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開心香港街市

ほいさむほんこんがいしぃ
~気づけば在住6年目。香港のおいしいもの、おもしろいこと、ときどき…。在ホンコン的趣味生活~

アメリカ発のベトナム麺の香港支店

2007年01月19日 | 香港食記
日本の情報を韓国経由で香港で知る…ってことはたびたびあります。特にジャニーズネタは、韓国では「治外法権だもーん」とばかりにバンバン写真を載せてくれるので、ありがたーく拝見させてもらっています。

さて。
ずっと雑誌の切り抜きを持ち歩いているのに、なかなか行けずに気になっていたベトナム麺屋さんに行って来ました。お昼時はすごい人だかりの人気店のようです。
グルメおじさんとして有名な蔡瀾(チャイ・ラン)のその記事によると、なんでも、ベトナム華僑さんがアメリカで開いたチェーン店の香港初上陸店なんだそうです。
某画像は3つの国が絡んでいますが、この麺屋さんは4つの国が錯綜しているんですね。グローバルな麺だなぁ。


スープは、野菜、香辛料、ハーブ、肉など10種の自然素材から取り、脂肪分は完全に除去している、というのがウリになっています。

メニューを見てみますと、それぞれの品名の横に、アルファベット+数字でナンバリングされています。……となると、必ず探してしまうのがファンの悲しい性というもので~。

          

あった!ありました!
V6は野菜と豚肉の春巻きの添えられたスープなしベトナム麺のようです!


でも。スープ麺が食べたい気分の私たちは、あっさりV6を見送り、牛肉団子と薄切り牛肉のダブルの具が入った牛肉団子と牛肉の牛コンビの入ったフォーをオーダー。目の前に登場した麺は、もやしだけ別添えです。

          

軽く熱を通すため、もやしをスープの奥底にぐいぐいと入れ、準備完了。いただきます!

バジルの風味が効いたスープは、かなりしっかりとしています。もっと薄味かなーと思ったけれど、フォーに絡むのにちょうどいい濃さがちゃんとあります!
牛肉丸は弾力がかなり強いです。そのままではうまく箸でつかめないため、真ん中あたりを箸でぶすりと突き刺すお子さま方式でいたきます。もうちょとコシというか、肉だんごらしいプリプリ感がほしいところですが、まぁ、ここのウリはだんごじゃないし…。牛肉は、キレイにうすくスライスされていて、火の通り具合もちょうど良くておいしかったですよ。

ついてきたライムをしぼり、ちょっと味をさっぱりさせつつ唐辛子で辛みをプラス。唐辛子、ちょっと入れすぎて辛くなり過ぎちゃいました。途中で鼻水がグスグスと…。入れるときは少しずつ様子をみながら適量をねー。


          

せっかくなので生春巻きもオーダーしました。
ていねいに同じ幅にカットされたレタス、にんじん、ビーフとフォーが巻き込まれています。きれいな断面をえいっ!とつけダレへ投入! このつけダレが香ばしいピーナッツ味でとっても美味でした!


食後はベトナムコーヒーを。
テーブルサーブされるベトナムコーヒーのドリッパーでゆっくりゆっくりドリップしていきます。ポットのお湯をつぎ足しつつ、ゆっくりゆっくり。待つこと7~8分? 話に夢中に何っているちにドリップ完了です!

          

カップの底にはあらかじめコンデンスミルクが入れられているので、コーヒーを飲むまえによーくかき混ぜます。
ひとくち飲むと、口の中に甘さとほろ苦さがわーっと広がります。なんというか…ライオネスコーヒーキャンディ(←古すぎ?)を大量に口に入れた感じの濃厚さなので、食後のお茶というよりはデザートをいただいている感覚です。

意外に思われるかもしれませんが、香港にはベトナム料理の店がたくさんあります。競争の激しい香港で、ベトナム華僑さんがアメリカで開いたチェーン店の香港支店(…長いっつーの)、これからも人気キープで行けるでしょうか~~。


牛丸鮮牛肉河 HKD30(約450円)/越式珈琲 HKD20(約300)
生春巻き(すみません品名忘れました…)HKD23(約345円)


PHO HOA和越式牛肉粉 銅鑼湾登龍街28 ℡2574-1777
11:30am~11:00pm

パン屋さんのカツバーガー

2007年01月16日 | 香港食記
食欲が復活して、まず食べたいなぁ~と思ったのがカツがパンに挟まったカツバーガーでした。猪八飽といって、発祥はマカオらしいです。でも、猪扒飽のおいしい蘭芳園はちょっと遠い…。ならばカジュアルに(蘭芳園だって充分カジュアルだけど)パン屋さんで作ってもらおう!とお財布握りしめて行って来ました。



こんな昔ながらの古めかしいパン屋さん。右にフライをしたりやウインナーやハンバーグを焼く調理コーナーがあるのです。

猪扒飽ひとつと奶茶ね! とオーダーすると調理担当のおばちゃんは、ものすごーく愛想のない顔で「はあ」と、わかったよの「はい」なのか香港流「ええ?」なのか分からない声をあげました。でも、すぐに目の前のお会計担当おばぁちゃんに「猪扒飽と奶茶だってさ!」と伝えてたので、聞こえてたんですね。ここまで愛想のないおばちゃんも久しぶりだわ~! 

その奥にいた、奶茶用の紅茶をせっせと煮出しているおじさんと目が合いました。すると、デジカメを手首にプラプラさせて立っている私に、「写真撮る?」みたいなジャスジャーを…。あら、ありがとう! 遠慮なく撮らせていただきます!



おじさん、端に逃げてますが、目線だけがしっかり残ってますな。
それにしても、年季の入ったポットですねぇ。紅茶を漉すネル地もすっかり黒くなって、完全一体化って感じですねぇ。

ついでにカツを揚げてるおばさんも撮りたかったのですが、声をかけるのもはばかられるほど、能面的な顔でこちらを見ています。うーん、こわい。

でも、お待ちどう~と手渡されたカツバーガーは超おいしそう。紙袋からアツアツさがダイレクトに手に伝わって、食べたい気持ちが逸ります!
奥のおじさんから奶茶を受け取って、いそいそと店を後にしました。


さて、どこで食べるか。
少しでも時間が経って、カツの熱からでた水分をパンが吸ってしまったらせっかくの猪扒飽が台無しなので、ここでいいや!と立ち食いを決め、ちょっと路地になった道で、ランチタイム!



見てください、このカツの大きさ! パンから思いきりはみ出してますよね。
味付けはごくシンプル。カツの下にはケチャップが塗られ、上部にはマヨネーズが少々。以上。でもそのシンプルさが、サクサク揚げたてのカツを堪能するのにはちょうどいい感じ。シンプルイズベスト。猪扒飽も同じなり。



奶茶は、あの使い込まれたポットとネル地のおかげか、とってもまろやか。煮出した紅茶独特の苦みがないのがうれしいです! 苦みが強すぎる奶茶はちょっと苦手なので。おじさん、おいしいよー!


右手に猪扒飽、左手に奶茶。路上でガツガツとパンにかじりつくオンナを不審におもったのか、「あら、あんた!こんなところでなにやってんの!?」と通りすがりのおばぁちゃんに声をかけられました。
口の中いっぱい状態だったので、必死でモグモグしつつ、広東語を頭の中で作文。「や、やんわい…」と声を出したときには、おばぁちゃんはすでに背中を向けておりました。

だって、アツアツのをすぐに食べたかったんだもん。

子供みたいな理由、おばぁちゃんが聞いたら笑ったかなぁ?


猪扒飽 HKD8(約120円)/熱奶茶 HKD10(約150円)

丹麥餅店  銅鑼湾禮頓道106號 ℡2576-7353
7:00am~7:00pm

マックカフェでハニー発見!

2007年01月09日 | 香港食記
今、私の中でハニーブームが起きています。その理由はこちらをご覧いただければ…。いえ、その…。単純な理由で申し訳ないです…。

家に戻るとホッとするのでしょうか、夕食は結構食べられるようになりましたが、相変わらず、朝と昼は相変わらずな感じなので、友との食事に困ってしまいます。香港の店は、「ひとり最低○○ドル分は食べてよね!」と定められているところが多いのです(高級店をのぞく)。困ったねぇ~。困ったときはファストフードすね~。

友はフィレオフィッシュセットを、私はマックカフェでお茶をすることにして、Mのマークをめざしました。

カフェカウンターへ向かった私の目に飛び込んできたのが、冬季限定メニュー「ハニーコーヒー」。
紅茶にレモンとはちみつを入れて飲むのは自宅でよくっています、コーヒーにはちみつというのは未経験。

ハニーブームの中、そんなメニューを見つけちゃったからには試さなくちゃならんでしょう!

           

ガラスマグに、はちみつ、カフェオレ、フォームミルクと3段グラデーションのように注がれたコーヒーのトップには、これまたはちみつでもみの木のような絵が描かれています。うむ。ビジュアルはなかなかですね。

いちばん下のはちみつをすくい上げるように全体をまぜまぜして、さあ、いただいきます。

ほー。
コーヒーにはちみつって、なんだか香ばしい風味になるのね。はちみつそのものの香りはちょっとクセがあってあまり好きではないけれど、こんな風にコーヒーの香りとミックスされると、ほんわかと甘く香り立っていい感じ。

まぜまぜしたとはいえ、かなりたっぷりとのっていたフォームミルクで口の回りヒゲ状態。でも、甘くてふわふわしたものって、なんかシアワセになるよね。笑って、笑って、笑って~♪


蜜糖珈琲 HKD21(約315円)

大良八記の湯丸

2007年01月05日 | 香港食記
「今日は何を食べようかなぁ~?」ではなく、「今日は何が食べられるかなぁ~?」って生活になって早10日。血となり肉となる食材を食べなくても、なぜか普通に生活できてしまっているのは、これまでの蓄積あってのことでしょうか? あの暴飲暴食も無駄ではなかったのね…。ありがとーう!

サラっと流し込めるもののほか、もちもちしたものも食べられます。といってもさすがに野菜などと炒め合わせた中国風の餅、年糕(にんごぅ)料理を食べる元気はないので、どっちかといえばデザート系である湯丸(とんゆん)を食べることにしました。

           

各種おしるこ系が有名な大良八記。3年前にくるみのおしるこに湯圓を追加して食べるのにハマリ、週いちのペースで通いまくり食べ過ぎたせいか、しばらく足が遠のいていました。
久々に対面の湯丸、やっぱりおいしそう~。つるんとした湯丸の見た目に加えて、ふわーっと香ってくるショウガの香りも元気の元になりそうよ。

ショウガのきいた甘いスープ(?)をひとくち飲んでノドからお腹にかけて暖めたあと、もちもち湯丸、いただきます!

柔らかく弾力のある餅の中には、たっぷりのごま餡。程良い甘みとすりつぶされたごまの主張しすぎず、でもちゃんと粒を感じる舌触りで、とってもおいしい! とってもなめらかな餡なので、レンゲの上で上手に食べないと、ぽちょん!ってスープの中に落ちて散ってしまうのでご注意を~。



もちもちを楽しんだら、お店を出る前に要チェック!自分の歯! 
細かなごまの粒が結構挟まってしまうのよー。たこ焼きの青のり以上に危険なブツなので、その辺のアフターケアはぬかりなくね。



北角、銅鑼湾の2店舗しか見ていないけど、パチンコ屋さんっぽいネオンを掲げてリニューアルしたのは外装だけではありませんでした。
「おしるこ系専門店」だったはずの大良八記に、点心やご飯類のメニューが仲間入りしていました。競争が激しくなって幅を広げざるを得なくなったのでしょうか。「こだわり」が半減しちゃったようでちょっと残念だけど、食べずしてそんなこと言っちゃダメよね。食欲が戻ったら、大良八記の食事に挑戦したいと思います。


芝麻餡湯丸(5粒) HKD15(約225円)

大良八記 銅鑼湾堅拿道西10號 ℡2833-0047
1:00pm~10:00pm

正斗のお粥であけました

2007年01月02日 | 香港食記
実は、海底ケーブルが破損するのとほぼ同時に、私の胃腸も破損しました。
気分が悪くて何も食べられない状態で、それでも牛乳プリンを無理矢理流し込み、最低限のエネルギーで生き抜きました。

元日のお雑煮だって、このアタクシとしたことがおもち1コでギブアップ。どうなっちゃうんだ2007年って感じです。

あ。ご挨拶がおくれました。すみません。


新年快楽。あけましておめでとうございます。
このようなささやかな所ではございますが、
お時間がございましたら変わらずお運びいただければ幸いです。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。



香港は1日は祝日ですが、今日はもう普通の日。通常通りの生活です。
まだ万全にはほど遠いものの、少し空腹感があったのでお粥を食べることにしました。
いつも行く店は、白粥がなんとたった4ドル(約60円)と激安な店なのですが、おやじ達と肩寄せ合って座り、店のおばちゃんに負けじと大きな声で注文するパワーがないため、ちょっと贅沢にハッピーバレーのお粥の有名店、正斗まで行ってみました。



お粥と麺がメインでこの店構え。ど~ですか~?

本当はピータン粥が好きなのだけど、今日はおとなしく具なしの白粥で。
白粥といっても干し貝柱でダシをとった、味わい深いお粥です。いいダシで濃度もいい感じに煮込まれたお粥は、食欲がなくても次々と口に運んでしまうおいしさです。

          

食欲がないと言いながら、メニューをみてしまうとアレコレ食べたくなるもので、同行の2人シェアしようと、エビの腸粉と叉焼飽をサイドメニューで注文しました。



                  

叉焼飽は蒸かしたて!とい主張する持っていられないほどのアツアツぶりと、軟弱でもなく固くもなくの皮の具合もちょうどよく、少ししょっぱさが強いチャーシュー餡も美味しくていい感じでした。

でも、腸粉が…。
エビの下処理に使った粉がそのまま残っていて、思いきり粉っぽ~い。せっかく大ぶりの良いエビを使っているのに、その粉の味で全然エビの味が楽しめません。腸粉そのものもなんだかザラついていて、決してなめらかとは言えない舌触り。腸粉はお粥のお供、って当然のように考えていたのだけれど、お粥の名店といわれるところでも腸粉がまずい事ってあるのね。新年早々残念だわー。

店はキレイだし、頼む前からお茶を注いでくれるし、空いた器はスマートに下げてくれてるので、元気のない時にはとっても良い店。もちろん、お粥に対してそれなりの値段を取るのだから、当然といえば当然なのだけど。

体調が万全でないだけに、ちょっと辛口な食始めなのでした。

海底ケーブル修理隊が現場海域に到着したそうですね。ケーブルが復旧する頃、きっと私も治っているにちがいない! …というか、治りたい~!!


明火瑤柱米王粥(白粥) HKD16(約240円)/
鮮玻璃明蝦腸粉 HKD30(約450円)/流汁叉焼飽 HKD20(約300円)

正斗粥麺専家 跑馬地景光街21 ℡2838-3922
11:30am~0:00am

陸羽茶室 駅弁スタイル朝飲茶

2006年12月18日 | 香港食記
1933年創業の老舗の飲茶屋さん。飲茶の時間以外には他の広東料理も楽しむことができますが、「茶室」と名が付くだけあって、やっぱり点心と共にお茶を楽しむ飲茶が有名です。



今回、親が香港へ来ると決まったときに、ココに連れてこようと真っ先に決めた店でした。創業当時の趣そのままで、古き良きがそのまま残っている店内は絶対に気に入ってくれるだろうと思ったからです。



ここの店の特徴のひとつとして、朝10時半までは、点心を駅弁スタイルで販売する、というのがあります。ワゴン式飲茶よりもっと古いスタイルです。売り子のおばちゃんが肩から下げたトレイにセイロやお皿を積み、テーブルの間を「ちゃ~しゅ~ぱぉ~」「はぁ~がう、しゅ~まい~」などど、品目を言いながら売り歩くのです。10個ほども中身入りのセイロが積み上がっていたら、結構な重さになると思うのですが、売り子のおばさんたちはみんな小柄。愛想はないけれど、なーんか味のあるおばさんたちです。





朝9時半に店に到着。仕切、座面、テーブル全て木でできていて、使い込まれた席に座るだけで気分が盛り上がります。なにせ「茶室」ですし、自ブランドのお茶も発売しているくらいですから、お茶の質もワンランク上と言った感じです。怪しいかび臭さのないまろやかな普洱茶(プーアール茶)、さっぱりとした寿眉茶(ソーメイ茶)も、どちらも「すごいわよっ!」という主張なしに、点心をいただく際のサポート役(本来は点心がお茶のサポート役なんだけどね~)をしてくれます。



おばちゃん、それおくれよ! と声をかけまくり、古き良き趣の店であってもいつもどおり『お茶のお供は点心2種』というマナーは完全無視! 
「大飽(だーいばう)」というでっかい肉まんは、ほわほわふかふかの生地の中にたっぷりと肉や野菜が入っています。とっても美味しいのだけれど、ひとつ食べると満腹になってしまうので、こんな風にシェアして食べられる機会でないと食べられません…。それから、これは初めて見たタケノコのタケノコ巻きです。タケノコと豚肉とシイタケを短冊切りにして、薄くかつらむきしたタケノコで巻いてあります。身というか、具というかは両親に譲ったので、私はタレをなめてみました。だしにほんのりと甘みと醤油味が加わった、上品な味付けでした。

他にも、ちまき、焼売、牛肉球、春巻きなどなどを食べまくり。物珍しさから売り子のおばちゃんを呼び止めては「食べてみる!」を連発していた親たちでした。シメにかぼちゃのお饅頭でゆっくりとお茶を飲みながら、さて!と、とっておきの話を披露したのでした。



2002年11月30日。一代で財をなした不動産王が、いつも通り陸羽茶室で朝飲茶をすべく、2人のお供と店に入ってきた。これまたいつもの18番テーブルに付くと、いきなり背後から何物かが現れ、至近距離で後頭部を銃で撃ち抜かれたのだった。前日、店内のトイレに銃を隠し、事件当日も客を装い何喰わぬ顔をして不動産王が現れるのを待ち受けていたのは、いわゆる殺し屋。
完璧に依頼をこなした後、殺し屋はマカオに逃走したのだった。後日、マカオで身柄を拘束された殺し屋は、決して依頼主の名を明かさなかったという…。


な~んて、映画みたいでしょ! でも、マジな話なんだな、コレが!
で、その後、依頼主も分かったんだけど、なんか黒社会のカネを巡るどろどろした話が原因だったらしいよ! でね、その殺人事件が起こった18番テーブル、あの辺だと思うんだけど、どれだろうねぇ~。

「へーっ!!」と言ってくれると思って意気揚々と話したのに、真顔で少々引きつり気味の表情となってしまった親たち。
ごめん。最後の最後に刺激の強すぎること言っちゃった…??


陸羽茶室 中環士丹利街24-26號地下 ℡2523-5464
7:00am~11:00pm(駅弁スタイルの点心販売は10:30amまで)

西貢で海鮮

2006年12月16日 | 香港食記
テレビの香港旅行記ででも見たのでしょうか。「次の香港では、『さいくん』というところで、海鮮を喰うぞ!!」と、全く旅行の予定もないころから、げんこつ握りしめて鼻息を荒くしていたとーちゃんのために、電車とミニバスを乗り継いで西貢(サイクン)へ行って参りました。

            

西貢は、都市部を離れ、新界(ニューテリトリー)と呼ばれるエリアの東の海沿いにある小さな街です。活魚店の水槽で好みの魚介を選び、すぐそばにあるレストランで調理してもらって食べる、そんな風に海鮮が食べられるところとして有名になりました。

到着したのは午後6時。まだ、レストランがにぎわうには少し早い時間でしたが、夕暮れ時の空の色は、いままで見たことのないようなきれいな紫色。お腹を満たす前に、素敵なの空でほんわかいい気分になりました。

            

               

そんなまったり気分な私のすぐ後ろ、海鮮がぎっしり並んだ水槽前で、「おおお!!」と無邪気な声を上げるとーちゃん。そうだった。目的は空ではなく海鮮であった…。



絶対食べてみたい!と言っていた巨大シャコ。ぶつ切りにしてスパイスフライにしてもらうことにしました。

ホタテはショウガ風味で蒸してもらいました。 


その他、中くらいの大きさのエビを蒸しもので、名前は知らないけれど「美味しいよ!」と勧められたちいさな巻き貝をチリソース炒めで、それからホタテの貝柱入り卵白チャーハンなどなどをオーダー。



巨大シャコは背中の部分をはさみでちょきちょき切って、出てきた身にかぶりつきワシワシといただきます。もう~手も口もデロデロです。まぁ、そんなことを気にしていたら、ココでの食事なんてなにひとつ楽しめないのですが…。
甘くて弾力のある身は、寿司ネタとして日本で食べたシャコとは全然別物の味わいです。「美味いなぁ~」を連発していましたから、それだけでもガイドした甲斐があったというものです。
ホタテは、にじみ出したうまみを逃がさないよう、春雨を上にのせて蒸してあるので、全てを残さず味わうことができます。ショウガの風味が程良くて、うまみジュワー!ショウガの後味でさっぱり~!って感じです。

口の回りデロデロに加えて、ほおばりすぎてリスの頬袋状態でモグモグのときに、またしてもテレビカメラに撮られてしまいました。まったく、勝手に撮るなよ~、鳳凰台。
火龍のときのCCTV
以上に、イケてないと断言できる顔が電波に乗ったら…。しかもファミリーでだよ…。OH~!!

ペニンシュラホテル スプリングムーン

2006年12月15日 | 香港食記
日々の平均ランチ価格は25ドルのワタクシなのに、ドッカーン!と一気に10倍。あの、ペニンシュラホテルのメインダイニング、嘉麟楼(スプリングムーン)のランチに行ってしまいました。
あー。えー。もちろん自腹ではありません。ゴチになりました。親に…。

雰囲気がとってもいいんだよ~。おいしいよ~。予約してあげるから行けば~? と、ガイドをするフリをして、ちゃっかり便乗してしまいましたっ。

            

レセプションの案内で店内に入ると、予約されていた席はティーカウンターの目の前。あら、いい感じ。1928年にペニンシュラホテルがオープンした当時の様子を再現したというインテリアの数々をほぼ真ん中、真正面から見ることができました。



普通の中国茶、嘉麟楼オリジナルブレンドのお茶など30種類近く用意されているものの中から、私は脂を流す効果のある「単じょん」とあっさりした味の「水仙」をブレンドしたものを選びました。ポットに香りが移らないよう、使用茶葉によってティーポットも使い分けるので、それぞれのちがう形のティーポットを見ているだけでも楽しいです。



お昼と言うことで、点心を中心にオーダーしました。「これは食べなくちゃねっ!」とまずはフカヒレ入り餃子を勧め、まんまと嘉麟楼フカヒレ初体験get! 上品なスープに、ほんの少しとはいえ、ちゃんと“歯ごたえのするフカヒレ”がトッピングされた餃子が入っています。当然ていねいに作られているのよねぇといった感じの上品なお味のスープに、程良く煮込まれた餃子が乗り、ふわーっと口の中に流し込まれてきます。ああ。おいし


食べ慣れている叉焼包だって、大きさからして違います。いつもは手のひらサイズで、皮もがっしり中身もどっかり!ですが、こちらは、ちいさな蒸籠にちんまりと3つ入ってご登場。2つに割ってしまったら、どちらもひと口でいけちゃいそうなくらい可憐です。
うん。皮も見た目と同じように儚げに口の中に消えていきます。叉焼餡も甘み控えめで、とろみだけではなくちゃんとした叉焼の角切りの食感も固すぎず柔らかすぎで、GOODです。

            

フカヒレ焼売、蝦餃子、あわびのちまき、などなど。すっかり本来の目的を忘れ、滅多にお目にかかれない品の良い点心の数々に自分が楽しんでしまいました。

ロビーのアフタヌーンティはがっかりさせられるばかりですけれど、さすがメインダイニングは違いますねぇ。サービスもスマートで、すべてにおいてキビキビしてました。上には上があるんでしょうかれど、「香港のペニンシュラで~」と帰国後話題にしてもらうには間違いのない味でしたもの。自分の支払いじゃなかったから、そんな風によく思えちゃうのかしら??

ただ、残念だったことがひとつ。私たちの斜め脇に座った日本人ツアー客のひとりの女性が、食事中にも関わらずタバコをひっきりなしに吸っていたこと。煙が漂ってくるわけではなかったけれど、視界に入ってくるその姿がちょっと、ね…。2007年1月1日から、香港内のレストランは全面禁煙(バーなどはのぞく)になるので、そんな姿をみるのも、これきりかもしれませんが~。


嘉麟楼 香港九龍尖沙咀梳士巴利道 香港半島酒店 ℡2315-3160
月~土曜 11:30am~3:00pm/6:00pm~11:00pm 
日、祝日 11:00am~3:00pm/6:00am~11:00pm

まっしろランチ

2006年12月08日 | 香港食記
「緑、赤、黒、白。いろいろな色のものをバランスよく食べなさい。」
手間ひまかけた食事をたべさせてもらいながら、親にそういわれて育った私なのに。

……真っ白なお昼ご飯を食べてしまいました!

            

スープのように見えるものは、実は豆漿。豆乳です。香港では、食事+豆漿という組み合わせはごく普通なのですが、通常はコップに注がれてでてきます。ですが、こちらで温かい豆漿を注文すると、どんぶりでドーンと。
スプーン一杯の砂糖をどんぶりに投入し、そこへ鍋からジャーッと豆漿を注いで、はい、お待ちっ!と登場します。それをレンゲで混ぜ混ぜして、ふーふーしながらいただくのです。
これは、もはや飲み物ではなく、スープ扱いですねぇ。

ご飯の固まりは、上海風の巻きずし(?)上海姿飯です。もち米で、お粥などに浸して食べる揚げパンのような油炸鬼(油條)とたっぷりの肉髭、そして刻んだザーサイ少々を巻き込んだものです。

            

油炸鬼の油が、ぱさぱさした肉髭と絡んでいい感じにしっとりします。ぎゅうぎゅうと撒かれてぺっちゃんこになってしまっているので、揚げたサクサク感はかすかなものになってしまっていますが、それがまたかじりついたとき微妙な歯ごたえになっていて、いい感じです。さらにザーサイのコリコリ感とと塩気。バラエティ豊かな食感がつまっていますねー!
特に調味料を加えていないし、なにかソースをつけながら食べるものでもないのですが、それぞれの素材からちょっとずつやってくる風味が、地味ながらもいい味を作り出しています。

            

厚手のサラシの上に、ご飯茶碗1杯半くらいはありそうなもち米をどーんとのせ、中央に具をおいたらグイグイと巻き込んでいきます。
見た目はコンパクトですけれど、ボリュームはかなりのもの。これにどんぶり豆漿をいただけば、お腹いっぱい。腹持ちも良いし、午後からのデスクワークに、気持ちいい眠気を運んでくれます。

…って、それじゃダメじゃん!!


上海姿飯 HKD10(約150円)/甜豆漿 HKD6(約90円)

上海香港麺家 銅鑼湾渣甸街33號 ℡2576-2493 
24時間営業

その名も『台湾麺』

2006年12月05日 | 香港食記
むむむ。上海に上海湯麺は…シリーズ更新か!? 
と、ソレっぽい名前を見ると、近頃はそっち方面でワクワクしてしまううんですけど、いいんでしょうか??

メニュー兼ランチョンマットを出されて確認したところ、「台湾麺」というのは店名だけで、ラインナップされている麺は各種台湾スタイル。それが本当に台湾にあるかどうかは定かではないものの、香港の麺屋さんでは見かけな名前が並んでいたので、またあっさりと「うんうん。台湾の食べ物なのね」と信じ込んでしまった単純な私であります!


いちばん台湾ぽいかなぁ~と思ったふたつを頼んでみました。

 台式滷乾伴麺
     
          香酥鶏扒飯 

台式滷乾伴麺の麺は、麺が香港の麺屋さんでは見かけない太めの小麦粉麺。白くて、しっかりとしたコシがあってとても美味しいです。そこに少し八角風味があるローストポーク、煮玉子と茹でたキャベツがのっていて、ニンニクの風味の効いたタレがたっぷりとかかっています。タレも麺もアツアツというところに、店の心意気を感じます。

香酥鶏扒飯は、鶏カツがどーんとご飯にのったものを想像していたら、こんなごていねいなものが出てきてちょっと驚きました。ご飯の上には甘じょっぱい鶏そぼろがたっぷりかかっていて、鶏カツは茹でキャベツが敷かれた皿に別添えされていました。タダでさえそぼろご飯好きな私なので、ご飯だけでがーっと行ってしまいそうな勢いでしたが、おっといけねぇと踏みとどまり、鶏カツも一切れ。醤油で下味を付けた鶏肉をオイルではなくラードで揚げてあるので、表面はカリカリ!! カロリー高そう~と思いつつもカリカリとじゅわっとくる肉汁と共に、そぼろご飯をガガガッ! 鶏×鶏。ゼイタク~

食事の友にはちょっと??ですけれど、台湾と言えば、珍珠奶茶! タピオカミルクティです。
某6人組の岡田准一氏が、「最後の晩餐は何がいい?」と問われ、「台湾のタピオカミルクティ」と即答していたもの。渋谷のコギャルでいっぱいの店にいそいそと買いにいっちゃうもの。珍珠奶茶を見るたびにそんなことを思い出しつつにやけてしまうのあります。



太いストローですぽぽぽぽぽっ!と大きいタピオカを吸い込むと、無邪気に幸せになりますねぇ。香港の奶茶とちがって、あっさりとした紅茶の味もいい感じです。ただ、タピオカも立派な炭水化物なので、かなりお腹一杯になりますが…。

「台湾麺」にて、台湾っぽいと思った食事をしてみたんですけれど、これってどこまで台湾にアリなものなんでしょう? 合格点はもらえるのかしら???


台式滷乾伴麺 HKD29(約約435円)/香酥鶏扒飯 HKD26(390円)
珍珠奶茶 HKD20(約300円)

台湾麺 銅鑼湾景隆街19號 ℡2833-5757 
12:00pm~11:00pm