公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

高校中退の子

2014-01-08 | 雑記
約束の日に現れた子。いきさつは聞きましたがすでに退校してしまっているのでは
どうするというわけにもいかず、それでもあと2単位で通信でも高校卒業資格は大丈夫というのを聞いて、少しほっとしました。

生あくびが出てくるのをこらえながら、あれこれ話していったのですが
まだまだ体調が悪いにもかかわらず私に会いにやってきたというのは
「母親との確執の仲介に立ってほしい」という想いがあるからだろうと推察。

昨日は通常教室日だったので、まだうちでの学習を続けている中三の妹に話を聞きました。
「お母さんに口止めされてて、先生に話せなくてつらかった」と
涙ながらに最近の様子など話してくれました。
(おそらく・・・・・・)と思っていた通りのありさまで
間に立って、どちらの気持ちもわかるだけに、この子もどんなにつらい思いをしてきただろうと
もらい泣き。

お母さんは「母親失格」と言われたくないとの思いが強いようなのですが
二人の子の母への思いやりや、お互いをいたわりあう言葉の端々を聞いていると
「やさしい、いい子達に育ってるじゃないの、いいお母さんをやってきたってことだよ」と
当の母親に言ってやりたい思いです。

県外へ自分探しの旅に出たいと思いながら
必死にしがみついてくる母親を振り払うこともできず、また一方で
自力で世の中を渡っていく自信も持てずにいる18歳。
なまじ頭が良くてよく気が付くタイプだけに、一歩が踏み出せず
どうどう巡りの中にいてあがいている彼が哀れで。

私じゃお兄ちゃんの代わりになれないのが悲しくてという15歳。

まさかとは思うものの、放っておいたら無理心中にまで発展しそうで怖いのです。
何か、このお母さんの気持ちを前向きにしてあげる方法はないだろうかと
とにもかくにも「お母さんに会いたい」ということと
現在お兄ちゃんがかかっているコンサルタントにお母さんも会いに行ってと伝えるように
妹に頼みました。

人の気持ちは、外からどうこうすることはできなくて
自分自身で見つめ直していくしかないものだということは重々承知しているのですけれども
それでも、なにか。なんとかして・・・・・・と思います。
私もあとでつらい後悔はしたくないので。




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