まぼろしレストラン

今ではもう心の中でしか食べられない思い出の食べ物に関して綴ります。……のつもりが、イロイロな日記の置き場に。

the motherを見ました

2007年04月01日 23時41分34秒 | ダニエル・クレイグ

英国から届いたまま、なんとな~く、内容が重そうで、監督も私の苦手なロジャー・ミッチェルだし、と見るのを伸ばし伸ばしにしていた【the mother】を見ました。

いや~、このダニエル、いいっすよ。
もっと早く見ればよかったー。
この作品、苦手な人が多いみたいですが、私は結構好き。
(【愛の悪魔】といい、私は、他人様が苦手なものがツボのようです)

監督のことも見直した。
(実は【ノッティング・ヒルの恋人】はどこがいいのかわからない私。【Jの悲劇】もイヤンだった。この監督とは友達になれないと思っていた)

今回は、【Jの悲劇】みたいに食べ物を粗末にしてないし。つか、食べ物が効果的に使われてて、よかった。
Mayが大工仕事をしてるDarrenにクロワッサンとお茶を持っていってあげるシーンの、プレートのセッティングしてるところが非常に好ましかったです。あの茶色のカップが、ウェッジウッドのNight&Dayシリーズの、今はデッドストックになってるつるんとした表面のやつで、(今の同シリーズは表面がリボンを編んだような網目模様になってます。私は初期のつるんとしたタイプが好きだった)それもよかったざんす。

何より、BGMが。
ビル・エヴァンスぽいアレンジのジャズ・ピアノだったので。
(最初、エヴァンスかと思ったけど、エンドロール見てもわからなかったので、違うのかなー、と。セロニアス・モンクの『Ruby, My Dear』ぽい気もしますが)
もう、それだけで何もかも許しましたよ、私は(笑)。

えー、話の内容は、自分の母親が自分のオトコとデキちゃったら、それは私も怒ると思うけども。
年取って何もすることも生きがいもなくなって、くら~い、うっとおしい顔して、娘や息子にべったり依存して生きられるよりも、若いお兄ちゃんに入れあげようが、なんでもいいから生きがいを持って生きてくれたほうがいいと思うので、そういう意味で、Darrenに恋して生き生きしてくるドラマの中盤もよろしいし、鞄に着替えとスケッチブックを詰めて出かけていくMayのラストシーンもマルです。
(爺さん相手のえっちしーんとか、息子や嫁や娘とのいざこざとかは頭の中でスルーして、MayとDarrenをメインに話を見るといいのだ、ロジャー・ミッチェルは人が目を背けたくなるような部分を微細に描きたい人みたいなので、敢えて、その部分をスルーするのが、心を平和に保つコツなのだ、とこの監督の過去作で学びましたです)
いいじゃん、お母さん、一人で十分食べていけるだけのお金は持ってそうだし。余生は好きに生きたらいいんです。
つか、このドラマに関しては、コドモ世代のほうが心配だよ、私は(苦笑)。


まあ、そんな話の内容はさておき、我らがダニエル・クレイグです。
繰り返しますが、この作品のダニエル、いいですよ。
つか、60歳のおばあちゃんに再び春がキタと思わせられるだけの魅力がDarrenにないと、この物語自体が破綻してしまいますし。その意味でも、この役はダニエル以外、考えられない。
で、あの、ブルーの瞳が、やっぱりたまらんです。私だってこんな男前が目の前にぶら下がってたら「2階に行きましょう」とえっちに誘います(笑)。

で、本編とは別に、インタビューのダニエルが! 多分、【シルヴィア】の撮影に入ってたんだと思うんですが、黒髪で、身体もボンドさんのようなマッチョじゃなくて、ダークスーツにストライプのシャツを開襟で着てるんですが、それがもう、最高にイイ! この人は、ちょっとくだけた格好のほうが似合います、絶対。
映画シルヴィアの本編は頬の皺が気になりますが、このインタビューのときのダニエルは、ほっぺたがつるんとしてて、さらに黒髪、スーツ姿もいい感じでくだけてて、ものすごく好みです。

【I, Lucifer 】の悪魔役のダニエル、ビジュアルはどんな風にするつもりなのかしら。黒髪がいいよね。悪魔だし。
……とか、イロイロ考えておりますが。一体、日本ではいつ公開されることやら。


【the mother】の私的ツボ

・グレーのTシャツ+ジーンズ+茶色の革ジャンのダニエル
・インタビューの、黒髪でほっぺたがつるんのダニエル
・ビル・エヴァンス調のBGMのジャズ・ピアノ



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