感受性の強い人が不安に感じる時覚えておくといい10のこと
多かれ少なかれ、我々の人生は不安と共にある。例えば初デートの時、仕事の面接試験、新居への引越しなど、様々な出来事の前に神経が過敏になるのだ。
不安を覚えると、人は心身に異常をきたす。特に感受性の鋭い人たちにとってはなおさらだ。日常のちょっとした変化が大きなストレスとなる。
感受性の強い人は創造力が高く、活発な精神活動ができる傾向が強いものの、欠点は人一倍不安に弱いことだ。すぐにネガティブな幻想を思い起こして、不安にさらに拍車をかけ、事態をよけい悪くしてしまうことがある。
感受性の鋭い人は神経系統が生物学的にちょっと違っているため、まわりからの刺激をより吸収しやすくできている。ちょっとした音や、ほかの人が見過ごすような些細なことや、他人の感情にすら感化されてしまう。そのせいで、圧倒されて押しつぶされそうになってしまうのだ。
そんな感受性の鋭い人が不安を感じたときのために、以下のようなことを覚えておくといい。
1. あなたの不安は感情のパッケージの一部にすぎない
感受性の鋭さは、良いことも悪いことも一括包装されたひとつのパッケージなのだ。そんな自分を恥じることはない。感受性が鋭いことによるメリットを考えてみよう。あなたは豊かな創造力の持ち主で、思いやりがあって、他人の気持ちに寄り添うことができて、ほかの人が見落としがちなことに気がつき、新しいことを学ぶのも速いのだ。
2. 天候のように、感情も変化する
今感じていることが、このあと5分後も、5時間後も、5日後も、ましてや5年後も同じとは限らない。感情は一時的なもので、今日の天気予報と同じようにすぐに変わってしまうものだ。人生はなるようにしかならない。不安な感覚はいずれは消える。「このひどい世の中、永遠なんてものはない。自分たちのトラブルでさえね」これは、俳優で映画製作者のチャーリー・チャップリンの言葉だ。
3. 誰かに話す
不安は孤独な感情だ。孤独だと不安がよけいに増して悪循環になる。信頼できる誰かに、直面している不安や状況を話してみると良いだろう。感情を吐き出すと気持ちが楽になるはずだ。また、誰かに自分の恐怖を説明するということは、それが現実的なものなのか、そうでないかを客観的に見極めるのに役立つかもしれない。
4. 人との関係により明確な境界線を設ける
人との関係で不安を感じるなら、しっかり境界線を引くか、その関係を断ち切って、不安の原因を取り除いてしまうこと。そうすれば、そのことで悩まされることはなくなる。
5. 怖いものから逃げない
あなたを不安にさせる状況や人を避けることは、長い目で見ればその不安をさらに悪化させるだけだ。勇気を奮い起こして、問題に真っ向から立ち向かうこと。それはただの懸念で、きっと克服できると自分に言い聞かせること。
6. 人生をコントロールすることはできないが、それに対してどう対処するかは自分でコントロールすることができる
ストレス研究分野の父と呼ばれる医師のハンス・セリエは書いている。「わたしたちをだめにするのはストレスではなく、それに対するわたしたち自身の反応だ」
7. 不安からはなにも生まれない
不安にかられているのは時間のムダだし、あなたの人生の目標に近づくことすらできない。「不安は揺り椅子のようなものだ。なにかすることを与えてはくれるが、それはたいした成果をもたらさない」作家のジョディ・ピコーはこう書いている。
8. リラクゼーション療法を試してみる
深く息を吸って、数秒そのまま息を保ち、それから吐き出す。カモミールティーをいれる。思いっきり体を動かす。不安は体中にアドレナリンをあふれさせるので、エアロビクスなどの運動をすると、アドレナリンを解消することができる。温かい風呂に入る。リラックスできる音楽を聴く。マッサージを受ける。読書やインターネット、ネットフリックス(オンラインオンデマンド業者)を観て、気を紛らすなど、自分に合った方法を実践してみよう。
9. 物事のバランスをとる
実際よりも事を大げさに考えたくなる衝動を抑える。作家で行動科学者のスティーヴ・マラボリはこう書いている。「わたしがなにも保証しないのは、一見、無秩序なように見えるかもしれないが、あなたの健康に勝るものはなにもない。ストレスや不安や恐怖で自分をダメにする意味などなにもない」
10. なんとかなるから大丈夫
作家でやる気を起こさせるのがうまい話し手でもあるダニエル・ラポートの言葉。「追伸:あなたは死ぬわけじゃない。それは確かだ。破産したってまだ大丈夫。仕事や恋人や家を失ったって、まだ大丈夫。なにをやってもうまくいかず、ライバルにこてんぱんに負け、心が折れても、お払い箱になっても、死ぬわけじゃない。こうしたことを体験した人に訊いてごらん」
via:upworthy/ translated konohazuku / edited by parumo
感受性の強い人は感情移入しやすく、外的な要因に感化されやすい。感受性がそれほど強くない人から見たら、なぜそんなことが気になるの?と思うような小さなことでも感じ取ってしまうので、ちょっと変わった人だなと思われてしまうことも多い。
その感性は愛情深く芸術的に優れているのだが、ストレスを感じやすく、他人に同調しすぎて自分を見失うこともある。
まずはそんな自分を受け入れ、上記にあげた対処法を実践することで、自分に適した生き方を選択していこう。