希さんというこれまたマラソンには全然関係無い人を登場させて何がしたいんだ？ 「30kmマラソンで日本記録が出たぁ！」とか喜んでるが、どうなんだろう。
京都マラソン（京都・京都市） 1万5211人 京都市&京都陸協主催／京都新聞他
抽選で当選した参加予定者など1万8365人中2割が欠場。 海外からのエントリー2114人中走ったのは994人。 中国在住の参加希望ランナー386人には京都市が自粛要請して9割が辞退したらしいが、それでも1割が走ったそうだ。1割ってことは38人前後の筈なんだが、報道では走ったのは28人だったそうだ。10人はどこへ行ったんだろう？
熊本城マラソン（熊本・熊本市） 1万4000人
マスクをしたランナーが一番多いと感じたのがここ。 そして低体温症でランナーが次々と倒れたのもここの大会。42人搬送されたってさ。 中国在住のエントリーランナー35人のうち2月10日までに25人が辞退を申し出てきて、残る10人に自粛要請したら3人が辞退したらしい。残りは何人？って小学生の算数みたいなんだが、報道によると参加したのは中国在住の日本人1人だったそうだ。残りの6人は当日ドタキャンしたのか？それとも俺は引き算を間違えてるのか？
北九州マラソン（福岡・北九州市） 1万2031人 北九州陸上競技協会主催／毎日新聞他
救護スタッフにマスク配布したそうだが、沿道では23万人が声援を送ってたそうだ。
中国在住のエントリーランナー7人に自粛要請したら6人が辞退したらしい。残りの1人は「中国の住所で申し込んだが昨年9月から北九州しで暮らしてる」と言って参加したんだとさ。新型コロナより、その申し込み方法ってそもそもどうなの？って思ってしまう。海外在住なら参加抽選に当選しやすいとか？
そうまでして参加したいのか。中国ではマラソンがかなり人気らしいね。
野球やサッカーのように人数集めなくても一人でできるし、格闘技のように対戦相手も必要ないからか。道具も靴さえあればなんとかなる。ジョギング始めようとして最初にウェアとか靴をブランドで揃える人は長続きしないって聞いたことがある。まずは今日から走り始めろってことか。
高知龍馬マラソン 1万1816人
坂本龍馬は高知（土佐）で生まれたが、脱藩して長崎や京都でしか活躍していない。それなのに空港とかイベント、何かにつけ名称に龍馬をつけたがるなぁ。エントリ−1万3700人中1900人が辞退したそうだ。海外からのエントリなど、ここの大会の詳細情報があまりなく、よくわからんのだが、それでも雨の中1万人以上のランナーが街道を駆けてったわけだ。
新型コロナの患者が日本国内でも静かに増え続けている中で、なぜ走る。マスクして雨の中カッパ着て、それでも走る。
頭の中には爆風スランプの「ランナー」が流れているのか。それともZARDの「負けないで」か。沿道に見に行く、応援しに行く人の気持ちもわからん。正月に箱根駅伝を欠かさず見る人の気持ちもわからん俺には理解しがたい。
各地でイベントが中止になる中、大規模なマラソン大会はなぜ行われた。このぶんでは東京マラソンも中止しないで開催しそうだな。
15日には東京都内で東京2020の聖火リレーのリハーサルが行われた。実際のコースを使って、石原さとみまで使って。
人混みは避けよう、不要不急の外出は自粛してって言ってる今、なぜリハーサルまでして人を集めようとする。そもそもこのままでは東京五輪・パラリンピックは開催できるかも危ういのにだ。
放映権の問題で中止や開始延期ができないのなら、各会場無観客で行う気か？
いや、走ることでこれだけハイになれる人がいるんだ。泳ぐハイ、体操ハイ、球技ハイ、格闘技ハイもいるだろう。それらスポーツジャンキーに虚脱感を与える危険性があるのか。
ランナーズハイのジョガーから走ることをやめさせるのは、シャブ中から注射器を取り上げるようなもんなのかと恐怖を覚えてしまった16日の各地のマラソン大会。
俺は葉っぱでいいや。勘違いしないでね。普通のタバコだよ。まぁこれもニコチン中毒だから俺も偉そうに言えた義理じゃぁないがね。
ランナーズハイの人たちよ、君たちは健康のためにタバコなんか吸わないだろうし、煙は体に毒だと思ってるだろうけど、喫煙家を嫌わずに同胞と見てくれよね。
合法的にハイになってるジャンキー同士なんだからさ。
