旧正月に霧にむせぶ大仏を見に行くために乗り、さらにはイースターには日本からやって来た一家勢揃いで乗り込んだ、世界最長のケーブルカー「ゴンピン360」が、落ちました。
なんと落下したんです。人が乗るあのゴンドラ部分が!
山肌に激突し、見事にひしゃげたゴンドラの映像をニュースで見て、背筋が寒くなりました。おそろしい。おそろしすぎる。
滑車もワイヤーも2重の構造になっているのに「落ちる」ってどういうことなんでしょう。詳しい原因は調査中だそうですが、きっちり原因追及の上、厳重すぎるほどの整備確認を終えるまでは運転再開して欲しくないですね。
運行時間外の事故で、死傷者がでなかったのが幸いでした。
さて、明るい話をしましょうか!
「開園1年で来園者数120万人突破!」「旧正月には入場規制」と、数字上は香港の新名所のなかでもかなり好評な香港湿地公園(Hong Kong Wetland Park)。行こう行こうと言いながらも、なかなかチャンスがなく、気がつけば湿度上昇ですっかり蒸し暑い季節となっておりました。それでも「暑さはまだピークではない!」と自分を励まし、湿度でベタベタの中、湿地へ行ってきました。

湿地公園に着くなり空腹に負けて「とほほ~」な食事をしてしまったことをお話しして、すっかり全てが終わった気になっていましたが、まだ肝心な「湿地公園」については何も語っていなかったのでしたね。あらあら。
香港湿地公園は、2006年5月にオープン。マイポー自然保護区に隣接する天水圍(ティンソイワイ)という場所に位置し、総面積約60ヘクタール(東京ドーム約14個分)という広大な敷地をもつ自然志向のテーマパーク。
…だそうです。香港政府観光局の資料より。(←なんたる手抜き!)
広さを表現するときって、よく東京ドームを基準にしますが、東京出身のくせに東京ドームの大きさを今ひとつわかっていない私には、「ふーん」ってくらいの感想しかでてきません。あまり東京ドームに縁のない地方の方は、そう記されていたらどう思うんでしょうね。東京ディズニーランド○個分って書いてくれた方がわかる人が多いような気が…。あ、でもアレはジワジワ拡張しているから基準にならんのか??

えー。どうやらかなり広いらしい香港湿地公園なのですが。それは総面積のことで、歩き回れるエリアは限られいます。各所に設置された案内板に沿いながら、木製の遊歩道を歩きます。一応「川縁の遊歩道」「マングローブの浮き橋」などのテーマ別のエリアに分かれていて、それぞれに「バタフライサンクチュアリ」「バードウォッチングハウス」などのコーナーが設けられています。
整備の手が入っているとはいえ、まだまだ香港にはこんな自然があるんだなぁ~なんて思いながらふと空を見上げると、向こうにそびえ建つマンション郡。それもまた香港らしいなぁ。


花の季節でもなく、動物たちが集う時期でもない。唯一、マングローブエリアで、片方のはさみだけがとても大きいカニがワラワラと集っていたのだけが印象的で、あとはとにもかくにもまったり~としたお散歩が続きます。
おもしろさを追求する公園ではないとわかってはいても、あまりの平淡さに少々飽きてきて、野鳥観察小屋の2階で「しばし休憩~」なんてダレていたところ、言葉でしか聞いたことのないものが目に入ってきました。
監視塔に見下ろされ、鉄柵で区切られている『禁区』です。
香港と中国の境に儲けられた立ち入り進入区域で、どんな理由にせよ警察の許可なくしては立ち入ることのできないエリアです。
イギリス領時代、中国人の不法入国を防ぐ目的で設けられたものなのだそうですが、香港が中国に返還され、中国から香港へビザなし渡航が許可されているにもかかわらず機能している「禁区」が、香港の複雑な立場を表しているような気がします。
その「禁区」ですが、フツーに人が生活しているエリアでもあると知ってビックリ! 新たに禁区内に引っ越すことはできないけれど、昔からの住人の方々はそのままごく普通に暮らしているのだとか。もちろん禁区外に出るとき戻るときには許可証を提示しなくてはならないし、お友達を「うちに遊びにおいでよー!」って誘うときは、正式な招待状を作成し警察の許可を得なくてはいけないという面倒な点もあるそうですが、あとはどこの家庭とも変わりない日常の時間が流れているのだそうです。いってきまーす!と禁区外の会社へ出勤し、ただいまーと禁区へ帰る。「禁」という字が付いているだけに、言葉だけで考えるととっても不思議な感じがしますが、そこに暮らす人たちにとっては、たまたま住んでいるところが「禁区」と呼ばれてしまっているというだけのことなんですね…。

うっすらとしか映っていませんが、緑の森の向こうにあるビル群は、中国の深圳(シンセン)です。
確かに湿地だったー。緑も多かったー。鳥もいたー。暑かったー。
でも、湿地公園の一番の思い出は「禁区を見たこと」。
昔からよくそっぽを向いていて、本来の目的じゃないコトに興味を示す困ったちゃんだった私だけれど、今回もまた…。
湿地公園についての詳しいレポは、正しいビジターにお任せ!ってことで!(逃走)
香港湿地公園 香港新界天水圍湿地公園道 ℡3152-2666
10:00am~5:00pm 火曜日休園
入場料 大人30ドル(約450円)/子供15ドル(約225円)
遅まきながら参加してみました。ポチしていただけるとうれしいです。
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なんと落下したんです。人が乗るあのゴンドラ部分が!
山肌に激突し、見事にひしゃげたゴンドラの映像をニュースで見て、背筋が寒くなりました。おそろしい。おそろしすぎる。
滑車もワイヤーも2重の構造になっているのに「落ちる」ってどういうことなんでしょう。詳しい原因は調査中だそうですが、きっちり原因追及の上、厳重すぎるほどの整備確認を終えるまでは運転再開して欲しくないですね。
運行時間外の事故で、死傷者がでなかったのが幸いでした。
さて、明るい話をしましょうか!
「開園1年で来園者数120万人突破!」「旧正月には入場規制」と、数字上は香港の新名所のなかでもかなり好評な香港湿地公園(Hong Kong Wetland Park)。行こう行こうと言いながらも、なかなかチャンスがなく、気がつけば湿度上昇ですっかり蒸し暑い季節となっておりました。それでも「暑さはまだピークではない!」と自分を励まし、湿度でベタベタの中、湿地へ行ってきました。

湿地公園に着くなり空腹に負けて「とほほ~」な食事をしてしまったことをお話しして、すっかり全てが終わった気になっていましたが、まだ肝心な「湿地公園」については何も語っていなかったのでしたね。あらあら。
香港湿地公園は、2006年5月にオープン。マイポー自然保護区に隣接する天水圍(ティンソイワイ)という場所に位置し、総面積約60ヘクタール(東京ドーム約14個分)という広大な敷地をもつ自然志向のテーマパーク。
…だそうです。香港政府観光局の資料より。(←なんたる手抜き!)
広さを表現するときって、よく東京ドームを基準にしますが、東京出身のくせに東京ドームの大きさを今ひとつわかっていない私には、「ふーん」ってくらいの感想しかでてきません。あまり東京ドームに縁のない地方の方は、そう記されていたらどう思うんでしょうね。東京ディズニーランド○個分って書いてくれた方がわかる人が多いような気が…。あ、でもアレはジワジワ拡張しているから基準にならんのか??

えー。どうやらかなり広いらしい香港湿地公園なのですが。それは総面積のことで、歩き回れるエリアは限られいます。各所に設置された案内板に沿いながら、木製の遊歩道を歩きます。一応「川縁の遊歩道」「マングローブの浮き橋」などのテーマ別のエリアに分かれていて、それぞれに「バタフライサンクチュアリ」「バードウォッチングハウス」などのコーナーが設けられています。
整備の手が入っているとはいえ、まだまだ香港にはこんな自然があるんだなぁ~なんて思いながらふと空を見上げると、向こうにそびえ建つマンション郡。それもまた香港らしいなぁ。



花の季節でもなく、動物たちが集う時期でもない。唯一、マングローブエリアで、片方のはさみだけがとても大きいカニがワラワラと集っていたのだけが印象的で、あとはとにもかくにもまったり~としたお散歩が続きます。
おもしろさを追求する公園ではないとわかってはいても、あまりの平淡さに少々飽きてきて、野鳥観察小屋の2階で「しばし休憩~」なんてダレていたところ、言葉でしか聞いたことのないものが目に入ってきました。
監視塔に見下ろされ、鉄柵で区切られている『禁区』です。
香港と中国の境に儲けられた立ち入り進入区域で、どんな理由にせよ警察の許可なくしては立ち入ることのできないエリアです。
イギリス領時代、中国人の不法入国を防ぐ目的で設けられたものなのだそうですが、香港が中国に返還され、中国から香港へビザなし渡航が許可されているにもかかわらず機能している「禁区」が、香港の複雑な立場を表しているような気がします。
その「禁区」ですが、フツーに人が生活しているエリアでもあると知ってビックリ! 新たに禁区内に引っ越すことはできないけれど、昔からの住人の方々はそのままごく普通に暮らしているのだとか。もちろん禁区外に出るとき戻るときには許可証を提示しなくてはならないし、お友達を「うちに遊びにおいでよー!」って誘うときは、正式な招待状を作成し警察の許可を得なくてはいけないという面倒な点もあるそうですが、あとはどこの家庭とも変わりない日常の時間が流れているのだそうです。いってきまーす!と禁区外の会社へ出勤し、ただいまーと禁区へ帰る。「禁」という字が付いているだけに、言葉だけで考えるととっても不思議な感じがしますが、そこに暮らす人たちにとっては、たまたま住んでいるところが「禁区」と呼ばれてしまっているというだけのことなんですね…。

うっすらとしか映っていませんが、緑の森の向こうにあるビル群は、中国の深圳(シンセン)です。
確かに湿地だったー。緑も多かったー。鳥もいたー。暑かったー。
でも、湿地公園の一番の思い出は「禁区を見たこと」。
昔からよくそっぽを向いていて、本来の目的じゃないコトに興味を示す困ったちゃんだった私だけれど、今回もまた…。
湿地公園についての詳しいレポは、正しいビジターにお任せ!ってことで!(逃走)
香港湿地公園 香港新界天水圍湿地公園道 ℡3152-2666
10:00am~5:00pm 火曜日休園
入場料 大人30ドル(約450円)/子供15ドル(約225円)
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