公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

飼い殺し・・・・そうねえ・・・・

2007-03-09 | くもん教室の経理
『農民は、生かさぬように、殺さぬように・・・』なんて、
昔の施政策を思い浮かべてしまいますね。
だから、フランチャイズは・・・・と、
私の場合は、始めから覚悟の上での開設だったのですけれど。

専業主婦を十年以上続けて、子どもたちの教育も一息つけて、
私も何かやりたい、と思ったときに
開設資金もさほどかからないインストラクター制度はうってつけだったわけです。
そのときには、勿論、あれほどのボッタクリに繋がるとは、
想像はできても実感はできませんでしたから。
でもね、
「ダンナの扶養の範囲内で、生きがいを持てる仕事」と考えれば
そう悪くもないのですよ、公文の指導者商売って。
やっているうちに、自分自身が成長してきて
≪もっと≫と考えるようになった時には、≪行き止まり≫感を持たざるを得ないわけですけれども。

教室の設備投資やアシスタントの増員が必要になるたびに
「これって、全額こっちもちで、くもんへ貢ぐお金を増やすわけよね」と
やりきれない思いを重ねて、
やってらんない、と思うまではね。

その辺を割り切って、よけいなお金や手間はかけないことに徹している指導者も
多々おいでになるでしょうけれど
そうしていると、いつの間にか、生徒は減る、というか
新入会の数が減ってきて、気がつくと何年か前の三割減の生徒しかいない、
という事態になったりするのです。
五人、十人程度の生徒で「小遣い稼ぎ」でいい、
というヒトには、関係ない話ですけれど。

公文式の指導、徹底できれば悪くないですよ、
私自身、現在もその方式で教室をやっていますから。
こどもに「自学自習」で学ばせるというのは
お江戸の昔から普通に行われていたことでもあるわけです、
丁稚や徒弟制度で、
≪教わる≫というよりは≪盗む≫感じで、技術を磨いて
一人前になっていったわけで・・・・
ただ、お金をいただいて≪指導≫するわけですから、
支払う側をいかにナットクさせるかという問題が発生するので
色々とね、「公文式トーク」が必要なのです。
で、うっかりすると、指導者自身も洗脳されてしまう、というわけ。





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