窓の外には緑あふれる湿地帯。
小洒落た黒いラタン風のイス。集いし老若男女。
果たして、その場所とは…!?
大家楽。英店名、CAFE DE CORAL。
香港ゴハンのファストフード店です。人のいるところに大家楽あり。香港内に120店舗以上の支店をもつ一大チェーン店ですよー。
まずレジで注文をしてお支払い。そのレシートを持ってカウンターへ並んで料理を受け取り席に着く、逆カフェテリア形式です。
120店舗での料理提供の他、香港の学校には給食というシステムがないため、お弁当を持参できない子供のため、また温かい食事を食べたいという子供のために、学校へのランチデリバリーなども行っているそうです。商売上手ですね~。
あら、三角のうつわにスパムと目玉焼き。チンゲン菜の青さも光ってきれいじゃない。麺、出前一丁だけど…。
こちらは本日のおすすめカレー。てんこ盛りゴハンの横に添えられた野菜が免罪符っぽさを醸し出しています。
チキン&ウインナーに付いてきた土鍋の中身はフカヒレもどきスープの碗仔翅。すごい組み合わせだけど、これでセットなの。
どれもこれも、
うん! まずい!!
麺に添えられてスパムはすごーいヘナヘナで「こんな加工肉食べて大丈夫か?」と不安を煽るし、加工肉ではないカレーの牛肉はパサパサ。味付けもカレーじゃないし~。土鍋スープは見ているだけで……。
過去の経験から普段ならどんな事があっても入ることのない店だけど、香港湿地公園内およびその周辺には、ここしか食事できるところがなかったんだもん!
ちゃんと食事してから行けばよかったんだけど、なんだかズルズルと現地まで来てしまったの。
おいしくない物でお腹がいっぱいになってしまう悲しさ。なぜこんなもので私の胃は満たされなくちゃいけないの…?
…それは、空腹をガマンできなかったからです。
みなさん、ご利用は計画的に。じゃなくて、お食事は計画的に。
もちろん価格も安いし、ファストフードの看板どおり待たずにすぐ食べられます。でも、街の中いたるところに同じような価格でそれなりの味の店があふれているというのに、どうしてこの店がこの味で安定した経営ができているのか、それが香港の不思議。
そして、この店が作ったものを、学校が認めた食事として育ち盛りの子供たちが昼食として食べていることも、いいのか?とかなり疑念の色の濃い疑問として頭をもたげるのでありますっ。
オープン1年で入場者120万人を突破した、う・わ・さの香港湿地公園。
期待いっぱい、まずい物でおなかもいっぱいのこももによる湿地公園レポはまた後日!