『最後の医者は桜を見上げて君を想う』をやっと読み終えて:命と向き合う二人の医者に心揺さぶられた
こんばんは

やっと、やっと読み終えました…

二宮敦人さんの「最後の医者は桜を見上げて君を想う」。
この本、読み始めてから読み終えるまで、かなり時間がかかってしまったんです。
表紙の桜の花びらが舞う墓地と、佇む二人の医者のイラストに惹かれて手に取ったものの、忙しい日々の中で少しずつしか進められなくて

でも、読み終えた今、長い時間をかけてでも読んでよかったと心から思います。
今回はその感想をブログに綴ってみます。
まず、この本を手に取ったきっかけは、表紙の美しさでした。

淡いピンクの桜が舞う中、墓地を背景に立つ二人の医者の姿が描かれていて、なんとも言えない切なさと温かさを感じたんです。
タイトルも「最後の医者は桜を見上げて君を想う」と詩的で、表紙に書かれた「誰も知らない命がそばで終わった時」というフレーズが心に刺さりました。
医療と命をテーマにした物語が好きなので、これは絶対に読みたい
と思ったんです


物語は、余命宣告を受けた患者たちと向き合う二人の医者、福原雅和と桐子修司を中心に進みます。
福原は武蔵野七十字病院の副院長で、「奇跡の手」と呼ばれる天才的な外科医。
患者の命を救うことに執念を燃やし、最後まで「生」を諦めない姿勢を持つ医者です。
一方、桐子は皮膚科医で、「患者には死を選ぶ権利がある」という信念のもと、治癒の見込みのない患者には死と向き合うことを勧めるため、「七十字の死神」と呼ばれています。
この二人の対極的な信念が、物語に深い葛藤と緊張感を生み出していました。
でも、読み始めてみると、予想以上に重いテーマに直面してしまって。
患者たちの最後の瞬間や、医者たちが直面する葛藤があまりにもリアルで、読むたびに胸が締め付けられて、時には本を閉じてしまうこともありました。
福原の「絶対に諦めない」という姿勢は希望を与える一方で、患者に過酷な選択を強いることもあり、桐子の「死を受け入れる」という考えは冷たく感じるけれど、患者の心に寄り添う一面もある。
どちらが正しいのか、私自身も考えながら読むのが難しくて、忙しさもあって、1日に数ページしか進められない日々が続いたんです

それでも、少しずつ読み進めるうちに、物語に引き込まれていきました

表紙にも描かれている桜が、物語の中で命の儚さと美しさを象徴する存在として登場します。
桜の花びらが散る情景が、患者たちの命と重なって、読んでいて何度も涙がこぼれそうになりました

特に、ラストシーンで福原が桜を見上げて桐子を想う場面は、表紙のイラストそのもののような美しさと切なさがあって、長い時間をかけて読んできた分、感情が一気に溢れてきてしまいました。
やっとここまでたどり着いたんだ、という達成感と感動が混ざった不思議な気持ちでした。
この本を読んで、命の尊さや、医療の現場で働く人たちの葛藤について深く考えさせられました。
福原と桐子、どちらの信念も一理あって、どちらが正しいとは簡単に言えない。
だからこそ、患者たち一人ひとりが自分にとっての「最善」を選ぶことの大切さを感じました。
表紙に「本屋大賞ノミネート 感動小説第1位
」と書かれているのも納得の作品です。

100万部突破という人気ぶりにも驚きましたが、それだけの価値がある物語だと思います。
医療ドラマや人間ドラマが好きな人にはぜひおすすめしたい一冊です。
長い時間をかけて読んだ分、この物語が心に深く刻まれた気がします。
桜の季節に合わせて読み終えられた、来年の春にはもう一度読み返してみたいな。
表紙の英語タイトル「The Last Doctors Think of You Whenever They Look Up to Cherry Blossoms」を見ると、桜を見上げるたびにこの物語を思い出しそうです。
やっと読み終えた達成感と、物語の余韻に浸りながら、今日はゆっくり過ごす事ができました。